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全長4.1mの“ちょうど良いサイズ感” 丸目じゃないミニ 新型「エースマン」の走りに“ミニらしさ”はある?

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全長4.1mの“ちょうど良いサイズ感” 丸目じゃないミニ 新型「エースマン」の走りに“ミニらしさ”はある?

大きさもデザインもさまざまに出揃った新世代ミニ

MINIミニ)というひとつの名前で、こんなに多くのバリエーションを揃えているクルマも珍しいかもしれません。

【画像】使いやすさはピカイチ! 新型「ミニ・エースマン」を写真で見る(22枚)

ざっとおさらいをしておくと、現在日本で販売しているモデルだけでも以下のように並びます。

・MINI COOPER(ミニ・クーパー3ドア)
・MINI COOPER 5DOOR(ミニ・クーパー5ドア)
・MINI COOPER CONVERTIBLE(ミニ・クーパーコンバーチブル)
・MINI COUNTRYMAN(ミニ・カントリーマン)

以上がエンジン付きで、以下は電気自動車です。

・ALL ELECTRIC MINI COOPER
・ALL ELECTRIC MINI COUNTRYMAN
・ALL ELECTRIC MINI ACEMAN(ミニ・エースマン)

そしてミニの最高峰スポーツモデルのジョン・クーパー・ワークスが、エンジンモデルの3ドア/コンバーチブル/カントリーマンALL4、そして電気自動車の3ドア/エースマンに用意されます。

ボディサイズが異なり、ドアの枚数が異なり、車高が異なり、オープンカーもありとさまざまな顔を見せますが、どれを取り上げてもすぐにミニだとわかるデザインに仕上げているところがにくいです。

単に角が取れた丸い形をしているだけでもないし、みんな丸いヘッドライトにしているわけでもない。でもなぜかオールニューの新型車が出ても、そのシルエットや何気ないディテールによりミニとわかってしまう。これはデザイナーの腕なのでしょう。

いつものミニの形として認識していても、どこかに新しさを感じることで新型だとわかります。

逆に考えると、長年大事にしたミニに乗っていてもそう古臭く感じたりすることなく、いつも新鮮な気持ちで乗れるのもMINIのデザイン・マジックかもしれません。

2001年に再登場したミニは、2006年に2世代目になり、2013年の3世代目からはコンパクトクラスの横置きエンジン用のUKLプラットフォームを採用しています。

そして2023年から順次モデルチェンジしている4世代目からは「FAAR」と呼ぶ電気自動車用のプラットフォームを採用し、ミニ・カントリーマン、ミニ・クーパー3ドアに続いてミニ・エースマンが登場しました。

新世代モデルの一員の新型ミニ・エースマンですが、電気自動車専用モデルなので、他の新世代ミニのようにエンジン搭載モデルは用意されていません。

プレミアム・スモール・コンパクトというセグメントに当てはまる新型ミニ・エースマンですが、電気自動車のシティ・クロスオーバーという位置付けに魅力を感じる人も多いことでしょう。

電気自動車の魅力を知る人にはミニ・クーパー3ドアでも良いのでしょうが、荷物も積むことがあるし、人も乗せることがあるというなら、このちょっと大きなボディのミニ・エースマンが浮上してきます。

エースマンにも「ゴーカートフィーリング」は健在

ミニ・エースマンには「E」と「SE」の2種類が用意されています。

Eは135kW(184馬力)と290Nmを発揮し、38.5kWhのバッテリーでWLTCモードでは327km走行でき、SEは160kW(218馬力)と330Nmを発揮し、54.2kWhのバッテリーで414km走行できます。

今回試乗したのは、パワーもありバッテリー容量も大きなSEです。

アウタードアハンドルが空気抵抗の少ないフラッシュタイプになっているのは、新型ミニ・クーパー3ドアの電気自動車と同じです。ちなみにミニ・クーパー3ドアのエンジンモデルは、新型モデルでもバーハンドルとなっています。

同じようにアクセルは通常オルガンペダルですが、電気自動車は吊り下げ式のペダルになっています。ここはちょっと残念な気がします。ミニは(BMWも)全車オルガンペダルにして欲しかったところです。

SEというネーミングは、パワーの証です。

アクセルペダルを踏み込むと右足のストロークに応じてヒュンヒューンと加速していきます。BGMのように擬似モーター音が室内に聞こえてきます。

ドライブモードを切り替えると擬似音の室内に響く音もボリュームも変わり、なかなか楽しいです。

モード切り替えにより、大きな丸いセンターディスプレイメーターの背景色も変わり、デザインもガラリと変わります。BGMのモーター音が大きいと加速も鋭くなったような錯覚に陥ります。

ギヤチェンジがないから加速に段差がない、ということがこんなに気持ちが良いものというのは、電気自動車に乗ってみないとわからないですが、BGMの音ありでも音なしでもドライビングは楽しめます。

それがゴーカートフィーリングです。

ミニ・エースマンはミニ・クーパー3ドアよりは大きいのですが、ミニ・カントリーマンよりコンパクトです。でも乗り味はミニ・クーパー3ドアに近いゴーカートフィーリングを感じます。

コーナーでもドライバーにはほとんどロールを感じさせません。箱根のワインディングロードでスイスイとコーナーをクリアするのを体験すると、何回でも走りたくなります。

こんなにロールしないということは、サスペンションが相当硬いと想像するでしょう。しかし、ソフトではないものの、ガチガチに硬い印象はありません。タイヤの当たり面は丸みを感じるし、尖った衝撃は室内に伝えてきません。

BMWとはまた別の「駆けぬける歓び」を感じさせてくれるのがミニです。ハンドリングも加速感もミニ独特の愉しさで、これはすべてのミニに共通するところがあります。

MINI ACEMAN SE
ミニ・エースマン SE

・車両本体価格(消費税込):556万円
・全長:4080mm
・全幅:1755mm
・全高:1515mm
・ホイールベース:2605mm
・車両重量:1790kg
・モーター最高出力:218ps(160kW)
・最大トルク:330Nm
・総電力量:54.2kWh
・一充電走行可能距離:414km
・交流電力量消費率(WLTC):143Wh/km
・駆動方式:前輪駆動
・乗車定員:5名

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みんなのコメント

6件
  • snooboy
    ミニは、ローバーミニのサイズで傑作を作らなくちゃあ。
    BMW MINIは、まったく別物だ。
  • amsterD
    ミニが1.8t?
    もうそれはミニとは言わない。
    イギリスから発祥したミニの文化をドイツが愚弄した結果だ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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