駐車場やGSでも簡単決済。高速道路以外でも使える「ETCX」をご存じだろうか

高速道路以外でも利用可能
今となってはドライブに欠かせないETCカード。ETCの利用率は90％を超え、ドライバーの必需品となっているばかりか、新たなサービスも派生している。「ETCX」をご存じだろうか? 　ETCXは2021年4月にスタートしたばかりの新サービスで、ご存じない人も多いと思われるのでどんなものなのか紹介したい。

ETCのパープルに対してオレンジがトレードマークとなるETCXは、ETC車載器を使って、クルマに乗ったまま様々な代金の決済ができるシステム。ETCがあくまでも高速道路料金の支払いに特化していたのに対し、ETCXはクルマで訪れるより広範な施設での活用を視野に入れたサービスである。

ETCXの利用には、従来のETC車載器さえあれば、そのほかの特別な機器は不要。所定のクレジットカードを用意して会員登録サイトにカード情報等を登録すれば利用できる。レンタカーの車載器でも利用可能だ。なお通常のETCと違ってすべての処理をクラウドベースで行うため、サービス提供側は現場に設置しなければならない機材が少なく、低コストで済むこともメリットとなる。具体的には飲食店のドライブスルー、ガソリンスタンド、駐車場に加え、これまでETCに対応していなかった有料道路などでの普及が期待されている。

ネックは利用可能なクレジットカードが限られること
一方、利用者側にとってデメリットとなりえるのは、目下のところ普及スピードが遅いこと。サービス開始から1年経った時点でのサービス対応施設は、関東が「アネスト岩田 ターンパイク箱根 小田原料金所」、東海では「伊豆中央道 江間料金所」、「修善寺道路 修善寺料金所」、「同大仁料金所」、「オイルバンク 新城店（ガソリンスタンド）」、近畿では「鳥飼仁和寺大橋有料道路」といった具合で、今のところ全国で数えるほどしかない。加えて、クレジットカードのうち、楽天カード、dカード、Yahoo！Japanカード(PayPayカード)などが登録できないこともネックとなるかもしれない。

普及さえすればより便利なカーライフが期待できるETCX。今後のサービス範囲の拡大に期待したいところだ。

Comments

「利用者側にとってデメリットとなりえるのは」
使える所がほぼ「無い」から、デメリットなぞあるわけない。