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トヨタ 「ヤリスとアクア」買うならどっち? 登場から9年でも人気のアクア

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トヨタ 「ヤリスとアクア」買うならどっち? 登場から9年でも人気のアクア

■悩ましいヤリスとアクア

 2020年2月に、トヨタの新しいコンパクトカー「ヤリス」が発売されました。ガソリン車/ハイブリッド車を設定していますが、ヤリスは同社「アクア」と比べて、どのような違いがあるのでしょうか。

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 ヤリスは、「ヴィッツ」の後継車種として登場。ヴィッツが登場したのは1999年1月、トヨタの世界戦略車としてつくられ、デビュー時は世界中に衝撃を与えました。

 国内ではヴィッツとして販売されていましたが、海外では当初から「ヤリス」という車名で展開されています。

 しかし、登場から約20年が経過し、ヴィッツ(以下、ヤリス)が属するコンパクトカー市場には、各メーカーからさまざまな車種が投入されてきました。同じトヨタからも2011年にアクアが発売され、コンパクトハイブリッドカーとしての地位を築いています。

 長い歴史を誇るヤリスですが、他車との違いはどこにあるのでしょうか。

 ヤリスとアクアは、ボディサイズがよく似ています。ヤリスが全長3940mm×全幅1695mm×全高1500mm-1515mmなのに対し、アクア(Crossover除く)は全長4050mm×全幅1695mm×全高1455mmとなり、全幅は同じです。

 パワートレインでは、ヤリスが1リッター/1.5リッターのガソリン車、1.5リッターのハイブリッド車という3種類を設定していますが、アクアは1.5リッターのハイブリッド車のみです。

 また、駆動方式においてヤリスは、ガソリン車(2WD/4WD)、ハイブリッド車(2WD/E-Four)と選択できますが、アクアは2WDのみの設定となります。

 E-Fourとは、「プリウス」や「RAV4」などにも採用されているモーターを使用した電気式4WDシステムです。

 また、2010年から2020年まで販売されていた、3代目ヴィッツにもハイブリッド車を設定していおり、アクアと同じ2WDのみの展開でした。こうした違いについて、トヨタの販売店スタッフは次のように話します。

「ヤリスには、ガソリンとハイブリッドが設定されているので、用途や価格に応じて選べる選択肢が多いです。

 ヴィッツの頃は、アクアとキャラクターが被っていて、最終的にはお客さまの好みによって決められるところがありました。

 しかし、ヤリスで4WDの設定がラインナップされたことで、スノーレジャーを好む人や、積雪地のお客さまのなかでも坂道が多いところにお住いの人におすすめできるクルマとなっています」

※ ※ ※

 また、サイズ感が似ているアクアについては、以下のようにも話しています。

「アクアは基本的にハイブリッドのみラインナップです。ハイブリッド車が欲しいというお客さまにはおすすめですが、4WDの設定がありません。降雪地に住む人には、ヤリスの方がいいかもしれません。

 また、ヤリスに比べてアクアは室内がやや狭く感じるかもしれません。ヤリスの方が長時間運転していて疲れにくいという声もありますので、旅行などの用途も検討されるのであれば、ヤリスをおすすめします」

 実際に室内の寸法を比べてみると、アクアが室内長2015mm×室内幅1395mm×室内高1175mm。ヤリスは室内長1845mm×室内幅1430mm×室内高1190mmとなっています。全長こそアクアの方が大きいですが、幅と高さはヤリスの方が余裕があるようです。

 また、アクアではルーフが後端になるにつれ下がっているデザインですが、ヤリスではほとんど下がらないため、後席のヘッドクリアランスにも余裕があるつくりとなっています。

■買い替えるならモデル末期のアクア?

 2020年2月に登場した新型モデルのヤリスとに対して、アクアは2011年12月に登場しており、設計自体では大きな差があります。

 しかし、2019年の登録車販売台数ではアクアは、5位の10万3803台を記録し、多くのユーザーから支持されているようです。

 購入検討するのであれば、ヤリスとアクアは、どちらが良いのでしょうか。

 アクアは2014年と2017年に、2度のマイナーチェンジを受けています。それによって外観や装備などに変更され、商品力を上げる工夫がされてきましたが、ベース車の安全機能や装備などでは限界があります。

 例えば、両車には同じ「プリクラッシュ・セーフティ」という車両や歩行者を検知し、ぶつからないサポートをする機能が搭載されています。

 しかし、その機能詳細は、アクアはレーザーレーダーと単眼カメラを用いて車両や歩行者[昼]などを検知。衝突の可能性があると判断した場合には、警報を発して回避操作を促します。

 一方のヤリスは、ミリ波レーダーと単眼カメラに変更され、検知範囲が歩行者[昼夜]・自転車運転者[昼]と向上。

 さらに、トヨタ初の機能として交差点を直進する車両や横断する歩行者にも対応しました。

 このように、日々進化を続ける安全装備などでは大きな違いが出てきています。

 エントリーモデルの価格帯では、アクアの「L」が181万8300円に対して、ヤリスのハイブリッド車「HYBRID X 」が199万8000円です。

 ハイブリッド車同士の価格差が大きくなりますが、ヤリスにはガソリン車(X “Bパッケージ” )が139万5000円から設定されています。

※ ※ ※

 登場した新型ヤリスか、9年経ったアクア。使用用途によって、比較する部分は異なるものの、悩ましい2台だといえそうです。

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