この記事をまとめると
■マツダの初代キャロルは実用性を求めた軽セダンだった
本当ならロータリー搭載で登場したハズが幻に! マツダ・シャンテの残念すぎる運命
■後席の空間を稼ぐために特徴的なデザインとなっている
■エンジンは当時としては珍しい4ストローク直列4気筒エンジンを採用した
デザインもスペックも高い次元にあった
マツダ・キャロルは、マツダの軽自動車第2弾となる4人乗り乗用車だった。
マツダ(当時は東洋工業)は、オート3輪車などで自動車製造に進出しているが、初の軽自動車は、R360という2+2のクーペだった。一応、後席にも座席はあるが、座れなくはないという程度で、実質ふたり乗りの洒落たクーペであった。その造形は、いま見ても美しく、洒落ている。
ただ、スバル360の登場などにより、いよいよ庶民にも手の届くクルマが出てきた1960年前後は、やはりそれなりの実用性を備えたクルマを多くの消費者は求めたはずだ。そこで、いわゆるセダンタイプといえる乗用の軽自動車として誕生したのがキャロルである。
外観も、3ボックスと呼べそうなボンネットがあり、トランクがあるという姿だった。ただし、エンジンは客室後ろに搭載している。
客室部分の造形に特徴があり、後席の後ろまで屋根がまっすぐ伸び、そこから鋭角に切り落とされたリヤウインドウという造形が独特だった。一般的に、車体後ろへ向かってなだらかにリヤウインドウが収まる造形が自然だが、同車は客室の後ろがスパッと切り落とされたような外観になっている。理由は、小さな軽自動車でありながら、後席に座った人の頭上に空間的なゆとりをもたせるためだ。そうした機能を、外観の特徴的な造形にも活かされた姿であったといえる。
R360で2気筒エンジンでありながらV型としたマツダの技術へのこだわりは、キャロルでも別の形で発揮された。ほかの軽自動車が直列でも2気筒であるのに対し、直列4気筒エンジンを客室後ろに搭載したのである。また、圧縮比10.0というのも、燃焼効率を目指した高性能化への意図がうかがえる。
今日、マツダはSKYACTIVと名称を与え、エンジンの高効率化を行っているが、そうした原理原則を追求するエンジン性能のもたせかたは、まだクルマの開発の黎明期といえる時代からマツダの技術的指針となっていたのではないかと推察できる。
同時にまた、他社が2ストロークエンジンを中心としたのに比べ、キャロルは4ストロークエンジンとした。2ストロークの方が馬力を出しやすいが(毎回転燃焼)、エンジンオイルをほとんど燃やすことのない4ストローク(2回転で1回の燃焼)で、気筒数を増やし、小さな燃焼室により完全燃焼を目指すことで馬力競争に対処しようとした様子をうかがうこともできる。
こういった機構はのちに、ホンダが4ストロークの2気筒エンジンで、N360を世に問うことになる。
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みんなのコメント
生煮え商品を次々市場投入したあげく、
熟成どころかシレっと廃盤。
魂なんてあるのか?