現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > マツダ6よ戻ってきてくれー! 功績と意義を讃えつつ次期型開発続行を願う

ここから本文です

マツダ6よ戻ってきてくれー! 功績と意義を讃えつつ次期型開発続行を願う

掲載 21
マツダ6よ戻ってきてくれー! 功績と意義を讃えつつ次期型開発続行を願う

 マツダの「MAZDA6」が、ついに国内でも販売終了となる。海外では一足先に販売終了となっており、数少ない国産セダン&ワゴンが、またしても減ってしまうことになったしまった。

 現在のマツダの主力車種は、CX-5を代表とするクロスオーバーSUVであり、高級セダン&ワゴンとして長らく存在していたMAZDA6は、販売台数的に厳しい戦いを強いられていた。ただ、スタイリッシュで美しいセダンの代表例でもあったMAZDA6は、マツダにとって貴重な存在だったのも事実だ。MAZDA6が復活する道はあるのか、次期型開発へのストーリーを考えていきたい。

マツダ6よ戻ってきてくれー! 功績と意義を讃えつつ次期型開発続行を願う

文:吉川賢一
写真:マツダ

12年選手ながら、高い商品力を維持してきた

 マツダ6の現行モデルは、2012年に「アテンザ」の名で登場したモデルだ。その後こまめな改良が加えられつつ、2018年にはビックマイナーチェンジを実施。標準タイヤの新開発や、サスのダンパーサイズアップとアッパーインシュレーター変更をしたうえで、サスのバネ、ブッシュ、スタビ、ダンパー特性の見直しがなされたほか、ボディ剛性も向上。しなやかに動く足にリセッティングが行われたことで、乗り心地が大幅に改善され、進化が著しい先進運転支援技術も、他社車のトレンドに遅れないようアップデートされていた。

 2019年には、国内専用ネームのアテンザから、国内でも、グローバルな呼称「MAZDA6」に変更。国内でもグローバルネームを採用することで、マツダブランドをより浸透させていくことが狙いだとしている。アテンザ同様に「デミオ」や「アクセラ」など、これまで国内で親しまれてきた名前を潔く捨ててしまったことは、「変わらねば」というマツダの強い意思が感じられた出来事だった。

 このように、初期モデル登場から12年も経過した、息の長いクルマとなっていたマツダ6だが、こまめな改良が毎年のように行われていたことで、販売台数としては苦戦をしながらも、高い商品力を長く維持し続けていた。

2012年のアテンザ時代から数えて12年目に突入したMAZDA6。毎年のように行われる改良からは、クルマに目をかけ続けるマツダの真面目さが伝わってくる

マツダのフラックシップセダン/ワゴンと呼ぶにふさわしい、質感の高いインテリア。アイポイントが低く、安定した乗り味が魅力だった

[usedcar-search brand_cd="1025" body_cd="6,11" car_cd="10251037" keyword="MAZDA6セダン" limit=30]

復活の可能性はある!!

 2024年4月中旬に生産終了となるMAZDA6だが、この先復活する可能性はあるのだろうか。

 いまのマツダには、技術的に有望なアイテムが大量に揃っている。たとえば、パワートレインにロータリーエンジン発電ユニットを採用し、CX-60から採用が始まったFRベースの4WDプラットフォームで後輪駆動セダン/ワゴンをつくる、といったことは難しくはないだろう。ただ、(失礼ながら)売れる見込みの少ない背低ラージセダン/ワゴンへ、予算やリソースを割くことは考えにくいことも確かだ。だが筆者は、MAZDA6復活の道が絶たれたとは考えていない。

2018年にマツダが発表した4ドアクーペのコンセプトカー「MAZDAヴィジョンクーペ」。背が低く、スタイリッシュなセダンに世界中が憧れたほどだった

ボディサイドに反射する光の屈折は、ボディパネルが複雑な曲面で作られていることを物語っている

数年後、世界中のどこかのモーターショーで新たなフラグシップが見れるかも!??

 マツダは、2018年に4ドアクーペのコンセプトカー「MAZDAヴィジョンクーペ」を発表している。このプレゼンテーションの場で、マツダのデザイナーは、「クルマらしい美しさ、マシンとしての性能の高さを感じさせるシルエットを表現しています。ここから、マツダデザインの新たなステージが始まります。」としていた。セダンやワゴンが持つクルマ本来のカッコ良さを、マツダ流に表現していきたい、としていたのだ。

 すでに6年も前のことであり、当時といまとでは状況が変わっているかもしれないが、マツダのカーデザイナーがいまもセダン/ワゴンを諦めていないとしたら、商売にはならないとしても、ブランドを象徴するフラグシップとして、復活する可能性は十分にあるのではないか、と筆者は思うのだ。
 
 しかしながら、現行のマツダ6のような姿では、残念ながら復活することはないだろう。復活したとしても不人気街道を再びなぞる可能性が高いからだ。ただ、世界観を大事にしているマツダならば、そのフラグシップとしてMAZDAヴィジョンクーペのようなセダン/ワゴンを超越した4ドアクーペスタイルのモデルを登場させる可能性は低くないと思う。数年後、世界中のどこかのモーターショーで、マツダが新たなフラグシップカーを華やかに発表してくれることを期待したい!!

