現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > Kabutoのスポーツジェットヘルメット エクシードは前傾バイクと相性バッチリ

ここから本文です

Kabutoのスポーツジェットヘルメット エクシードは前傾バイクと相性バッチリ

掲載 2
Kabutoのスポーツジェットヘルメット エクシードは前傾バイクと相性バッチリ



125ccなのに50ccと同じ原付扱いに?! 『5.4馬力以下』案が浮上!【令和5年度 バイクの課題はどうなるPART(2)】……〈多事走論〉from Nom

花粉の種類もスギからヒノキに切り替わり、冬用ライディングジャケットの出番も少なくなってきました。

暖かい時期に使い勝手の良いスポーツジェットヘルメットを紹介してほしいという読者、視聴者のリクエストにお答えするレビュー企画第二弾は、KabutoのEXCEED(以下エクシード)です。

前回紹介したAraiのVZ-RAMに比べると手を出しやすい価格設定ですが性能をチェックしてみました。

エクシードの付属品・カラーバリエーション

エクシードの付属品はヘルメット収納用の袋と取扱説明書というシンプルなもの。

収納用の袋は入り口から左右それぞれ2本ずつ紐が出ており、肩掛け、リュックスタイルのどちらでも持ち運ぶことが可能。

袋の内側は肌触りの良い裏起毛でヘルメットの塗装やシールドを傷つけません。

いつも感心させられるのがKabutoの説明書です。初めてヘルメットを買ったユーザーが見たとしても写真やイラストでわかりやすくなっています。

内装の互換性、補修パーツや修理の価格なども書かれているのも良心的です。

なお説明書はKabutoのホームページからPDFでダウンロードもできます。

2022年4月現在のカラーバリエーションは単色が5色で価格は3万5200円。

グラフィックモデルは8色展開されています。こちらは3万8500円です。

KabutoはAraiやSHOEIと比べると単色とグラフィックモデルの価格差が小さいのも魅力の一つ。差額が小さいのでお気に入りのグラフィックモデルがあったなら選んでおきたいところ。

認証はPSCとSG認証を取得しています。

エクシードの見ため

全体的にはエッジの効いたデザインを採用しており、特に頭頂部左右から後頭部のアウトレットに続くラインが特徴。

アウトレット左右にはKabutoが長年の空洞実験などで開発した、気流をコントロールするウェイクスタビライザーが採用されています。

スタビライザーはわかりやすいエアロパーツ部分だけでなく後頭部左右の部分まで広がっており、サイド部分に比べて一段くぼんでいるようなデザインは帽体をコンパクトに感じさせます。

帽体はXS・S・MとL・XL用に分かれており軽量でコンパクトにすることを実現していて、身長の低い筆者のようなライダーにとっては頭が小さく見えるのが嬉しいポイント。

以前紹介したKabutoのシステムヘルメットRYUKIにも採用されていましたが、樹脂パーツの多くにカーボンプリントを使っているのも見逃せません。

Kabutoのロゴは額と後頭部に一か所ずつ入っており、いずれもステッカーの上からクリア塗装されているので剥がすことは不可。

エクシードの機能性

ベンチレーションは頭頂部の左右に一か所ずつ、アウトレットは後頭部センターに一か所あります。

頭頂部はベンチレーションのパーツ自体が開閉する形になっており、グローブをつけていても操作はしやすそう。

後頭部のアウトレットは常時開放のヘルメットも増えてきていますが、エクシードは開閉することができるので、雨の日などは閉めておくことで頭が濡れてしまうのを防げます。

メインシールドは曇り止めのピンロックシートの取り付けに対応しており、お値段は3300円。

ピンロックシートの曇り止め効果は素晴らしいので、お値段以上の価値はあります。

形状としては縦に長く、下淵にリブを設けることで風を左右に分散する設計を採用しており、この点は後ほど試乗しつつ性能をチェックしたいと思います。

シールドの脱着はシングルアクションを採用しており、説明書を参考にしつつやってみたところ驚くほど簡単に外れました。

取り付けに関しては5分ぐらい要領がわからず苦戦しましたが、説明書をきちんと見直して再度やってみたところスムーズに完了。

左耳のあたりにはインナーバイザーの操作ノブがあり、下淵にあるのと比べるとインカム装着の自由度がアップします。実際にインナーバイザーを出してみると長さは充分です。

インカムに関してはクリップタイプが差し込みやすいように帽体と衝撃吸収ライナーの間に差し込めるスペースが用意されています。

サイド下淵の部分に関してはエッジもたっていないので、両面テープでの取り付けも問題ありません。

顎紐に関しては脱着が手軽なマイクロラチェット式。ヘルメットホルダー用にDリングも装備しています。

エクシードの内装

内装はトップ、チークパッド左右、顎紐カバー、それとインカム未装着時用にイヤーカップが用意されています。

取り付けはトップ、チークパッドがスナップボタンと差し込み式、顎紐カバーとイヤーカップはマジックテープを採用。

内装の素材には吸湿速乾性と通気性に優れたクールマックスを採用しています。汗ばむ夏場に使うには最高の素材ですが、実は保温性にも優れているので冬場も使うことができます。

