片や、昨年(2019年末)に発売されたロッキー、東京オートサロンで世界初公開を果たした新鋭タフトも好評なダイハツ、片や、発売を間近に控え受注も絶好調なハスラーを送り出すスズキ。
かつて、軽自動車の雄として熾烈な争いを繰り広げてきたスズキとダイハツだが、舞台は軽のみにとどまらず、その存在感は日に日に増していると言っていい。
【アコード MX-30 レヴォーグ…】 2020年 ホンダ スバル マツダ レクサス期待のクルマたち
さて2020年はどうか。下の登場予定カレンダーをもとに、5台の最新情報を取り上げてみた。
■2020年 スズキ&ダイハツ新車カレンダー
2月 スズキ ハスラー
4月 ダイハツ タフト
8月 ダイハツ ムーヴ
10月 スズキ エスクード
12月 スズキ アルト
12月 ダイハツ 新型ミニバン
●【画像ギャラリー】アルト、ムーヴ、タフト… スズキ&ダイハツの新型たちをギャラリーでチェック!!!
※本稿は2019年12月のものです
文:ベストカー編集部/写真:DAIHATSU、SUZUKI、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2020年1月26日号
【4月登場予定!】タフに使える軽クロスオーバーこれが「ダイハツ流アソビゴコロ」!! ダイハツ タフト
ダイハツが先日開催された東京オートサロンで出展された「TAFTコンセプト」が、6月に市販モデルとして正式にデビューする。
写真を見てのとおり、このタフト、先だっての東京モーターショーに出展された「WakuWaku」だ。
下の写真は2019年東京モーターショーに出展された「Waku Waku」。上が市販モデルとなるTAFT(タフト)。色味を除けばほとんどそのままだということがわかるだろう
ヘッドライトやバンパーの開口部など、細部はもちろん市販モデルとして変更されているが、全体的なフォルムはそのまま。
ブラック樹脂の前後フェンダーの形状も同じだし、リアドアサイドウィンドウの形状も同じ(オレンジ色の樹脂製蓋は付いていないけれど)。ルーフは大きなガラスルーフを採用するモデルが用意されるという。
これはショーモデルWakuWakuのインパネだが、基本的なデザインは踏襲されるはずだ
基本的にはタントで新開発されたDNGAプラットフォームをベースに開発されている。つまり、2020年12月にモデルチェンジが計画されている新型ムーヴの派生モデルが先にデビューする、というイメージ。
エンジンは直3、658ccのNAとターボ、これにダイハツ自慢のD-CVTが組み合わされて高いドライバビリティを発揮する。
ちなみに『タフト』という名称、1974年から1984年にダイハツに存在したクロカン4WDの名称を受け継いだものだ。
これが1974年から1984年の間に市販されていたダイハツタフト。軽自動車ではなく小型車サイズの本格的オフロード4WD。この名称を受け継いだ
■タフト予想スペック
・全長×全幅×全高:3395mm×1475mm×1630mm
・ホイールベース:2460mm
・車両重量:850kg
・エンジン:直列3気筒DOHC、658cc
・最高出力:52ps/6900rpm
・最大トルク:6.1kgm/3600rpm
・トランスミッション:CVT
・価格:120万~160万円
【8月登場予定!】DNGAコンセプト採用で完成度大幅UP! ダイハツ ムーヴ
初代ワゴンRが先鞭を付けた軽ハイトワゴンのカテゴリー。
すでにカテゴリーとしては定着し、各社とも魅力的なモデルの開発に鎬を削る状況だが、新型ムーヴは同カテゴリーの話題を一気にさらうほどの強力モデルとなりそうだ。
画像はベストカーによる予想CG
注目はDNGAコンセプトの採用。すでにタントにも採用されているが、剛性を大幅に高めつつ軽量化も同時に達成するプラットフォーム、加速力の向上、トップレベルの実燃費など、DNGAの思想を取り入れることのメリットはとても大きい。
現行ホンダN-BOX登場時に「クラスを超えたデキ」とよく言われたが、新型ムーヴ登場の暁には、同様の評価が多く寄せられることになるだろう。
搭載パワーユニットはターボとNA、そして登場時期はやや遅れるが、ハイブリッドも設定される予定だ。
DNGAコンセプトの恩恵のひとつが優れたプラットフォーム。高剛性かつ軽量化にも寄与する
【10月登場予定!】現行型同様にハンガリーからの逆輸入SUVが進化 スズキ エスクード
現行モデルのエスクード(欧州名:ビターラ)は歴代4代目となるモデルだが、ハンガリーの子会社であるマジャールスズキ製となり、先に欧州市場で販売されたのちに逆輸入車として日本でも販売されるようになったのはよく知られている話。
3代目までのラダーフレーム構造から現行型はモノコック構造に変更されているが、その後を継ぐ新型も現行型同様、ハンガリーで生産される。
