刺激的なブリティッシュ・トリオ
グレートブリテン島東部のリンカンシャー州に広がる公道と、キャドウェルパーク・サーキットでの得点を合算し、2024年のトップ3が選ばれた。この内の1台は、ドイツ製のV8エンジンを積む。もう1台のメーカーは、中東のバーレーンに本社を置く。
【画像】刺激的な「ブリティッシュ」トリオ! スーパースポーツ vs アルトゥーラ vs ヴァンテージ 全100枚
それでも、今回の英国ベスト・ドライバーズカー(BBDC)選手権で勝ち残った3台は、すべて英国車だと表現できる。英国メディアとしては、誇らしい結果だと思う。
36年間の歴史を遡れば、ケーターハムやロータス、マクラーレン、ノーブル、モーガン、アリエル、ヴォグゾールなど、英国ブランドが上位に食い込んできたが、これは前例がない。強豪ばかりの10台から、刺激的なブリティッシュ・トリオが選ばれた。
自国びいきでは?という懐疑心を膨らませるつもりはないが、4位のポイントを得たのも、英国のアリエル・ノマド 2。3位とは、かなりの僅差だった。
もしノマド 2が、高性能でも魅力で届かないフォード由来ではなく、ホンダ由来の4気筒エンジンを積んでいれば。充分に逆転していた可能性はある。トップ3に残ることが多いアリエルだが、2024年はそれを逃している。
選ばれし3台による最終選考では、それまでのポイントを見直し、改めてキャドウェルパーク・サーキットを走り込む。意見を交わし、2024年の優勝車を選り抜く。
本気で運転するほど驚きが増していく
1.8L 4気筒のKシリーズ・ユニットが奏でる鋭い響きに、3.0L V6ツインターボの甲高い咆哮、AMG由来の4.0L V8ツインターボが放つ図太い唸りが、辺り一帯へ充満する。それにしても、ここから1番を選ぶことは、簡単ではないと実感する。
ロータス・エリーゼがベースのアナログ・オートモーティブ・スーパースポーツに、ミドシップでハイブリッドのマクラーレン・アルトゥーラ、フロントエンジン・リアドライブのアストン マーティン・ヴァンテージ。個性が違いすぎるからだ。
公道でもサーキットでも、同じくらい訴求力は高い。それぞれのストロングポイントが、それぞれの喜びや充足感を創出している。
3台で最も積極的に乗られていたのは、小柄なスーパースポーツだった。ピットレーンへ戻ってくると、待っていた次の審査員へ交代され、すぐにコースインというルーティンが続いていた。
7200rpm以上までしっかり使い切り、さほど広くないサーキットを流暢に駆け回れる。まるでこのコースのために、特別に調整されたような印象すら筆者は受けた。
「本気で運転するほど、驚きが増していきます。もっとパワーがあっても、シャシーは受け止められそう。回転数を上げるほど、直線速度や旋回速度に結びつく感じ。勇気も必要ですが」。うっすら汗を書いた、マット・ソーンダースが笑顔を見せる。
乗り出してすぐに夢中になれる元エリーゼ
白眉と表現したいほど安定し、限界領域へ迫っても乱れない。コーナーでアクセルペダルを僅かに緩めれば、フロントノーズが反応。クワイフ社製デフが効果的に機能し、踏み込めば即座に加速へ繋がる。
ラップタイムを狙うなら、勇気を振り絞ることになる。真剣に向き合うためのベースとして、圧巻の一体感がある。
入力へ忠実で、反応は緻密。徐々にブレーキングポイントを遅らせられ、最終的にはノーブレーキで突っ込めるコーナーも現れてくる。タイヤはトーヨー。車重は699kg。なんと深く惹き込まれるロードスターなのだろう。
乗り出してすぐに夢中になれる。これこそ、究極のドライバーズカーへ求められる強みではないだろうか。ドライバーとマシンが1つになったような感覚があり、攻めれば攻めるほど、結びつきは深くなっていく。
突き詰めると、濡れたアスファルトでは若干の不安定さが顔を出す。とはいえ、サーキットで真価を発揮するほど高次元でありながら、平滑ではない公道でもすこぶる面白い。アナログ・オートモーティブのレストモッドは、見事だといっていい。
コースを40周した後でも、時間が許す限り、延々と楽しめるかもしれない。こう感じたのは、筆者だけではなかったようだ。
「エリーゼの場合、パワフルになるほどドライバーが報われなくなる、という過去の方程式があります。でも、この場合は当てはまりませんね」。アンドリュー・フランケルらしい褒め言葉だ。
この続きは、BBDC 2024(7)にて。
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