現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > ロータス軽量スポーツカー「今の電池技術では不可能」 エリーゼ後継EV、発売延期か

ここから本文です

ロータス軽量スポーツカー「今の電池技術では不可能」 エリーゼ後継EV、発売延期か

掲載 17
ロータス軽量スポーツカー「今の電池技術では不可能」 エリーゼ後継EV、発売延期か

小型軽量バッテリーの登場を待つ

ロータスは、新型の電動スポーツカー「タイプ135(社内コードネーム)」の発売を、より小型で軽量なバッテリーが入手可能になるまで延期する可能性がある。エリーゼの精神に可能な限り近づけるためだ。

【画像】「ロータス」のイメージを変えた高級大型EV【ロータス・エレトレ、ロータス・エメヤを写真で見る】 全43枚

計画では、タイプ135はガソリンエンジン搭載のエーミラに代わる次世代EVとして、2027年に発売される予定だった。推定価格は7万5000ポンド(約1450万円)で、正式な車名は未定。

しかし、ロータス・グループのデザイン責任者であるベン・ペイン氏は、次世代EV技術が実用化されるまで発売が延期される可能性を示唆した。

ペイン氏は、「エリーゼはロータスにとって最も重要なタッチポイント(企業と顧客をつなぐ点)」であるため、2シーターEVの発売が重要であることに変わりはないと述べた。しかし、現在のハードウェアのパッケージング上の制約から、エリーゼを定義した原則を守り続けることはできないという。

「今の技術では、製品を説得力のある形で再現することはできません」とペイン氏は言う。現在のEVは床下バッテリーによって一般的に背が高く、また車両重量も大きい。

「サイズが大きく、車高の高い製品が現在の典型です。なぜなら、必要な技術的要素を非常に簡単にパッケージできるからです」

ロータス初の量産EVであるエレトレとエメヤは、同社のどの内燃機関搭載車よりも大きく重い。

そのため、同じハードウェアを使って生産されるスポーツカーが、初代エリーゼの特徴を模倣するのは難しいとペイン氏は指摘する。「運転するのが楽しく、とても魅力的で、とても一体感がある。ドライバーを惹きつける製品です」

ロータスは以前、タイプ135をはじめとする電動スポーツカー専用の軽量プラットフォーム「EVスポーツ(E-Sports)」を明らかにした。ガソリンエンジンを搭載するエミーラよりも37%軽量とされるリアサブフレーム構造を特徴としており、バッテリーをシャシー中央に積み重ねて配置することができる。

このプラットフォームによって、エリーゼのように車高を下げ、質量を集中させてダイナミクスを最適化することができる。しかしペイン氏は、より軽量でコンパクトなバッテリー技術の登場によって、ロータスは電動スポーツカーを実現できるだろうと示唆した。

エネルギー密度がはるかに高く、従来技術よりも小型・軽量な固体電池が、ロータスの理想とするコンパクトなシルエットと軽量化を促進するのだろうか? この質問に対し、ペイン氏は次のように答えた。

「そうです。物理的なサイズが小さくなり、必然的に質量も小さくなることで、コアバリューに立ち返ることができます。ロータスのようなブランドにとって、あらゆるものを最小限に抑えた上でクルマを仕上げていくことは、(創業者である)コリン・チャップマンの核となる哲学なのです」

英国の新興企業ナイオボルト(Nyobolt)は最近、初代エリーゼをベースにしたコンセプトカーで高密度バッテリー技術を披露した。35kWhのバッテリーを搭載しているが、車両重量はわずか1246kgとされる。

ペイン氏は、タイプ135の2027年の発売予定が遅れる可能性については明言を避けたが、「これらのことは、正しい方法で調整する必要があります」と述べた。

また、2027年までに量産車を準備することは “100%” 可能だとしたが、「その上で、ビジネスレベルの要素を検討する必要があります。難しい仕事です」と述べた。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

