現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 大幅改良で何が変わった!? スバル新型「フォレスター」のスポーツグレードの実力を公道で試してみた!

ここから本文です

大幅改良で何が変わった!? スバル新型「フォレスター」のスポーツグレードの実力を公道で試してみた!

掲載 20
大幅改良で何が変わった!? スバル新型「フォレスター」のスポーツグレードの実力を公道で試してみた!

■フォレスターが大幅改良で「D型」に!

 2021年8月19日に発表されたスバルの「フォレスター」大幅改良モデル。
 
 今回の大幅改良では、よりSUVらしい迫力のデザインや全グレードで足回りを改良したといいますが、実際にどのように進化したのか試してみました。

世界初公開のスバル新型「WRXスポーツワゴン」は2.4Lターボ搭載の爆速ワゴン!

 ひとことで「クロスオーバーSUV」といっても、オンロード主体/オフロード主体、カッコよさ重視/ユーティリティ重視というようにジャンルは細分化しています。

 そんなクロスオーバーSUV市場の“ど真ん中”をいくのがスバル「フォレスター」です。

 スバルのクロスオーバーSUV三兄弟の二男坊であると同時に、ワールドワイドで販売台数をけん引するスバルのビジネスにとっても重要なモデルです。

 現行モデルは2018年に登場した5代目で、登場以降もスバルの年次改良のサイクルに合わせて毎年進化がおこなわれてきましたが、今回の改良はモデルライフ後半に向けての大幅改良となります。

 スバルとしては「アプライドD型」と呼んでおり、今回試乗したのは、1.8リッター直噴ターボを搭載する「スポーツ」です。

 D型での注目の変更点のひとつがスバルの新デザイン言語「BOLDER」を一部盛り込んだフロントマスクの採用です。

 具体的には大型化されたヘキサゴングリルと鋭さがプラスされたヘッドランプ、立体感を更に高めたフロントバンパー、サイドへの連続性を高めたLEDフォグランプ&フォグランプカバーなどが変更されています。

 良くいえばプレーン、悪くいえば無個性だった従来モデルに対して、よりシャープに、より力強いデザインに進化。

 筆者(山本シンヤ)は“スバルらしさ”がより強調されていると感じましたが、大きく変わったフロント周りに対してほかの部分は従来モデルと変わりません。

 インテリアは、他グレードでシート表皮変更や加飾の見直しなどがおこなわれていますが、今回試乗のスポーツは変更がありません。

 個人的には全グレードのなかで最上級の「プレミアム」と並ぶ好マッチングのコーディネイトだと思うので問題ありません。

 機能面では、ドライバーモニタリングシステムを活かした「ジェスチャーコントロール」が追加されたのがポイントです。

 手を「パー」の状態にすると設定温度アップ、「グー」の状態にすると設定温度ダウン(共に調整ダイヤル4操作分=2度きざみ)が可能です。

 実際に試してみましたが想像以上に便利で認識率も高く、フォレスターは操作系と表示部が分かれているので、視線移動が抑えられて安全運転にも寄与します。

 更にスバル初採用となる「カーゴアッパーフック(2か所)の設定もポイントです。

 使い方は日常からアウトドアシーンまでユーザーのアイデア次第となりますが、S字フックやバーなどを組み合わせて使うことで、活用の幅はより広がるはずで、細かい部分ですが、フォレスターらしい進化のひとつとなります。

■フォレスターD型の走りはどんな感じになったのか?

