■トヨタ「ヤリス」が鮮烈な1人乗りスポーツカーに!?
アメリカ合衆国のラスベガスにて毎年11月、北米最大のカスタムカーショー「SEMAショー」が開催されます。国内外のさまざまな自動車メーカー・カスタムパーツブランドがカスタムカーを出展する、世界的にも人気のイベントです。
そんなSEMAショーですが、トヨタの北米法人は2008年の開催時に、人気のコンパクトカー「ヤリス」を、驚きの「1人乗りオープンカー」にカスタムした「ヤリスクラブ」を公開していました。
【画像】超カッコいい!? これが美しすぎる「ヤリスクラブ」の全貌です
トヨタのコンパクトカー「ヤリス」は初代モデルが1999年に登場。グローバルモデルとして成長を遂げ、世界で人気の車種となっています。
日本市場では、3代目まで「ヴィッツ」として販売。4代目となる現行モデル(2020年発売)から世界統一車名のヤリスになりました。
さらに、派生モデルとしてクロスオーバーSUVの「ヤリスクロス」、ハイパフォーマンスカーの「GRヤリス」などが展開され、一大ファミリーを形成しています。
さて、そんな「ヤリス」の2代目モデルを異色の姿にカスタムした、2008年登場の「ヤリスクラブ」というコンセプトモデルはいったいどのようなクルマだったのでしょうか。
ヤリスクラブは、1960年代にトヨタが北米レースシリーズ「Cam-Am」へ投入したレーシングマシン「トヨタ7」をトリビュートし、「ファイブアクシス」によって制作されました。
ボディカラーもトヨタ7にあやかったアイボリー基調で、ノスタルジックな雰囲気を醸し出しています。
屋根を取り払ったオープンタイプであるばかりか、フロントガラスすらも最低限の高さしかありません。座席を取り払って助手席をカバーし、完全な1人乗りタイプに変化。後部座席も古き良き時代の後部空きスペース「トノー」になっています。上部カバーは助手席から後部へゆるやかなカーブを描き、まっすぐに赤いストライプがアクセントとなっています。
ライトユニットなどは日本仕様、つまり「ヴィッツ」のものが採用され、前後バンパーも「ヴィッツRS」のものを装備しています。
エンジンはスーパーチャージャー搭載で最大出力166馬力。他にもエキゾースト周りやサスペンションにも改造が施され、レーシーな雰囲気をたたえています。
まるで黎明期の、葉巻型のフォーミュラカーすら彷彿とさせる、美しいフォルムの「ヤリスクラブ」には、ネット上でも「クールだね!」「なんと美しい」といった声が上がっていました。
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