空の状態から満タンで軽く1万円以上になるモデルたち
先日燃料タンクが車格やイメージより小さいクルマを紹介したが、反対に「これは強烈だ!」と感じるくらい燃料タンクが大きいクルマというのも、数は少ないながらある。車格やイメージに対するものも含め何台か挙げたい。
このご時世に燃費「リッター10km未満」の国産車が生き残れるワケとは
1)先代トヨタ・センチュリー:95リッター
97年登場で5リッターV12というエンジンを積み、いかにも燃費が悪そうな先代センチュリーの燃料タンクは95リッターと日本車最大級である。
では実用燃費はというと、筆者はこのセンチュリーにしばらく前から乗っているが、高速道路でリッター8km、総合するとリッター6.5km程度だ。それだけに最終的には同じ出費にせよ、筆者が自分のお金で空っぽになったセンチュリーの燃料を満タンにできることは当面なさそうだ(笑)。
さらに誉められたことではないにせよ、クルマの性格上アイドリングしながら要人を待つことも多々あるのも考えると「95リッターでも足りないかも」とも感じる。
なお5リッターV8ハイブリッドとなった現行センチュリーの燃料タンクは82リッターに縮小されているが、その分燃費も普通に乗っていればリッター10kmを割ることはなさそうなので、結果的に航続距離(おおよそ燃費×燃料タンクの容量となる、ワンタンクで走れる距離)は劇的に向上している。
2)トヨタランドクルーザー200&レクサスLX570:93リッター
車重が2500kgを超えるグレードもある小山のように巨大な高級本格SUVであるランドクルーザー200とレクサスLX570は、燃料タンクも93リッターと巨大だ。
まあランドクルーザー200は4600cc、レクサスLX570は5700ccのV8エンジンを積むだけに、実用燃費もリッター6km台と考えると、93リッターの燃料タンクの必要性もわかる。
なおランドクルーザーの輸出仕様にはサブの燃料タンクを持つ仕様もあり、驚く。
軽自動車なのに巨大タンクをもつモデルも
3)トヨタ・ランドクルーザープラド:87リッター/トヨタ・ハイラックス:80リッター
ランドクルーザー200とレクサスLX570よりは車格が下となるランドクルーザープラドとハイラックスサーフの燃料タンクも、兄貴たちよりは小さいにせよ巨大だ。
しかしランドクルーザープラドとハイラックスにはディーゼルエンジンもあり(ハイラックスはディーゼルのみ)、燃費自体もイメージよりずっとよく高速巡航であれば航続距離1000kmも視野に入るので、日本での軽油の安さとクルマの性格も加味すれば、有難い面も多い。
4)スバル製のサンバー:40リッター
エンジン横置きのRR構造、4気筒エンジン、四輪独立サスペンションというメカニズムを持ち、軽トラックとしては孤高の存在だったスバル製サンバーの最終型の燃料タンクはコンパクトカー並みの40リッターもある。
ダイハツハイゼットとスズキキャリイの現行モデルがそれぞれ35リッター、34リッターなのを考えると、大きい。
これは高速道路をガンガン走る赤帽運輸の使用も想定してのこと思われるが、スバル製サンバー自体の燃費がいい訳ではないのはタマにキズというか、ちょっとかわいらしいところでもある。
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