新型ハリアーの人気が凄まじい。2020年12月の新車販売台数は8128台と総合ランキングで4位!
2021年1月中旬に注文すると、納期はガソリン車が2021年5月上旬、ハイブリッド車は2021年9月上旬、なんと4WD車は2021年11月と、最低でも4ヵ月待たされる状況だ。
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とてもじゃないけど、こんなに待てないと、嘆いている人が多いのではないだろうか。そこで俄然注目したいのが、先代の3代目ハリアーの中古車だ。
先代ハリアーは、レクサスRX(ハリアーの海外仕様)の日本導入によってハリアーの販売終了がアナウンスされたが、販売現場からの強い要請によって2013年12月、日本専売モデルとして3代目ハリアーが登場。
発売後、大ヒットしたのはご存じのとおり。登場から6年が経過した2019年の年間販売台数を見ても3代目ハリアーは3万6249台の25位と、エクストレイルが24位、フォレスターが28位であることを考えると、3代目ハリアーはモデル末期ながら人気が最後まで衰えなかったのだ。
この3代目ハリアーは価格設定がリーズナブルなのも魅力だった。はたして、今先代ハリアーはいくらで買えるのか、中古車事情に詳しい萩原文博氏が解説する。
文/萩原文博
写真/ベストカー編集部 ベストカーweb編集部 トヨタ
【画像ギャラリー】3代目ハリアーのすべてがわかる!! 2013年のデビューからその歴史を振り返る!!
現行ハリアーよりも人気だった!?
国内専用車として登場した3代目ハリアー(2013年12月~2020年6月)。ハイブリッド車は2014年1月に販売を開始した
3代目ハリアーの中古車情報はこちら!
1997年に登場した初代モデルは国産プレミアムSUVのパイオニアとして大ヒット。それ以降、強いブランド力により国産SUVの中心モデルとなっているのがトヨタハリアーだ。レクサスRXの日本市場導入によりモデル終了の噂も流れた。
しかし販売現場からの強い要望により、2013年12月に登場した3代目はレクサスRXとは別の日本専売モデルとして登場した。
現行ハリアーは2020年6月に登場し、TNGAを採用したクーペスタイルのSUVへと進化。ハリアーの2020年12月の新車販売台数は、8128台で第4位となり、対前年比532.6%と驚異的な販売台数を記録している。
その人気ゆえに現在ハリアーの新車の納車時期はガソリン車が5月上旬、ハイブリッド2WD車が9月上旬、4WD車が11月と長期化している。
ということで、こんなに長く待たされるなら、先代ハリアーの中古車を狙ってみるのもいいのではないだろうか。さっそく、先代ハリアーの中古車相場はどうなっているのか調べてみた。
ボディサイズは全長4720mm×全幅1835mm×全高1690mm。パワートレインは2L、直4エンジン(151ps/193Nm)と2.5L、直4ハイブリッド(152ps/206Nm)の2種類を用意
日本専売モデルとなった3代目ハリアーは、2013年12月に登場。全長4720×全幅1835×全高1690mmというボディに2種類のパワートレインを搭載。最高出力151ps、最大トルク193Nmを発生する2L、直4ガソリンエンジン+CVT。そして最高出力152ps、最大トルク206Nmを発生する2.5L、直4エンジン+モーターのハイブリッドシステムを設定。
駆動方式は2Lガソリン車が2WDと4WD。ハイブリッド車はE-Fourという後輪にモーターを搭載した4WDのみとなっている。
グレード構成はガソリン車、ハイブリッド車ともに上からプレミアム・アドバンスドパッケージ、プレミアム、エレガンス、グランドの4グレードを用意。標準装備で比較するとアルミホイールの大きさ、ドアミラーの機能、ステアリングホイールやシフトパネルの柄が異なっている。
質感の高いインテリア。エレガンス以上のグレードには本革シートをオプション設定
シート表皮はグランドがファブリックだが、エレガンス以上はファブリック+合成皮革のコンビシートが標準となり、本革シートはエレガンス以上にオプション設定だった。
2017年6月にマイナーチェンジを行い、内外装の変更に加えて最高出力231ps、最大トルク350Nmを発生する2L直列4気筒直噴ターボ+6速ATを追加。駆動方式は2WDと4WDを用意している。
このタイミングでプリクラッシュセーフティシステムなど4つの機能がパッケージ化された運転支援システム「Toyota Safety Sence P」が全車に標準装備となった。
グレード構成も変更。グランドを廃止し、上位からプログレス、プレミアム、エレガンスの3グレードとなり、プログレスとプレミアムにはプレミアムナッパ本革などが標準装備となるメタル&レザーパッケージが設定されている。
