現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > トヨタ新型「ヤリス」はなぜ走りに特化? コンパクトカーの概念を打ち破る実力とは

ここから本文です

トヨタ新型「ヤリス」はなぜ走りに特化? コンパクトカーの概念を打ち破る実力とは

掲載 更新
トヨタ新型「ヤリス」はなぜ走りに特化? コンパクトカーの概念を打ち破る実力とは

■新型ヤリスは「走り」重視?

 トヨタの新型コンパクトカー「ヤリス」は、2019年10月16日に世界初公開されました。日本での正式発表は同年12月とし、発売日は2020年2月です。

スズキが新型SUV「エスプレッソ」発売! 超小型SUVで若者需要を狙う

 そんな新型ヤリスは、従来のコンパクトカーよりも走行性能の重きを置いたモデルだといいます。なかでも、トヨタ車の多くに見られる「エアロスタビライジングフィン」がさまざまな部分に採用されていますが、なぜヤリスはコンパクトカーながら走行性能を重視したのでしょうか。

 トヨタ車の多くには、エアロスタビライジングフィンといわれる小さな突起物を採用しています。エアロスタビライジングフィンは、ボディ側面に小さな空気の渦を作り出すことで、車体を左右から押さえつけ、空気抵抗の低減と操縦安定性の向上をもたらす効果を持っています。

 同社のスポーツモデル「86」の開発時に考案され、その後は「カムリ」や「アクア」、「カローラ」など、さまざまなトヨタ車のテールランプ側面やドアミラーとボディの間などに採用されています。

 今回、新たに開発された新型ヤリスのドアミラー部分やテールランプ側面にも採用されていますが、16インチのホイール(切削光輝+ブラック)の内側にも同様のフィンが付いていることがわかりました。

 なぜホイールまでにエアロライジングフィンが採用されたのかについて担当者は次のように話します。

「このフィンも空力パーツですといいたいところですが、ホイールについているフィン状のものはデザインです。しかし、ヤリスは従来のコンパクトカーよりも『ひとつ上のクラスの走り』を意識して開発されています。

 もちろん攻めた走りに関してだけではなく、乗り降りから走り出し、高速走行時まであらゆる面で『すっと乗っていたくなる』ような仕上がりを目指しました」

 実際に「走り出し」や「高速走行時」の部分では細かなペダル操作に反応するように、アクセル回動やハイブリッドの出力調整、CVT/MTのギア比調整などさまざまな部分に手を加えています。

 さらに、サスペンション類の大幅改良やステアリングの自然な操作感(EPS制御)、高精度なブレーキ制御(ACA)など、常識のコンパクトカーの域を超えた力の入れようです。

 トヨタの豊田章男社長は、新型ヤリスを試乗した感想として、次のように話します。

「乗った瞬間に、ひとクラスもふたクラス上になって、(日本名ヴィッツから)ヤリスという名前で登場した感があるし、もうちょっと乗っていたいなと思わせるクルマだね。

 かつていっていたように、小型車・中型車・大型車というヒエラルキーを壊したいというためにヤリスという名前に変えた。

 また、昔のヤリスは家族で持つ場合セカンドカーだったけど、新型ヤリスはファーストカーとして持てるクルマになったと思う可能性を感じました」
  
※ ※ ※

 新型ヤリスが走行性能に力を入れた理由には、「従来のコンパクトカーの概念を壊す」可能性を持たせるためだったといえます。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

