FIAは、2023年シーズン2回目のスプリントフォーマットの週末であるF1オーストリアGPに向けて、タイヤ規則を変更することを明らかにした。今年初めてスプリント形式で行われたアゼルバイジャンでの状況を踏まえての変更だ。
スプリントを6回に増やした今年、最初のアゼルバイジャンGPの直前に、新しいレギュレーションが導入された。土曜スプリントのグリッドを決めるスプリント・シュートアウトが土曜に行われることが決まり、SQ1、SQ2、SQ3のそれぞれにおいて使用タイヤの制限が設けられた。アゼルバイジャン時点でのレギュレーションでは、SQ1とSQ2のそれぞれに関しては、「ドライウェザータイヤ1セットまでが使用可能であり、これはミディアム仕様の新品セットでなければならない」とされ、SQ3に関しては、「ドライウェザータイヤ1セットまでが使用可能であり、これはソフト仕様の新品セットでなければならない」と定められていた。また、「スプリント・シュートアウト全体において、インターミディエイトあるいはウエットウェザータイヤの使用は、各ドライバーへの割り当ての範囲内で自由とする」とも記されている。
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しかしこのレギュレーションのなかで、SQ3のために新品ソフトタイヤ1セットを残しておかなければならないとは定められていない。そのため、日曜決勝でのグリッドを決める金曜予選でソフトタイヤを使い切ってしまい、SQ3では走らないという戦略を採ることも可能だ。実際にアゼルバイジャンでは、マクラーレンとアルファタウリがこの方法を用いた。角田裕毅はSQ1で敗退したが、ランド・ノリスはSQ3に進出。トップ10に残ったドライバーのなかで唯一新品ソフトを持たなかったノリスは走行せず、スプリント・シュートアウト10番手という結果になった。
しかし新品ソフトを持たずにSQ3に進出したドライバーが複数いた場合、ドライコンディションであるにもかかわらず、使用が許可されているインターミディエイトタイヤで走行してタイムを出すという選択肢が残される。
その可能性をなくすため、FIAはレギュレーションを変更し、SQ3ではユーズドソフトタイヤを使用することも可能にした。
FIAレースディレクターのニールス・ヴィティヒは、次のように述べている。
「スプリントイベントの特定の状況において、ドライコンディションのトラックでインターミディエイトタイヤを使用することが魅力的になるという、認知された意図せぬ結果を避けるため、F1競技規則第30.5.hに修正を加える」
「商業権所有者、スチュワード、チームとの間で協議が行われた。FIA、商業権所有者、競技者9チームの間で、第1.4条に従い、合意がなされた」
「従って、私は、第30.5条h) iv)を以下のような文章に修正することを決定する」
「スプリント・シュートアウトのSQ3では、ドライウェザータイヤ1セットまでが使用可能であり、これはソフト仕様のセットでなければならない」
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