一言でいえば夏は涼しく、冬は暖かい素材なのでオールシーズン快適に過ごせます。

トップ内装はベンチレーションから導入した外気で効率的に頭が冷やせるような形になっており、肌に触れる側はクールマックスのサラサラとした感触、外側はしっかりとクッションが貼られています。

チークパッドは頬の部分のパットが厚くなっており、後ろの方は若干薄めの形状ですが、被ってみたところ頬に沿うようにしっかりフィット。

こめかみの部分はクッションがかなり薄くなっていて眼鏡のツルが入りやすいように配慮されています。

被り口の部分は合皮を採用するなど見た目もしっかり意識しているのは好印象。

細かいところですが、顎紐カバーにはKabutoのロゴが入っている点も見過ごせません。

イヤーカップに関してはインカムを使わない時には装着しておくことで、巻き上げの風が耳の方に流れて風切り音を防ぐ役割もありますが、被った時に耳の痛みを感じる時などには外してしまっても良いでしょう。

エクシードの重さ

今回はKabutoのエクシードMサイズ、カラーはクールガンメタの重さを測定してみました。

結果は1478g。

以前レビューしたARAIのVZ-RAMも1400g代でしたが、エクシードはラチェットバックルやインナーシールドなどを採用しているので、装備のわりに軽量と言えるでしょう。

※ヘルメットの重さは個体差があり、グラフィックモデルは単色に比べて塗料やステッカーの量が多くなるため重くなる傾向があります。

エクシードのサイズ・フィット感

筆者の頭はKabuto、SHOEI、ARAIのいずれもMサイズでピッタリ。

普段はパーソナルフィッティングでSHOEIの内装にパットを足してもらっているので実質S~Mサイズの間といった感じなので、エクシードも問題なしです。

ただチークパッドはスポーツジェットヘルメットのわりに圧迫感がありません。

しっかりと頬を包むようにフィットしていますが、圧迫されることがないのでインカム通話などをしていても喋りにくい事はないはずです。

CBR250RRで走行してみた

インプレッション用にお借りしていたCBR250RRに乗って性能をチェックしてみました。

直前にお借りしていたARAIのVZ-RAMと比べて数値的には少々重いのですが大差ないように感じます。いずれも軽量で首や肩に負担が少ない印象です。

VZ-RAMに比べてエクシードの方が少々重心が高いような感じましたが重量バランスは良好。

スポーツジェットヘルメットなので視界は良好で、インナーバイザーを出してみると縦に長いので眩しさをしっかりとカットします。

インナーバイザーの出し入れは走行しながらでも違和感なくできるので、トンネルの直前などで慌てることもないでしょう。

しばらく走って頭が蒸れてきたタイミングでベンチレーションを開けてみましたが、パーツが大きいので操作に迷う事はありませんでした。

ベンチレーションの効果は時速40キロぐらいから徐々に体感でき、低速時の効果は限定される印象を受けました。

ただ高速道路ではしっかりと流入量が増えるので夏場のロングツーリングなどでも頭が蒸れることはなさそうです。

法定速度内では風の抵抗を感じることもなく空力は良好。

レーンチェンジの際などに首を振っても問題なしです。

エクシードは風切り音がうるさい?

エクシードというキーワードをyoutubeの検索窓に入れると「風切り音」や「風切り音対策」といった関連ワードが表示されました。

しかしCBR250RRで下道を走ってみたところ風切り音は発生せず、巻き上げの風も顎をかすめていく感じでした。

ところが高速道路で70km/hを超えると顔のあたりまで巻き上げの風が入ってくるようになり、次第に風切り音が大きくなってきました。

そこで着座位置をシートの後ろにずらし、前傾を強くしてみると下道と同じように顎下を風がかすめていくような感じになり風切り音も小さくなりました。

前掲のバイクとの相性が良さそう

ヘルメットの体感は乗っているバイクやライダーの体格などによって変わってきますが、前傾姿勢のCBR250RRとの相性は良好で、静粛性を重視したいときは前傾をきつめに、暑い時は少し状態を起こすなどコントロールもしやすく感じました。

