「100年に1度の大変革期」と言われる今の自動車業界。電動化技術や自動運転技術を筆頭に、次々と新しい技術が登場している。
そこで2022年に注目を受け、2023年にはさらなる普及が見込まれる最新技術をテクノロジーに詳しい佐藤耕一氏が解説する。
ワクワクが止まらんぜっ……! 2023年ブレイク間違いなしの激アツ自動車最新テクノロジー5選
※本稿は2022年11月のものです
文/佐藤耕一、写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2022年12月26日号
■電動四駆が熱い!
新型EVアリアに搭載されたe-4ORCEは4WDの走りを一新する技術だ(写真は2WDモデル)
2022年は各メーカーから電動四駆が出揃った年となった。昨年の三菱アウトランダーPHEVに続き、今年は日産アリアとエクストレイルのe-4ORCE、レクサスRZのDIRECT4、トヨタクラウンのデュアルブーストハイブリッドが登場し、電動四駆によってダイナミクス性能が格段に向上することを世に知らしめた。
機械式の四駆とは違い、電動四駆は駆動力を瞬時にかつ精密に配分できるため、限界時のトラクション性能だけではなく、日常走行における加減速や旋回時の姿勢を整え、乗り心地を改善するといった領域まで制御できるのだ。
この電動四駆とはどのような仕組みなのか。フロントのパワーに対してリアもそれに近い大出力のモーターを搭載することで前後トルク配分の自由度を拡大しつつ、ブレーキバイワイヤで四輪それぞれのローターをつまんで左右のヨーを調整するというものだ。
制御の緻密さや自由度、遅延のなさは機械式とはケタ違いなので、クルマの動きをいかようにも味付けできる。滋味深い乗り心地もよし、激アツの限界性能もよし。どのような乗り味も演出できる。
■ヒートポンプが定番化
EVは暖房の消費電力が大きく、冬季は航続距離を1~2割ほど減らしてしまう。これを改善するために今年になって定番化したのは、家庭用エアコンと同じヒートポンプ方式の暖房だ。従来の電熱式と比べ、電費が大きく改善されるため、EVの必須アイテムとなった。
体を直接暖めるシートヒーターや内装パネルを加熱する輻射ヒーターも2022年に登場したアイテムだ。
■サーマルマネジメント
さらに今後定番となりそうなのがサーマルマネジメントシステムだ。バッテリーやモーター、インバーターの排熱を暖房に利用したり、バッテリーの保温に利用する。テスラモデルYのシステムが最も先進的だと言われている。
バッテリーは熱くても冷たくても本来の性能を発揮できないので、電力を節約しながら適温を保つ仕組みとして不可欠になるだろう。
■SiCインバーター
日本市場に復活したヒョンデの新型EV、アイオニック5にもSiCインバーターが搭載されている
SiC(炭化ケイ素)のパワー半導体を搭載したインバーターも2022年の話題のひとつだ。テスラやヒョンデが採用し、高い性能を発揮したことで注目された。
これまではSi(シリコン)が主流であり、日本のメーカーは主にSiを使っているが、SiCは変換効率が高く、航続距離を1割ほど稼げるため、今後は日本メーカーも搭載していくと見られている。
■ハイブリッド技術の進化
今年は各メーカーから個性的なハイブリッドも登場した。ダイハツe:smartやマツダのPHEV、トヨタデュアルブーストハイブリッド、日産の発電専用VCターボエンジンなど、それぞれがメーカーの哲学を現わす個性的なハイブリッドシステムだ。
インドや東南アジア、南米、アフリカなど、充電インフラの整備に時間がかかる地域は多く、エンジン車の低炭素化は引き続き重要な意味を持つ。ハイブリッドの果たす役割はまだまだ多いと言えるだろう。
■コラム:これから主流となりそうな最新テクノロジー
・SDV(ソフトウェア・ディファインド・ビークル)
SDVとは、利用者目線で言うと「アプリをインストールできるクルマ」。スマートフォンのように、ゲームやツール、音楽など好きなアプリをインストールして、クルマで使えるようになる、というものだ。今後、インストールできるアプリがだんだん増え、クルマの楽しみ方も多様化していくことだろう。
・高速道路自動運転
高速道路の入口から出口までをすべて自動運転するクルマもまもなく登場する。自動運転レベル3の技術が真価を発揮することで実現する。
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みんなのコメント
これと比べて、トヨタのび~じ〜なんとかは、トホホな合体ロボセンス。SUVじゃないがプリウスの方がデザインマシ。
事情で新型アウトランダーにしたが、アリアでもPHEVを出してほしい。。。ってムリなんだろうけど、旧日産デザインのエクストレイルがそのうちアリア顔になるでしょう。