現在、有明で開催中の東京モーターショー、スズキブースに「スペーシアコンセプト」が出品され、プレスカンファレンスで「近いうちにお届けします」という社長発表まであったスズキの次期スペーシアに新情報が入ってきました。
どうやら全国各スズキディーラーでは、もう具体的に準備に入っているようです。大ヒットモデルのトールワゴン市場だけに、波乱の予感がします。
掴んだ詳細&日程!! トヨタアルファード/ヴェルファイア12/25に新型へ
なお本企画担当は東京モーターショー会場でこのスペーシアカスタムコンセプトを見て、「こ……こんなに派手な顔になるの……」と絶句しました。なんというか、ギンギラギンでした。はい
文:遠藤徹
■現行型の値引きが拡大中!!
スズキは2018年の年明け早々に「スペーシア」をフルモデルチェンジする方向でスケジュール調整を行っている。
東京モーターショーに出品された「スペーシアカスタムコンセプト」。ほぼこのまま市販されることになる
新シリーズは2017年2月にフルモデルチェンジした「ワゴンR」と同様に、新開発のプラットフォーム&エンジンなどを採用。ボディサイズは従来と同じだが、室内各部のレイアウトの見直しでライバルのホンダN-BOXやダイハツタントなみの室内居住空間の拡大を目指して仕立てる。
パワーユニットはワゴンRと基本的に同じマイルドハイブリッドを搭載し、低燃費と高性能を高次元で両立させるが、エンジン始動時のEV走行の時間をさらに引き延ばすことで、同クラス最高の低燃費を実現させる見込み。
安全面ではこれもワゴンRと同様に単眼カメラと赤外線レーダーを用いた、最新の「デュアルセンサーブレーキサポート」を搭載。これまで衝突軽減は前進のみ対応だったが、新たに後退時の衝突軽減ブレーキシステムを設定するのが売り。
これによってN-BOXやタントを追撃し、軽自動車のトップセラーモデルを目指す構えである。新型車の事前受注の開始は新年明け早々からになりそうだ。
現行モデルは「カスタムZ」中心の生産に絞られており、他のグレードは実質的な在庫一掃セールに入りつつある。車両本体からの値引き額は16万円、ナビ、ETC付だと20万円は軽く突破するケースが多い。軽自動車としては破格の値引き額といえる。
こちらは現行のスペーシアカスタムZ。値引き拡大中
■証言1「スズキ車の販売の中心に」首都圏スズキ店
次期型スペーシアについては、10月末現在でメーカーから正式な「フルモデルチェンジする」という通達はない。したがって年内発売はないと思われる。
ただ現行モデルはメインのカスタムZ以外はオーダーストップ状態で、他のモデルの在庫はグレード、ボディカラー、オプションに限りが出始めているので、フルモデルチェンジの時期が近づいているのは間違いないといえる。
発表が年末で発売が新年の年明け早々あたりが有力だろう。
次期型への期待は大きい。軽自動車のマーケットは最近、主役が従来のヒンジ開閉ドアのハイトワゴンから両側スライドの「スーパースペースワゴン」にシフトしつつある。現行スペーシアも今春にワゴンRを販売台数が上回る月があったほどだ。
したがって新型になれば、スペーシアもスズキのトップセラーモデルに浮上する可能性ある。
現行モデルの値引きはナビ、ETC付で20万円以上は軽いが新型になれば、5万円引き程度に引き締められるだろう。
こちらは「カスタム」ではない「スペーシアコンセプト」。おとなしい外観が特徴
■証言2「12月にはティザーキャンペーン開始?」(首都圏アリーナ店)
次期型スペーシアが東京モーターショーに参考出品されて以降、お客さんからの問い合わせが急増している。
ただメーカーから、発表、発売のスケジュールや商品内容についての連絡がまだ届いていないので、正確に答えられない状況だ。東京モーターショーの出展モデルについては伝えられているので概要はわかる。ワゴンRのプラットフォーム&基本コンポーネントを使い、さらに進化させているようだ。
室内の広さ、クオリティ、燃費、性能、使い勝手などでは同クラスライバル車の中では最も新しい分先行していると思われる。
現行モデルは11月いっぱいでオーダーストップになるので、以降は次期型のティザーキャンペーンを実施するようになりそうだ。
モーターショーに出品されたスペーシアコンセプトの内装。助手席側のダッシュボードに広大なスペースがある。使い勝手がめちゃくちゃよさそう
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