ラッセル、予想外のポールポジションに歓喜。コースイン遅らせる判断が奏功「フロントロウの自信はあったけどね!」
ラッセル、予想外のポールポジションに歓喜。コースイン遅らせる判断が奏功「フロントロウの自信はあったけどね!」
motorsport.com 日本版
中型トラックの枠を超えた「超過酷仕様」!フォード レンジャー スーパーデューティ、2026年発売へ
中型トラックの枠を超えた「超過酷仕様」!フォード レンジャー スーパーデューティ、2026年発売へ
レスポンス
なんじゃこの「付け髭」感! デザイナーの意思をガン無視した「5マイルバンパー」はアリかナシか?
なんじゃこの「付け髭」感! デザイナーの意思をガン無視した「5マイルバンパー」はアリかナシか?
WEB CARTOP
超イケてる新型ムラーノをデザインのプロが分析! 個性を主張する「デジタルVモーション」の使いすぎには要注意
超イケてる新型ムラーノをデザインのプロが分析! 個性を主張する「デジタルVモーション」の使いすぎには要注意
WEB CARTOP
女性チームのアイアン・デイムスがポルシェにスイッチ。LMGT3初年度はランボルギーニを使用
女性チームのアイアン・デイムスがポルシェにスイッチ。LMGT3初年度はランボルギーニを使用
AUTOSPORT web
角田裕毅、ラスベガスで躍動し予選7番手「ミスター・ガスリーには離されたけど……アタックには満足。良いフィードバックもできている」
角田裕毅、ラスベガスで躍動し予選7番手「ミスター・ガスリーには離されたけど……アタックには満足。良いフィードバックもできている」
motorsport.com 日本版
まるで「“ミニ”フェアレディZ」!? 全長4.1mの日産「コンパクトクーペ」が斬新すぎる! 短命に終わった「NXクーペ」とは?
まるで「“ミニ”フェアレディZ」!? 全長4.1mの日産「コンパクトクーペ」が斬新すぎる! 短命に終わった「NXクーペ」とは?
くるまのニュース
【ラリージャパン 2024】開幕!! 全行程1000km、SSは300kmの長く熱い戦い
【ラリージャパン 2024】開幕!! 全行程1000km、SSは300kmの長く熱い戦い
レスポンス
「日産 GT-R  プレミアム エディション Tスペック」は、諦めない!不屈の国産スポーツカー、未だ一級品の証し【新型車試乗】
「日産 GT-R プレミアム エディション Tスペック」は、諦めない!不屈の国産スポーツカー、未だ一級品の証し【新型車試乗】
Webモーターマガジン
AM放送が聴けない「電気自動車」が数多く存在! FMラジオは搭載されているのになぜ?
AM放送が聴けない「電気自動車」が数多く存在! FMラジオは搭載されているのになぜ?
THE EV TIMES
ヤマハがNetflixアニメ用に未来のレースマシン「Y/AI」をデザイン、実物大モデルも
ヤマハがNetflixアニメ用に未来のレースマシン「Y/AI」をデザイン、実物大モデルも
レスポンス
”第2の波”を生んだ挑戦者、それはレズニー傘下で喘ぐamtだった…!【アメリカンカープラモ・クロニクル】第39回
”第2の波”を生んだ挑戦者、それはレズニー傘下で喘ぐamtだった…!【アメリカンカープラモ・クロニクル】第39回
LE VOLANT CARSMEET WEB
今週、話題になったクルマのニュース4選(2024.11.23)
今週、話題になったクルマのニュース4選(2024.11.23)
@DIME
レッドブルのペレス、今季6度目の予選Q1敗退。3戦続けてRBの角田&ローソンに敗れる「マシンに根本的な問題がある」
レッドブルのペレス、今季6度目の予選Q1敗退。3戦続けてRBの角田&ローソンに敗れる「マシンに根本的な問題がある」
motorsport.com 日本版
トヨタ「コンパクトSUV」なぜ消滅? “全長3.9m”級の元祖「ヤリスクロス」的存在な「ヴィッツSUV」に注目! 14年で幕を閉じた「ist」とは?
トヨタ「コンパクトSUV」なぜ消滅? “全長3.9m”級の元祖「ヤリスクロス」的存在な「ヴィッツSUV」に注目! 14年で幕を閉じた「ist」とは?
くるまのニュース
シャープでクールなNEWグラフィック! SHOEIが「NEOTEC 3」の新たなグラフィックモデル「ANTHEM」を発売
シャープでクールなNEWグラフィック! SHOEIが「NEOTEC 3」の新たなグラフィックモデル「ANTHEM」を発売
バイクのニュース
ラリージャパン唯一の女性ドライバー、平川真子が意気込み。兄・亮に「クラス優勝をするところを見てほしい」
ラリージャパン唯一の女性ドライバー、平川真子が意気込み。兄・亮に「クラス優勝をするところを見てほしい」
AUTOSPORT web
トヨタ陣営の23XIとフォードのRFKが、来季2025年NASCARカップシリーズにて3台体制に拡充
トヨタ陣営の23XIとフォードのRFKが、来季2025年NASCARカップシリーズにて3台体制に拡充
AUTOSPORT web

みんなのコメント

17件
  • yam********
    電池車は道路破壊を大幅に促進そして粉塵をばら撒きます🤮🤮🤮🤮🤮
  • fia********
    素直にハイブリッドエリーゼ作っとけよw
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

662.0777.7万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

265.01100.0万円

中古車を検索
エリーゼの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

662.0777.7万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

265.01100.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村