こんな記事も読まれています

【輸入車BEV販売比率1位のアウディ】 急速充電ステーションを東京都千代田区にオープン
【輸入車BEV販売比率1位のアウディ】 急速充電ステーションを東京都千代田区にオープン
AUTOCAR JAPAN
フリード&シエンタの対抗馬はこれでいい! 日産にはキューブキュービックという3列ミニバンがあったじゃないか!
フリード&シエンタの対抗馬はこれでいい! 日産にはキューブキュービックという3列ミニバンがあったじゃないか!
ベストカーWeb
【MotoGP】クアルタラロ、タイヤ内圧違反でスペインGPスプリント3位失う。代わってペドロサが2017年以来の表彰台
【MotoGP】クアルタラロ、タイヤ内圧違反でスペインGPスプリント3位失う。代わってペドロサが2017年以来の表彰台
motorsport.com 日本版
ニュルの頭文字を掲げる電気自動車【ヒョンデ Nブランド】
ニュルの頭文字を掲げる電気自動車【ヒョンデ Nブランド】
グーネット
自由に闊歩するロバたちはゴールドラッシュの名残り!? オートマンは街まるごとテーマパークのような観光スポットです【ルート66旅_49】
自由に闊歩するロバたちはゴールドラッシュの名残り!? オートマンは街まるごとテーマパークのような観光スポットです【ルート66旅_49】
Auto Messe Web
ジャガー、してやったり! 完璧チームプレイで他チーム翻弄ワンツーフィニッシュ|フォーミュラE第8戦モナコ
ジャガー、してやったり! 完璧チームプレイで他チーム翻弄ワンツーフィニッシュ|フォーミュラE第8戦モナコ
motorsport.com 日本版
ボルボの雪上テスト現場へ潜入! EX30でエルク避けを体験 ソフト開発での重要性も増す
ボルボの雪上テスト現場へ潜入! EX30でエルク避けを体験 ソフト開発での重要性も増す
AUTOCAR JAPAN
MotoGPスペインGPスプリント|マルク・マルケス、転倒で勝利幻に……荒れた展開生き残りマルティンが制す
MotoGPスペインGPスプリント|マルク・マルケス、転倒で勝利幻に……荒れた展開生き残りマルティンが制す
motorsport.com 日本版
なんちゃってセレブが「オートモビルカウンシル 2024」に潜入。インパクト大賞は「ランボルギーニ」顔のソファです
なんちゃってセレブが「オートモビルカウンシル 2024」に潜入。インパクト大賞は「ランボルギーニ」顔のソファです
Auto Messe Web
複数年契約を結んだヒュルケンベルグはアウディF1の一員に「ドイツ製PUを搭載し自動車ブランドを代表するのは光栄なこと」
複数年契約を結んだヒュルケンベルグはアウディF1の一員に「ドイツ製PUを搭載し自動車ブランドを代表するのは光栄なこと」
AUTOSPORT web
フェラーリの『499P』理解度は約8割。「残り20%をうまくコントロールする必要がある」
フェラーリの『499P』理解度は約8割。「残り20%をうまくコントロールする必要がある」
AUTOSPORT web
6MT搭載! 新型「“FR”クーペ」公開! 830馬力超えV8搭載の「最強モデル」! 60年で“最も楽しい”「スーパースネーク」米に爆誕
6MT搭載! 新型「“FR”クーペ」公開! 830馬力超えV8搭載の「最強モデル」! 60年で“最も楽しい”「スーパースネーク」米に爆誕
くるまのニュース
レッドブルF1の技術責任者、退団か 「圧勝」支えたエイドリアン・ニューウェイ氏、チーム内騒動で不満?
レッドブルF1の技術責任者、退団か 「圧勝」支えたエイドリアン・ニューウェイ氏、チーム内騒動で不満?
AUTOCAR JAPAN
ニコ・ヒュルケンベルグ、今シーズン限りでハースF1を離脱。2025年にザウバーへ移籍
ニコ・ヒュルケンベルグ、今シーズン限りでハースF1を離脱。2025年にザウバーへ移籍
AUTOSPORT web
ランボルギーニがレースを目指す理由とは? 最高技術責任者とドライバーが語る「スピードを超えた情熱」の先にある「ランボ体験」の創造を知ろう
ランボルギーニがレースを目指す理由とは? 最高技術責任者とドライバーが語る「スピードを超えた情熱」の先にある「ランボ体験」の創造を知ろう
Auto Messe Web
新しい循環型ビジネスモデル 「ランドローバーのSDGs」 使用済みPHEV車のバッテリーパックを活用
新しい循環型ビジネスモデル 「ランドローバーのSDGs」 使用済みPHEV車のバッテリーパックを活用
AUTOCAR JAPAN
Moto2スペイン予選|アルデゲルがポールポジション獲得。日本勢は小椋藍17番手と苦戦
Moto2スペイン予選|アルデゲルがポールポジション獲得。日本勢は小椋藍17番手と苦戦
motorsport.com 日本版
レクサスが「新型プレミアムSUV」発売へ 14年ぶり全面刷新でめちゃ上質内装דカクカクデザイン”採用! 日本初投入の「新型GX」内外装の特徴は
レクサスが「新型プレミアムSUV」発売へ 14年ぶり全面刷新でめちゃ上質内装דカクカクデザイン”採用! 日本初投入の「新型GX」内外装の特徴は
くるまのニュース

みんなのコメント

21件
  • goo********
    煤問題を解決しないと故障するのはわかっているからディーゼルエンジンは出しちゃダメだよなぁ。
  • muron
    買わないのに残せは無いよな。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

291.0422.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

37.4440.0万円

中古車を検索
CX-5の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

291.0422.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

37.4440.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村