軽自動車のEV登場!
三菱は、軽自動車の電気自動車(EV)「eKクロスEV」を発表した。併せて日産からは基本を共有する「サクラ」が発表された。
【画像】日産サクラの方はどんな見た目? 三菱eKクロスEVと比較【詳細 撮り下ろし】 全131枚
新型eKクロスEVについて三菱は「日常使いに十分な航続距離を実現しながら、お求めやすい価格設定としました」と説明。
新型サクラについて日産は「リーフ、アリアに続く量販3モデル目となるEVです。市場の常識を変え、EVの普及促進に弾みをつけると確信しています」とコメントする。
軽自動車ユーザーの実態を意識
eKクロスEV/サクラは、新開発した総電力量20kWhの駆動用バッテリーを搭載する。WLTCモードでは一充電走行距離180kmとなる。
三菱の調査によると軽自動車およびコンパクトカーのユーザーの約8割は、1日当たりの走行距離が50km以下であるという。
「大半のユーザーは2日間以上充電せずに走行できる想定です」(三菱)
普通充電(AC200V/14.5A)と急速充電の2つの充電ポートを装備している。普通充電は約8時間で満充電、急速充電では約40分で80%の充電が完了する。
モーターの発生する最大トルクは19.9kg-m(195Nm)。ガソリンターボモデルの約2倍の数値となる。
車庫入れサポートなどを支援
運転サポート「マイパイロット」
車庫入れをサポートする「マイパイロット・パーキング」を採用。三菱初となる。
駐車可能位置を自動で検知し、後退しての駐車、前進しての駐車、縦列駐車のいずれにも対応する。
筆者も体験した。ダッシュボード上の画面で駐車したい枠を決めれば、あとはハンドル/アクセル/ブレーキ操作が自動でおこなわれる。
自分でやるよりも短く完了した。
高速道路で同一車線運転支援
レーダー・クルーズコントロール・システム(ACC)と車線維持支援機能(LKA)により、車間距離と車線中央付近をキープしながら走行できる。
緊急停止支援システム
新採用となる。「マイパイロット」起動中に、ハンドル操作が一定時間検知されず、警告にも反応がなかった場合、徐々に減速し停止。
さらに「三菱コネクト」(後述)に加入している場合は、緊急通報センターを通して緊急車両を手配してくれる。
「三菱コネクト」とは?
万が一の際のSOSコールの他、駆動用バッテリー残量やドアの開閉状況が確認できるマイカーステータスチェック、離れたところからもエアコンが開始できる「今すぐエアコン」、充電完了等を通知する充電管理、車両の駐車した位置を確認できる「カーファインダー(駐車位置確認)」などの機能が含まれる。
軽ハイトワゴンの利便性は健在
駆動用バッテリーを薄型化して床下にレイアウトしている。
後席の膝周り周辺は、全高1700mm以下の軽ハイトワゴンの中ではトップクラスの余裕となる。同じく前席ショルダー周辺もトップクラスだという。
荷室は使い勝手もこだわっているという。容量は107L。荷室後方からのワンアクションでシートスライドやリアシートバックを倒す操作が可能に。
荷室床下には普通充電ケーブルを収納することができる。
7インチカラー液晶メーターは、バッテリーステータスや電費情報、ナビゲーション情報を表示。
また、9インチスマートフォン連携ナビゲーションは、アンドロイド・オートやアップル・カープレイも活用できる。
eKクロスEV/サクラの価格
三菱eKクロスEVのメーカー希望小売価格は239万8000円~293万2600円。日産サクラは、233万3100円~294万300円。
令和3年度補正予算「クリーンエネルギー自動車・インフラ導入促進補助金」および令和4年度「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金」の対象となる。
55万円の補助金を受けた場合の実質的な購入額はeKクロスEVが184万8000円から。
また日産サクラの実質購入価格は178万円からとなる。
エクステリアには両社の特徴
ボディサイズは三菱eKクロスEV/日産サクラともに同値。
全長:3395mm
全幅:1475mm
全高:1655mm
ホイールベース2495mm
となる。
eKクロスEVのエクステリアは、三菱が採用する「ダイナミックシールド」を取り入れている。
ボディカラーはミストブルーパールに電気銅線をイメージしたカッパーメタリックを組み合わせた2トーンを新規採用。
2トーン5色、モノトーン5色の計10展開となる。
サクラのエクステリアは、日産らしさを取り入れている。3眼ヘッドランプは軽自動車初採用。アリアと共通項の多い顔つきとなった。
バックドアには格子をヒントにしたワイドなLEDリアコンビネーションランプを搭載する。
数字で見るeKクロスEV/サクラ
全長:3395mm
全幅:1475mm
全高:1655mm
ホイールベース:2495mm
タイヤサイズ:165/55R15 / 155/65R14
航続距離:180km(WLTCモード)
電池容量:20kWh
最高出力:47kW/2302-10455rpm
最大トルク:19.9kg-m/0-2302rpm
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みんなのコメント
最低限の装備品で、補助金が付けばそれなりに安くなるのでは?