人気車だけに中古車の価格はなかなか下がらない
2020年6月に新型が登場するも、中古車相場がなかなか下がらない先代ハリアー。2017年6月以降に販売された後期モデルの平均価格は300万円オーバー
それでは、先代ハリアーの最新の中古車事情を見てみよう。
一般的に中古車相場が最も大きな動きを見せるのは自車のフルモデルチェンジを行ったタイミングだ。ハリアーは2020年6月にフルモデルチェンジを行っているので、先代の中古車相場は下がっているはずだ。
そこで、最新のオークション相場の変動を調べてみた。2020年11月当時のオークションの平均価格は約215万円だった。その後目立った動きもなく横這いが続き、今月も約215万円をキープしていた。
東京のオークションでは横這いだったので、大阪も調べてみるとこちらも2020年11月が約220万円で、今月が約220万円とこちらも横這いという状況。さすがは人気車のハリアーだけに、フルモデルチェンジの影響は現在のところあまり出ていないと言える。
続いては、販売店での状況を見てみよう。現在、先代ハリアーの中古車の流通台数は約3170台と非常に豊富だ。平均価格は約261万円で、中古車の価格帯は約144万~約489万円と最安値でもまだ150万円近いという水準となっている。
年式ごとの平均価格を見てみると、前期型の2013年12月~2014年3月は約217万円。2014年4月~2015年5月が約226万円。2015年6月~2017年5月までが約251万円。
マイナーチェンジ後の後期型では2017年6月~2019年9月までが約309万円、2019年10月~2020年5月までは約342万円となっており、前期型は値落ちが進んでいるものの、ターボエンジンを追加した後期型では平均価格が300万円以上という高価格帯をキープしているのだ。
先代ハリアーの中古車は圧倒的に2Lガソリン車の2WDが多い!
2017年6月のマイナーチェンジに伴って追加されたターボ車。2L直噴ターボエンジンの最高出力は231ps/350Nm。中古車の価格は約240万~約336万円
3代目ハリアーの中古車情報はこちら!
オークション価格でも横這いとなっていたように、先代ハリアーは世代交代してもその高いブランド力は全く色あせていないということがわかった。
中古車のグレード構成を見てみると、中古車の流通台数が最も多いのが776台の2.0プレミアム2WD車で、中古車の価格帯は約174万~約368万円。続いて465台で2.0エレガンス2WD車となり、中古車の価格帯は約150万~約298万円で新車時価格が高いプレミアムのほうが高価格となっている。
そして3番目に多いのが前期型のみに設定されていた2.5HVプレミアムアドバンスドパッケージの226台。価格帯は約170万~約339万円で、最安値で比較すると、走行距離が延びた中古車が多いことや税金が高いこともあり、ハイブリッド車のほうが割安感は高くなっている。
また、2017年のマイナーチェンジで追加されたターボ車はプレミアム2WD車が56台と最も多く、価格帯は約240万~約336万円と高値をキープしている。
マイナーチェンジ後のモデル。リアコンピランプのデザインが変更されている
ガソリン車は2WDの中古車が多く流通しているが、同じグレードの4WD車の中古車相場を見てみると、2.0プレミアム4WD車は81台で、価格帯は約166万~約320万円。2.0エレガンス4WD車は101台で、価格帯は約172万~約299万円。
そして2.0ターボプレミアム4WD車はわずか9台で、価格帯は約251万~約341万円となっており、2WD車との価格差が縮まっているのが特徴だ。しかも2Lエンジンの4WD車は非常に流通台数が少ないので、これならばハイブリッド車のほうが探し安いと言える。
こうして見てみると、先代ハリアーの中古車は圧倒的に2Lガソリンの2WD車が多く、ガソリン車の4WDは少なめ。グレードではプレミアム、エレガンスが中心だ。
一方のハイブリッド車は最上級グレードのプレミアムアドバンスドパッケージが最も多いという新車時の売れ筋グレードに差があることがわかった。もし、4WD車を狙っているのであれば、ガソリン車よりハイブリッド車のほうが割安でしかも装備の充実したクルマが見つかる可能性は高いと考えられる。
しかし、これだけ先代ハリアーの人気があるとは驚いた。新型ハリアーの供給がひと息つくまで高値傾向が続きそうだが、逆に売る時も高値で売れるということになる。
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中古車買って2~3年で乗り換えずに乗り潰すなら、エックストレイルとかエクリプス、アウトランダーあたりのほうがお買い得だろう。