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ガソリン車より120万円高くても選ぶ価値あり!レクサスのフル電動SUV「UX300e」の使い勝手を検証

掲載 更新 62
ガソリン車より120万円高くても選ぶ価値あり!レクサスのフル電動SUV「UX300e」の使い勝手を検証

脱炭素社会の実現に向けて、産業界全体で様々な取り組みが行なわれているが、特に慌ただしくなっているのが自動車業界だ。生き残りをかけて国内メーカーも新型車を続々投入。最新事情に迫った。

 二酸化炭素の軽減、脱炭素化などの観点から、電気や水素を使用するクルマに注目が集まっている。これまではガソリン消費量の少ないハイブリッド車が省エネ、クリーンエンジンの代表だったが、ここ数年でプラグインハイブリッド(PHEV)や、100%電気で駆動する電気自動車(EV)が各社から発売されるようになった。

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 レクサスブランド初のEVはコンパクトSUVの『UXシリーズ』から登場。昨年10月に発売したが限定の135台は即完売。2021年に入って正式に販売を開始した。100%電気で駆動するEVは54.4kWhのバッテリーを搭載し、航続距離は367km(WLTCモード)。試乗車両はフル充電の状態で360km走行可能と表示されていた。実際に走行したが実測値と理論値の差は数km程度で、かなり使いやすい。これなら日常の足として使っても1週間に1回程度の充電ですみそうだ。長距離ドライブも片道100km圏内なら安心できるはず。ただし出先で給電する場合、充電スタンドに先客がいると30分待ちは覚悟したほうがいい。また集合住宅に住んでいる人は充電設備があるかどうか事前に確認しておきたい。

 最後にガソリン車との価格差を調べると『UX300e』は、ガソリン車より約120万円高い設定となっている。これらのクルマを選ぶなら社会のためという気持ちが必要かもしれない。

上質な走りと優れた静粛性を追求したSUV

レクサス『UX300e』

Specification
■全長×全幅×全高:4495×1840×1540mm
■ホイールベース:2640mm
■車両重量:1800kg
■電池容量:リチウムイオン電池54.4kWh
■モーター形式:交流同期
■最高出力:203PS
■最大トルク:300Nm
■変速機:1段
■一充電走行可能距離:367km(WLTCモード)
■車両本体価格:635万円
※グレードは「バージョンL」

すっかり定着した感のあるレクサスの顔。スピンドルグリルは角度によって模様が変わるブロックメッシュ。ヘッドライトは3眼LEDの薄型で、上部に細長いドライビングライトを搭載。

フロントとリアフェンダーを膨らませてスポーティーな印象を演出し、ウエッジシェープを利かせている。EV用バッテリーを床下に配置。ボディーカラーは新色を含め全13色を用意。

リアにもスピンドルをテーマにしたラインを採用。テールランプは左右一体化し横長に灯される。テールランプの両端を立体的な縦フィン状にしたことで空力性能を確保した。

街乗りだけでなく安心して遠出もできる性能を備えた2台

エンジンルーム

フロント部には専用に開発されたモーターとPCU(パワーコントロールユニット)、トランスアクスルが収まっている。

運転席と各種装備

シフトレバーとシフトノブはEV専用に開発されたもの。メーターもEV専用で航続距離が常に表示され、電欠を抑制する。

シートスペース

前席の着座位置はやや低めだがホールド性は抜群。後席はやや高めの着座位置で足元はやや狭い。身長165cmまでなら快適。

ラゲージスペース

後席の背もたれは4対6で前倒し、ほぼ平らになるが荷室の床面と約7cmの段差がある。ゲート開口部は大きいが路面から高さがある。

【 ココがポイント!】センターコンソールで様々な制御ができる

センターコンソール部にEV専用シフトやサウンドシステムのコントロール、ナビ画面の指タッチコントロールなどを集約。回生ブレーキの調整はパドルレバーで行なう。

【 ココがポイント!】走行モードの選択は目の前のダイヤルで操作

レクサス車は走行モードの選択をメータークラスターの左にある円筒形の操作ダイヤルで行なうのが標準。EV車だが、スポーツ、ノーマル、エコの走行モードが選べる。

性格も使い方も異なるがクルマとしての完成度は高い

[運転性能]バッテリー容量は54.4kWhあるので遠出もできる。動力性能も0→100km/hの加速が6秒台でスポーツカーレベル。19点

[居住性]床面にバッテリーを配しても全高を立体駐車場に入る1.5m以下に抑えたのは高評価。そのせいか後席がやや狭い。17点

[装備の充実度]レクサスセフティシステム+は単眼カメラとミリ波レーダーを搭載。先行車発進通知にも対応する。19点

[デザイン]ひと目でレクサス車とわかるフロントグリルや抑揚のあるリアデザインが個性的。13色から選べる外板色も魅力。19点

[爽快感]瞬時に上昇する加速はEVならではの魅力。ハンドリングの良さはミシュラン製タイヤの力にも助けられている印象。17点

[評価点数]91点

取材・文/石川真禧照

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みんなのコメント

62件
  • こんな中途半端なかっこ悪いデザインの車に600万円以上払うなんて信じられへんわ。
    レクサスって言うだけで買うんやろなぁ。
  • ガソリン車ですらあまり価値が無い車なのにそれよりも120マン高くてさらに充電という不自由を背負いこむ
    かなり徳を積んだお方か自虐大好き人間しか買わんだろう
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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