インナーシールド+ラチェットバックルを採用しているわりに軽量なので、インナーシールドは欲しいけど重いヘルメットは嫌だという方にはピッタリではないでしょうか。

動画でインプレを見たい方はこちら

こんな記事も読まれています

7/25申込締切 モビリティ・ロードマップ2024(自動運転法制を中心に)とモビリティDX戦略
7/25申込締切 モビリティ・ロードマップ2024(自動運転法制を中心に)とモビリティDX戦略
レスポンス
自動車保険料3年連続の引き上げ、2026年以降平均5.7%上げへ[新聞ウォッチ]
自動車保険料3年連続の引き上げ、2026年以降平均5.7%上げへ[新聞ウォッチ]
レスポンス
「クルマの空調」使い方間違えると「燃費悪化」も!? 「謎の“A/Cボタン”」何のため? カーエアコンの「正しい使い方」とは
「クルマの空調」使い方間違えると「燃費悪化」も!? 「謎の“A/Cボタン”」何のため? カーエアコンの「正しい使い方」とは
くるまのニュース
ドライブレコーダーを付けたからと言って安心はできない!? 事故にあった際の正しい操作方法とは
ドライブレコーダーを付けたからと言って安心はできない!? 事故にあった際の正しい操作方法とは
バイクのニュース
一年中快適に楽しめるオープンモデル!メルセデス・ベンツ、高い走行性と安全性を併せ持つ「CLEカブリオレ」を発売
一年中快適に楽しめるオープンモデル!メルセデス・ベンツ、高い走行性と安全性を併せ持つ「CLEカブリオレ」を発売
LE VOLANT CARSMEET WEB
伝統と革新が融合したスポーツモデル!ダイナミックな外観や新世代ISGを引っ提げ、「メルセデスAMG CLE 53クーペ」発売!
伝統と革新が融合したスポーツモデル!ダイナミックな外観や新世代ISGを引っ提げ、「メルセデスAMG CLE 53クーペ」発売!
LE VOLANT CARSMEET WEB
今季10戦目にしてなんと5回目の11位……ヒュルケンベルグ抜群の安定感も”入賞圏外”に落胆「新しいポイントシステムが必要だ」
今季10戦目にしてなんと5回目の11位……ヒュルケンベルグ抜群の安定感も”入賞圏外”に落胆「新しいポイントシステムが必要だ」
motorsport.com 日本版
オートバックスセブン、林野庁と協定締結 店舗での国産木材使用を拡大
オートバックスセブン、林野庁と協定締結 店舗での国産木材使用を拡大
日刊自動車新聞
日産が新型「軽“ワゴン”」発表! ホンダ「N-BOX」対抗の「超背高モデル」! 超スゴイ“ピンク”も追加の「新ルークス」に販売店でも反響あり
日産が新型「軽“ワゴン”」発表! ホンダ「N-BOX」対抗の「超背高モデル」! 超スゴイ“ピンク”も追加の「新ルークス」に販売店でも反響あり
くるまのニュース
そういえば滑りづらくなった!? 首都高の二輪車安全対策「フィンガージョイントすべり止め」「カーブ部のカラー舗装延伸」とは?
そういえば滑りづらくなった!? 首都高の二輪車安全対策「フィンガージョイントすべり止め」「カーブ部のカラー舗装延伸」とは?
バイクのニュース
「ChatGPT」車載化、VWがゴルフやティグアンにオプション設定…欧州仕様
「ChatGPT」車載化、VWがゴルフやティグアンにオプション設定…欧州仕様
レスポンス
アクセルを戻せば減速する……のはわかる! でも説明しろと言われると悩むエンジンブレーキの「仕組み」とは
アクセルを戻せば減速する……のはわかる! でも説明しろと言われると悩むエンジンブレーキの「仕組み」とは
WEB CARTOP
フレッシュアップされたBMW 3シリーズの全情報 価格から走行性能&比較テストまで 新型BMW 3シリーズのすべて
フレッシュアップされたBMW 3シリーズの全情報 価格から走行性能&比較テストまで 新型BMW 3シリーズのすべて
AutoBild Japan
ついに始まった首都高「新ルート事業」の凄さとは 「箱崎の渋滞」も変わる!? 都心に地下トンネル「新京橋連絡路」爆誕へ
ついに始まった首都高「新ルート事業」の凄さとは 「箱崎の渋滞」も変わる!? 都心に地下トンネル「新京橋連絡路」爆誕へ
くるまのニュース
新型コンパクトSUV『EMZOOM』、世界市場で成功…中国広州汽車
新型コンパクトSUV『EMZOOM』、世界市場で成功…中国広州汽車
レスポンス
日本でまさかの拳銃を使ったタクシー強盗発生! キャッシュレス化で現金をもたない仕組み作りが一番の解決策
日本でまさかの拳銃を使ったタクシー強盗発生! キャッシュレス化で現金をもたない仕組み作りが一番の解決策
WEB CARTOP
本田宗一郎とイーロン・マスクに共通点があった? 稀代の経営者を支える「無知の知」とは何か
本田宗一郎とイーロン・マスクに共通点があった? 稀代の経営者を支える「無知の知」とは何か
Merkmal
全長5m級!トヨタが新たな「ラージSUV」まもなく発売!? 17年ぶり復活! 斬新フェイス&車中泊出来そう空間の「クラウン」 発売はどうなった?
全長5m級!トヨタが新たな「ラージSUV」まもなく発売!? 17年ぶり復活! 斬新フェイス&車中泊出来そう空間の「クラウン」 発売はどうなった?
くるまのニュース

みんなのコメント

2件
  • 死亡事故映像でカブトのメットが真っ二つになってましたね。RT33やF17なら良いけどプラ帽体の廉価モデルはどうなんでしょ?
  • スネル規格を無視したヘルメットは要りません
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村