キープコンセプトながらよりSUVらしいデザインに変更(画像はベストカーによる予想CG)
基本的には現行型を踏襲し、横置きエンジンを搭載したFFベース車となり、電制4WDの「ALL GRIP」も設定される。そのボディサイズは全長4200mm前後となり、現行型から少し大きくなる。
サイズ的には、C-HRやヴェゼルなど実力派モデルたちが群雄割拠する売れ筋のコンパクトクロスオーバーSUVカテゴリーに属することになる。
そのデザインは基本的にキープコンセプトながら、やや乗用車ライクな印象のある現行型よりも新型のエクステリアデザインは洗練され、よりSUVらしさを強調した雰囲気になる。
また、パワートレーンは現行型と同じく、直4の1.4L直噴ターボ(136ps/21.4kgm)を搭載することになりそう。
ブレーキ制御による疑似的なLSD効果を持たせた「ALL GRIP」を採用するだけあり、新型もエスクードらしい悪路走破性には大いに期待できそうだ。
現行型と同じく、最高出力136ps/最大トルク21.4kgmを発揮する直噴1.4Lターボを継続採用する
■新型エスクード予想スペック
・全長×全幅×全高:4200mm×1780mm×1620mm
・ホイールベース:2500mm
・車両重量:1220kg
・エンジン:直列4気筒DOHCターボ、1371cc
・最高出力:136ps/5500rpm
・最大トルク:21.4kgm/2100~4000rpm
・価格:280万円
【12月登場予定!】軽量プラットフォームは継続採用! スズキ アルト
現行8代目アルトは、2014年12月にデビュー。
エコカー減税対象となるためには車重があったほうが有利という、ある種矛盾した状況のなか、軽量化のため全面的に刷新した新しいプラットフォームを採用。
画像はベストカーによる予想CG
結果650kgという、現代の基準からすれば驚くほどの軽い車重と、37.0km/L(Jc08モード)の好燃費を達成した。
15年ぶりのワークス復活など話題を撒いた8代目アルト。9代目は2021年と予想されていたが、どうやら2020年内に登場が早まるという情報が入ってきている。
気になる中身に関して、まだ確定的な情報はないが、8代目で刷新された軽量プラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」は、そのままキャリーオーバーされることは間違いない。
現行型が搭載するR06A型エンジン。継続採用される可能性が高いが、新型への変更もありえる
ただ、搭載するパワーユニット=R06A型直3エンジンは、初登場が2010年と、やや時間が経過したため、電動化への対応なども踏まえて新たなものに変更される可能性がある。
むろん8代目で復活が歓迎されたワークスも設定されることになるが、そちらの登場は2021年の後半になりそうだ。
外観も上の予想CGのようなスズキらしいセンスに満ちたものになるのは確実で、数多く存在するライバルモデルのなかにあっても、ひときわ強い存在感を放つモデルとなるだろう。
【12月登場予定!】コンパクトボディに魅力をギュッと凝縮! ダイハツ 新型ミニバン
2017年の東京モーターショーに出展されたコンパクトSUVのコンセプトモデル、「DNトレック」はすでにロッキーの名で市販が開始されたが、その「DNトレック」の隣には、もう一台のコンセプトモデルが展示されていた。
SUV風味の味つけがされた魅力的な外観。最低地上高を高めに取れば、強烈な個性となる(画像はベストカーによる予想CG)
「DNマルチシックス」の名で出展されたそれは、その名のとおり6人乗りのコンパクト3列シーター。このモデルも2020年末のデビューをにらみ、着々と開発が進んでいる。
このジャンルにはすでにシエンタとフリードが存在しているが、ダイハツ製新型ミニバンはロッキーをベースに開発されるだけに、ややSUV寄りのルックスが与えられ、それらのモデルとは異なる個性を主張する。
搭載されるパワーユニットは、ロッキーも搭載する1Lターボのほか、新たに開発される1.2Lエンジンベースのハイブリッドが用意される。
多人数乗車時にはモーターによるアシストが有効に作用すると考えられるので、ハイブリッドの設定は極めて理にかなっているといえる。
シエンタ、フリードに続くコンパクトミニバン第3の選択肢となるダイハツ製新型ミニバン。願わくば最低地上高は高めに確保し、アジア地域販売モデルのような雰囲気を出せると、ライバルと比較された際に強力なウリとなるだろう。
2017年の東京モーターショー出展時の「DNマルチシックス」。当然、トヨタ版も設定される
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みんなのコメント
スッカラカングレードかと思うけども~最上位のだともっとしそうだ。