この記事をまとめると
■2023年11月25日、袖ヶ浦フォレストレースウェイにて「R.S.アルティメット・デイ」が開催された
「ルノー・スポール」の名を冠する最後のモデル! メガーヌR.S.の限定車「ウルティム」が発売
■ゲストとしてメガーヌR.Sシャシー開発担当のフィリップ・メリメ氏とテストドライバーのロラン・ウルゴン氏が来日
■取材するメディアもR.S.オーナーもがっつり”走れる”イベントとなっていた
ニュルのタイムアタック職人ロラン・ウルゴン氏も来日
11月最後の週末、袖ヶ浦フォレストレースウェイにて、ルノー・ジャポンが「R.S.アルティメット・デイ」を開催した。カングージャンボリーをはじめとするオーナーイベントでも既存オーナーから大きな満足度を得ており、「繋がれるクルマ」としての認知がけっこう進みつつあるルノーだが、体育会銘柄のルノー・スポールでもそれは変わらない。
体育会だけに、イベントの趣旨は「走り」だ。歴代から現行に至るルノー・スポール車、各モデルのポテンシャルそして世界観を知ってもらうには、サーキットで全開を含むスポーツ走行をしてもらう、楽しんでもらう以外にないのだ。
というわけで従来と同様、今回はフランスからスペシャルなゲストというか身内の関係者も来日した。シャシーエンジニアで歴代メガーヌR.S.のシャシー開発を担当してきたフィリップ・メリメ氏と、ニュルブルクリンクの北コースで何度もFF最速記録をメガーヌR.S.で塗り替えてきたタイムアタック職人にしてテストドライバー、ロラン・ウルゴン氏である。
ちなみにイベントを取材するはずのプレスも、がっつりと走らせてくれる(走らされる!?)のがルノー・スポール流。朝一番にはメインストレート上で、メディア対抗パイロンスラローム、そして午前中にはフルコース上でタイムアタックが行われたのだ。スラロームとタイムアタック、それぞれ一等賞のメディアには、ウルゴン氏とメリメ氏への挑戦権が与えられるのだ。
もっとも彼らは木曜夜に日本に着いて、「そんなチャレンジがあるなんて土曜朝のいま、初めて知った」らしい。対して、並み居るメディア連は各媒体とも武闘派の編集者や、さまざまなワンメイクレースの元チャンピオン、レース経験者を揃えてきた。大人気ないぐらいレーシングスーツにフル装備という出で立ちの、メディア関係者のはずの、いい大人ばかりだ。
ヘルメットもグローブも持参せず、サーキットでファン感謝デーといった体で現れた、スキだらけのワークスチーム危うしか? ルノー・スポール究極の日ってこのこと? そんなピンチにすら一瞬、見えた。
WEB CARTOP取材班からは、石田編集局長とモータージャーナリストにしてN1 GT-Rでチャンピオン経験のある桂 伸一さんが参戦した。だが、並み居るライバルもさるもの。激闘の様子は別のリポート記事でご覧いただきたい。即席っぽいとはいえ、れっきとした競技の模様はユーチューブを通じてリアルタイム配信でも公開された。
いずれにせよ、メディア取材陣を競走馬のように参加させてくれるところが流石、ルノー・スポールの大らかさ。別に何かを賭けているとか、賞品が出るわけでもないのに、純粋に横並びヨーイドン! の勝負事、つまり走りでムキになることが、スポーツの原点というワケだ。
ルノー・スポールがアルピーヌに変わっても本質は何も変わらない
そんなウイルスにとっくに感染しているオーナーたちのため、スポーツ走行枠はサーキットを何度も走っている経験者向け、あるいはこれから腕を磨きたい経験浅めオーナーのための初心者向け、という2グループに分けられていた。
ルーテシア3、4のR.S.や歴代のメガーヌR.S.、トゥインゴ・ゴルディーニのようないまや懐かしい顔ぶれに、現行のA110はもちろんオリジナルのA110まで、新旧のルノー・スポールが一斉に走っている様は、本気は本気なのだが、ベースが実用ハッチバックだったりするだけに、ちょっとコミカルでもある。
同時に、パドック内の特設ステージでは、ルノー・ジャポン社長の小川隼平さんとモータージャーナリストの今井優杏さんが司会進行を担当。先のメリメ氏&ウルゴン氏のトークショーが繰り広げられた。「公道を走るモデルである以上、どのルノー・スポール車も開発で一般道を走り込んできたが、欧州だけでなく日本の道を走り込んだことはとくに印象深かった」とのこと。というのも、意外と平滑な舗装ばかりでもなく、パッチワーク状態なのだそうで、乗り心地の改善に活かす基になったたという。
他にもパドックでは、メガーヌR.S.で袖ヶ浦を走ってみるシミュレーターや、最終モデルとなるメガーヌR.S.ウルティムの展示、購入相談コーナーが設けられ、盛況だった。
また、日本のアルピーヌ&ルノー・スポール黎明期の立役者として、フランス本国でも有名なハンガー・エイトの藤井照久氏が、ルノー・エスタフェのキッチンカーでジビエのシチューをランチに提供していた。底冷えするほどの寒さに見舞われた日だけに、来場者やスタッフに大好評だった。
薄暗くなり始めたコース上で、最後に行われたのはオール・ルノー車によるパレードラン。パレードの出発前に、参加車両すべてをバックに、メリメ氏とウルゴン氏が横断幕を掲げて記念撮影を行った。彼らは機会ある度、日本を訪れてはルノー・スポールの超・実践的な草の根モータースポーツを広めてきた。日本市場は世界でも本国に次いで2~3位を常に争うほど、指折りのルノー・スポール消費国となった。
ルノー・スポールという看板は下ろされ、アルピーヌに統合されることはグループの既定路線として発表されているが、その幕を極東まで引きに来た、そんな感慨が押し寄せてきた。ただ、アルピーヌの次世代EV版やその他のニューモデル開発の中心にいるのも、このふたりだったりするのだが。
「次世代がEVになることは確実。正直いって、最初はEVでスポーツカーなんて無理! と思っていたけど、内燃機関とは違う面白さのあるクルマにできると考えるようになってきた」と、ふたりとも異口同音に述べる。アルピーヌがA110だけでなく、ハッチバックやクロスオーバーSUV、ポルシェ・パナメーラのようなスポーツサルーンにまで食指を伸ばしているのは、ルノー・スポールから順当に進むべき次章でもある。
そんなルノー・スポールだって、元はアルピーヌとゴルディーニを母体に始まった。だから将来的にいまのルノー・スポールと同じぐらいおもしろいクルマに乗れるのか? というのは、アルピーヌへの変身が原点回帰でもある以上、杞憂に終わるはず。そう断言できる強いメッセージを、あのふたりは袖ヶ浦まで伝えに来たのだ。
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