マツダが新世代ラージ商品群の第1弾と位置付ける「CX-60」。国産モデルではスポーツタイプ以外ではあまり見かけないFRレイアウトや直列6気筒エンジンを採用したことで大きな話題を呼んでいます。
ここでは、CX-60の燃費性能について詳しくご紹介します。
圧倒的に安い!プレミアムカーと呼ぶに相応しい上質なドライブフィール「マツダCX-60」(岡崎五朗レポート)
【この記事のポイント】
CX-60のWLTCモードカタログ燃費・実燃費はこちら
パワーユニット 駆動方式 カタログ燃費(km/L) 実燃費(km/L)
2.5Lガソリンエンジン 2WD 14.1~14.2 ---
4WD 13.0~13.1 ---
3.3Lディーゼルエンジン 2WD 19.6~19.8 ---
4WD 18.3~18.5 ---
ディーゼルマイルドハイブリッド 4WD 21.0~21.1 17.1
CX-60はFRレイアウト・直列6気筒ディーゼルエンジンを採用
4WD車には、後輪駆動ベースの新開発「i-ACTIV AWD」を搭載
CX-60の燃費性能の特徴
新たにマツダのクロスオーバーSUVのラインナップに加わったCX-60は、メルセデス・ベンツやBMWといった海外ブランドと同じく、エンジン縦置きのFRレイアウト、そして新開発の3.3L直列6気筒ディーゼルエンジンを搭載したことがひとつのトピックといえます。
パワフルで俊敏な走りと高いレベルの燃費性能を両立させるこの3.3Lディーゼルエンジンには、モーターを組み合わせた48Vマイルドハイブリッドシステム「M Hybrid Boost」も用意されました。
エンジンが得意でない低回転域においてモーターがサポートして燃費・環境性能を向上させることに加え、発進時のモーターサポートによってアクセルを踏んだ瞬間から車との一体感を得られます。
ガソリンエンジンには軽快で爽快な走りと優れた燃費性能を両立させた2.5L高効率ガソリンエンジンをラインナップしています。
CX-60のカタログ燃費
CX-60のWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。
グレード 駆動方式 カタログ燃費(km/L)
25S S Package 2WD 14.2
4WD 13.1
25S L Package/25S Exclusive Mode 2WD 14.1
4WD 13.0
XD/XD S Package 2WD 19.8
4WD 18.5
XD L Package 2WD 19.8
4WD 18.5
XD Exclusive Mode 2WD 19.6
4WD 18.3
XD-HYBRID Exclusive Sports/Exclusive Modern 4WD 21.1
XD-HYBRID Premium Sports/XD-HYBRID Premium Modern 4WD 21.0
CX-60の実燃費
CX-60に乗っているオーナーの実燃費データを収集しているサイト「e燃費」によるとCX-60のディーゼルマイルドハイブリッド車の実燃費(2022年12月28日時点)は17.1km/Lです。
WLTCモードは日本で従来使用されてきたJC08モードよりも実燃費に近い数値が出る燃費の計測方法とされていますが、それでも外気温や荷物の重量などの影響を受ける実燃費はある程度カタログ燃費よりも悪化するのが一般的です。
CX-60においても差が見られますが、それほど大きな数値ではなく許容できる範囲といえるのではないでしょうか。
CX-60とライバル車のカタログ燃費を比較
CX-60のライバル車としては、パワーユニットやサイズ感が似ているものとなると欧州車になりますが、国産モデルではトヨタ「ハリアー」がライバルとなりうるかもしれません。
ここでは、ハリアーとCX-60の燃費を比較してみましょう。
トヨタ「ハリアー」
出典:トヨタ「ハリアー」ギャラリー
国産プレミアムSUVの元祖といえる、トヨタ「ハリアー」。高級セダンのようなラグジュアリーでエレガントな室内空間や多彩なおもてなし装備が魅力の1台です。
ハリアーのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。グレードによる燃費の差はありません。
駆動方式 カタログ燃費(km/L)
ハイブリッド車 2WD 22.3
4WD 21.6
ガソリン車 2WD 15.4
4WD 14.7
CX-60の燃費と比較すると、ガソリン車同士の比較ではハリアーがCX-60よりも低燃費ですが、CX-60のディーゼル車はハリアーのガソリン車よりも燃費は良いといえます。
またハイブリッド車同士の比較では、わずかな差ではありますがハリアーに軍配が上がる結果となりました。
CX-60の走行性能
出典:マツダ「CX-60」特長
CX-60では、エンジン縦置きのFRレイアウトに対応した新開発のプラットフォーム「SKYACTIV マルチソリューションスケーラブルアーキテクチャー」を採用し、3.3Lの大排気量のエンジンが発するパワーをドライバーが意のままに操り、運転する楽しさを感じられるように設計されています。
4WD車には、高いコーナリング性能と安定性を両立させる後輪駆動ベースの新開発「i-ACTIV AWD」を採用。走行環境を問わずマツダが追求する「人馬一体」の走りを高いレベルで実現しています。
モータージャーナリスト・岡崎五朗さんの試乗記でCX-60の走行性能を詳しくチェック!
豊富なパワートレインの設定があるCX-60
CX-60はパワートレインの選択肢が豊富であり、燃費もそれぞれ異なります。なお、搭載されるパワートレインによって車両本体価格には差があるので、燃費と車両本体価格のバランスを考え、納得のいく燃費性能のCX-60を選ぶことをおすすめします。
よくある質問
Q1:CX-60のカタログ燃費はどのくらい?
A:CX-60のWLTCモードカタログ燃費は、ガソリン2WD車が14.1~14.2km/L、4WD車が13.0~13.1km/L、ディーゼル2WD車が19.6~19.8km/L、4WD車が18.3~18.5km/L、ディーゼルマイルドハイブリッド車が21.0~21.1km/Lです。
Q2:CX-60の実燃費は?
A:CX-60のディーゼルマイルドハイブリッド車の実燃費は、17.1km/Lです。カタログ燃費とは差がありますが、許容できる範囲内といえるでしょう。
Q3:CX-60とライバル車の燃費を比較すると?
A:ハリアーはFF、CX-60はFRなど、若干違いはありますが、国産モデルでCX-60に近いモデルといえるトヨタ「ハリアー」と比較してみると、CX-60のディーゼル車の燃費はハリアーのガソリン車よりも低燃費を実現していますが、ハリアーのハイブリッド車とCX-60のディーゼルマイルドハイブリッド車との比較では、CX-60がハリアーに後れを取っています。
※この記事は2022年12月時点の情報で制作しています
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