■フォルムの刷新にあわせパッケージングも見直された新型「プリウス」
2022年11月16日に世界初公開された5代目の新型「プリウス」は、先代モデルに比べグッと「ワイド&ロー」フォルムを強調したスポーティなスタイルに生まれ変わりました。
SNS上などではさっそく「スタイリッシュだ」と評判を集める一方で、「室内は狭いのでは」との声も散見されますが、実際はどうなのでしょうか。
【画像】カッコいい見た目よりも気になるのは「内装」! 新型「プリウス」の写真を見る(50枚)
フルモデルチェンジした新型プリウスは、コンセプトに「Hybrid Reborn(ハイブリッド リボーン)」を掲げ、初代以来25年・4世代に渡り積み重ねてきたハイブリッドカーとしての歴史を継承しながらも、「ひと目ぼれするデザイン」と「とりこにする走り」という価値をプラスし、新時代のプリウスとして生まれ変わったことをアピールします。
なかでも外観デザインは、これまでのプリウスらしさを継承するモノフォルムのシルエットをさらに進化。
ボディのキャラクターラインも最小限に抑え、シンプルななかに抑揚が際立つ造形としました。
また先代プリウスに比べ全高を40mmダウンさせる一方で、全長は25mm延長。また車幅も20mm拡大させ、スポーツカーのように低くワイドなカッコ良さを手に入れたのです。
トヨタでは新型プリウスのスタイリングについて「感性に響くエモーションと普遍的な美しさを表現した」と説明します。
新型プリウスのデビュー早々、SNS上では「エモい」「カッコいい」などと賛辞の声が拡がりました。
いっぽうで「屋根が低くなって前より狭くなったのかな」「見た目重視?」「乗り降りしやすさはどうなんだろう」といったように、発売前にも関わらず早くも乗降性や室内の広さについて疑問を持つ声も見られます。
トヨタでは新型プリウスの国内発売時期について「今冬」(PHEVモデルは2023年春頃)と発表しており、2022年12月上旬現在では、まだ多くの人が実際の新型プリウスに触れる機会もない状態にあります。
したがってSNSの声もそのほとんどが、写真などから受ける印象を述べているにすぎません。
はたして実際の新型プリウスの室内空間は、どのような仕上がりになっているのでしょうか。
11月16日の世界初公開では、報道陣向けに車両が公開されましたが、実際に前席や後席の座り心地などをいち早く試した編集部員(身長約170cm)は、後席に座ってみた第一印象について次のように話します。
「普段は(着座位置の高い)SUVやミニバンに乗る機会が多く、かなり低いなと一瞬戸惑いましたが、座ってみると外から見るよりは意外と広く感じました。
とくに足元のスペースは十分で、いったん乗ってしまえば快適そうです」
トヨタによれば、スタイリッシュで低車高なフォルムにあわせ、パッケージング(室内レイアウト)を全面的に見直したといいます。
具体的には、前席・後席ともに着座位置(ヒップポイント)を下げるともに、着座姿勢も変更したことで、頭上空間を確保すると同時に、前後席間の距離については8mm拡大させたとしています。
前出の編集部員は前席についても、フロントウィンドウの傾斜は感じたものの、インパネの形状が以前よりも圧迫感がないためか、低く座る姿勢と相まって「違和感なく座れた」とも話します。
室内空間は、乗る人の身長や体形にも左右される部分なため一概にはいえませんが、見ための印象だけで語るのはまだ早いともいえ、今冬といわれる新型プリウスの正式デビューが待ち遠しいところです。
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