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ホンダ ヴェゼル ツーリング1.5Lターボ【試乗記】

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ホンダ ヴェゼル ツーリング1.5Lターボ【試乗記】

マニアック評価vol.669
ホンダ・ヴェゼルは、コンパクトSUVのパイオニア的な存在で2013年に登場し、日本市場はもとよりグローバルでもヒットしホンダの柱となっている車種の1台だ。そのラインアップはこれまで、1.5Lの自然吸気エンジンと1.5L自然吸気エンジン+i-DCDのハイブリッドモデルの2種類だった。だが、2019年1月に1.5Lターボエンジンを搭載した「ツーリング」がラインアップに追加されたので、さっそく試乗してきた。

試乗レポート

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アクセルをゆっくり踏むと、少し高められたファイナルギヤ比のせいもあって、ターボの過給圧が十分に高くならない1500rpmまでの走り出しは意外とマイルドだ。

しかし、それ以上の回転数になればターボらしいトルク感が出て、気持ち良い加速を味わうことができる。マニュアルモードで引っ張ればスポーティな加速感を味わうことができ、そしてこのトルクがあれば、CVT特有の滑り感もほとんど感じることなく走ることができる。このCVTもツーリング専用にアクセルの踏み込みに対してリニアに応答する特性にチューニングされているからだ。

従来のハイブリッド・モデルとの乗り比べでは、モーターのトルクを生かして市街地などでの発進の力強さ、滑らかさではツーリングよりハイブリッドが上回るが、中速域以上ではツーリングのほうが遥かに力強い。加速感、伸び感など、ヴェゼル ツーリングの動力性能はこのセグメントではトップレベルになったといえるだろう。

また、このヴェゼル ツーリングに専用装備される可変ステアリングギヤや、アジャイルハンドリング・アシスト(トルクベクタリング)、専用の振幅感応型ダンパーを備えたサスペンション、18インチタイヤなどの組み合わせで、コーナリングも従来のヴェゼルのイメージを払拭し、予想した以上に気持ち良く走り抜けることができる。

乗り味も引き締まった印象で、このクルマのコンセプトに似つかわしい。さらに、ボディの振動もよく抑えられ、これまでのヴェゼルより1ランク上のクルマという感じになっている。従来の上級グレードと同様のパフォーマンスダンパーをボディの前後に備え、さらにツーリングはヨーロッパ向けディーゼルモデルと同じボディ剛性の向上や振動・騒音対策を採用していることで、質感が高められていることが実感できる。

CセグメントのSUVを上回るパッケージングのよさや、SUVならではの高めの着座位置による視野の良さに加え、スポーティで力強い走り、走りの質感の向上が加わったツーリングは、大幅に熟成度が高まったといえる。

1.5Lターボエンジンを投入した理由

SUVのマーケットは好調が続く一方で、コンパクトクラスのクロスオーバー/SUVの競争が激化しており、このBセグメント+のヴェゼルも商品力の向上は必須なわけだ。ホンダの市場調査では、ヴェゼルのデザイン、燃費の良さ、室内や荷室の広さなどは高い評価を受けているが、その一方で安全性能はもちろん、静粛性や乗り心地、ハンドリングや加速性能など、クルマとしての基本性能の充実を望む声が高まってきているという。

そのため1.5Lターボエンジンを搭載するヴェゼル ツーリング ホンダセンシングは、走る性能を強化し、同時に質感を高め「走る喜び」を追求したモデルとした。つまり、ヴェゼル ツーリングはヴェゼル・シリーズの最上級モデルで、走り、質感などを一段と高めたモデルで、価格も290万円台と最も高くなっている。

新たに搭載した1.5Lターボエンジンは、シビック・セダンに搭載されるユニットと共通で、レギュラーガソリン仕様で最高出力は172ps、最大トルク220Nm。当然ながら自然吸気の1.5Lエンジンより40psほど高出力だ。

ホディは、より剛性や振動・騒音対策を徹底したヨーロッパ向けのディーゼルエンジン搭載モデルと同等の仕上げになっており、これらの点でも従来のヴェゼルと差をつけているモデルだ。<レポート:松本晴比古/Haruhiko Matsumoto>

ホンダ ヴェゼル 諸元表

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マニアック評価
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