実はサーキットより面白い? 本気のオフロード走行のススメ SUV人気の裏にある魅力
実はサーキットより面白い? 本気のオフロード走行のススメ SUV人気の裏にある魅力
AUTOCAR JAPAN
「オートモビリア」って、なに? ミニカーや古本などがずらりと並んだ「アミューズメントゾーン」にはキャンギャルも登場して熱気に包まれてました
「オートモビリア」って、なに? ミニカーや古本などがずらりと並んだ「アミューズメントゾーン」にはキャンギャルも登場して熱気に包まれてました
Auto Messe Web
「これが売れなかったら四輪撤退…」→超ロングセラーに! 世界の「シビック」を生んだ“妙な納得感のある理論”とは
「これが売れなかったら四輪撤退…」→超ロングセラーに! 世界の「シビック」を生んだ“妙な納得感のある理論”とは
乗りものニュース
沼にハマる 『レトロモビル2025』でフランス車の魅力に迫る 高い技術力と芸術的デザインの融合
沼にハマる 『レトロモビル2025』でフランス車の魅力に迫る 高い技術力と芸術的デザインの融合
AUTOCAR JAPAN
トヨタ「86」&スバル「BRZ」用クラッチは「歯打ち音」を低減!「ヤリス」用は半クラが扱いやすい…待望のアイテムが「小倉クラッチ」からリリース!
トヨタ「86」&スバル「BRZ」用クラッチは「歯打ち音」を低減!「ヤリス」用は半クラが扱いやすい…待望のアイテムが「小倉クラッチ」からリリース!
Auto Messe Web
先端の「クマ」も再現 ブガッティ・タイプ57 S コルシカ(2) 受賞多数のオープンボディ
先端の「クマ」も再現 ブガッティ・タイプ57 S コルシカ(2) 受賞多数のオープンボディ
AUTOCAR JAPAN
帽子を焦がしたレーシングシャシー ブガッティ・タイプ57 S コルシカ(1) バラバラからの再生
帽子を焦がしたレーシングシャシー ブガッティ・タイプ57 S コルシカ(1) バラバラからの再生
AUTOCAR JAPAN
トヨタ勝田貴元、惜しくも優勝逃す2位フィニッシュ……3.8秒差で僚友エバンスに軍配|WRCラリー・スウェーデン
トヨタ勝田貴元、惜しくも優勝逃す2位フィニッシュ……3.8秒差で僚友エバンスに軍配|WRCラリー・スウェーデン
motorsport.com 日本版
スズキの超ハイルーフ「本格SUV」に期待大!「ジムニー」超える“悪路走破性”に「まるで軍用車!?」な斬新デザイン採用! 日常から“アウトドア”まで大活躍の「エックスヘッド」コンセプトがカッコイイ!
スズキの超ハイルーフ「本格SUV」に期待大!「ジムニー」超える“悪路走破性”に「まるで軍用車!?」な斬新デザイン採用! 日常から“アウトドア”まで大活躍の「エックスヘッド」コンセプトがカッコイイ!
くるまのニュース
10トン超えのバッテリーを搭載して航続距離500km……ってホントにエコ? 大型トラックはBEVよりもFCVのほうが最適解
10トン超えのバッテリーを搭載して航続距離500km……ってホントにエコ? 大型トラックはBEVよりもFCVのほうが最適解
WEB CARTOP
被災3年…ついに架設スタート! 阿武隈川を渡る国道399号“軽くなる”新しい橋の姿は?
被災3年…ついに架設スタート! 阿武隈川を渡る国道399号“軽くなる”新しい橋の姿は?
乗りものニュース
“ランクル250”をハードコアにカスタマイズ!? オフロードチューニングのスペシャリストが最新コンプリートカー「AT37」を発表!
“ランクル250”をハードコアにカスタマイズ!? オフロードチューニングのスペシャリストが最新コンプリートカー「AT37」を発表!
VAGUE
FDJ2がMIDホイール一色に! 公式ワンメイク化でドリフトシーンに新時代到来!!…大阪オートメッセ2025
FDJ2がMIDホイール一色に! 公式ワンメイク化でドリフトシーンに新時代到来!!…大阪オートメッセ2025
レスポンス
【特集】レッドブルの非情なドライバー育成……しかし彼ら以上にドライバー育成に注力してきた存在はゼロ
【特集】レッドブルの非情なドライバー育成……しかし彼ら以上にドライバー育成に注力してきた存在はゼロ
motorsport.com 日本版
前の車との「車間距離」めちゃ大事! でも運転中「どうやって」測る!? 「高速」や「一般道」で適切な車間を取る方法とは
前の車との「車間距離」めちゃ大事! でも運転中「どうやって」測る!? 「高速」や「一般道」で適切な車間を取る方法とは
くるまのニュース
まるでリアルRPG!? 目指せ鈴鹿8耐優勝! レーシングライダー石塚健が新チーム立ち上げを発表
まるでリアルRPG!? 目指せ鈴鹿8耐優勝! レーシングライダー石塚健が新チーム立ち上げを発表
バイクのニュース
デジタル装備が進化、走行性能もアップ!フリークも納得した新型「ゴルフ8.5 GTI」の高い実力
デジタル装備が進化、走行性能もアップ!フリークも納得した新型「ゴルフ8.5 GTI」の高い実力
@DIME
【MotoGP】ホンダは思ったより大丈夫? アプリリアから加入のアルベシアーノ「革命は必要ない」
【MotoGP】ホンダは思ったより大丈夫? アプリリアから加入のアルベシアーノ「革命は必要ない」
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

150.1235.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

78.9288.0万円

中古車を検索
ヤリスの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

150.1235.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

78.9288.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村