 メカニズムの変更はフットワーク系サスペンションのセットアップの変更ですが、実際に走らせるとどうでしょうか。

 劇的な進化ではありませんが、「穏やかな」のなかに「芯の太さ」を実感。

 具体的にはステア系は操舵の滑らかさや直結感アップ、サスペンションは前後バランスが更に適正化(=より4輪で曲がる印象)と、ロール変化はそのままによりソフトになった乗り心地(足がより動くようになった!?)などです。

 ただ、新型「レヴォーグ」などと比べると操作に対する応答性やハンドリングの一体感という部分はやや大味な部分が残っているのも事実です。

 この辺りはサマータイヤへの変更(デフォルトはM+Sタイヤを装着)や、STIパフォーマンスパーツ3点セット(フレキシブルタワーバー/フレキシブルドロースティフナー・フロント/フレキシブルドロースティフナー・リア)のプラスでかなりのレベルまで解消できると思います。

 パワートレインは1.8リッター直噴ターボ(177ps/300Nm)、リニアトロニック(CVT)共に変更はなし。

 個人的にはトルクフルで扱いやすい特性はフォレスターのキャラクターにマッチしていると思っていますが、現時点ではスポーツ専用ユニットなのでほかのグレードへの展開も期待したい所です。

 ちなみにSTIのエキゾーストシステムをプラスするとサウンド(不等長エキマニが際立つ)/フィーリング共にアップするので、おススメです。

 運転支援・安全装備は、フロントマスク刷新と並ぶ新型の進化ポイントのひとつです。

 アイサイトは新型レヴォーグから展開された「新世代アイサイト」を採用。

 つまりシステムとしてはフルモデルチェンジというわけです。

 参考までにステレオカメラは従来比約2倍の画角を誇るヴィオニア製、カメラに採用の半導体はザイリンクス、CMOSセンサーはオンセミコンダクターの採用により画像認識・制御共に大きく向上。

 ただし、レヴォーグで話題となっている「アイサイトX」はフォレスターには未採用となっています。

 これらにより、プリクラッシュブレーキの作動領域拡大(交差点での右左折時の衝突回避をサポート)や衝突回避速度差のアップを実現していますが、それを身近に実感できるのは「アイサイトツーリングアシスト」の性能向上でしょう。

 従来のシステムでもライバルに対して優位性は高いと感じていましたが、新型のシステムは更に精度高く、更に滑らか、更に自然な制御に仕上がっています。

※ ※ ※

 改良でも大きく手を加える姿勢は久々にスバルらしい進化だと感じました。

 決して派手さはないものの、確実に“総合力”が引き上げる、まさにクロスオーバーSUV市場の“ど真ん中”に位置するフォレスターらしい進化といっていいです。

こんな記事も読まれています

いまクルマを買うなら絶対選びたい装備5選! でも超便利装備なハズなのに……あれ? とならないための注意点とは
いまクルマを買うなら絶対選びたい装備5選! でも超便利装備なハズなのに……あれ? とならないための注意点とは
WEB CARTOP
スズキが“新”「斬新軽トラ」を実車展示! めちゃ「画期的な荷台」がすごい! 精悍ブラック顔×4WD採用の「軽トラ市」向けモデルとは
スズキが“新”「斬新軽トラ」を実車展示! めちゃ「画期的な荷台」がすごい! 精悍ブラック顔×4WD採用の「軽トラ市」向けモデルとは
くるまのニュース
MG新型「サイバースター」英国で受注開始 “シザーズドア”がカッコいい! 名門MGで復活した2座オープンスポーツカーは約1080万円から
MG新型「サイバースター」英国で受注開始 “シザーズドア”がカッコいい! 名門MGで復活した2座オープンスポーツカーは約1080万円から
VAGUE
スズキ「GSX-8S」をよりスポーティに スズキ・フランスが「GSX-8S Team Suzuki」発表
スズキ「GSX-8S」をよりスポーティに スズキ・フランスが「GSX-8S Team Suzuki」発表
バイクのニュース
スズキ、インドで新型「スイフト」発売 プレミアムハッチとして若者へ訴求
スズキ、インドで新型「スイフト」発売 プレミアムハッチとして若者へ訴求
日刊自動車新聞
本田技研工業、過去最高の利益を報告---2023年度決算
本田技研工業、過去最高の利益を報告---2023年度決算
レスポンス
対抗馬に変わり種、ポニーカー揃い踏み!そして微妙なパワーバランスの変化も…【アメリカンカープラモ・クロニクル】第26回
対抗馬に変わり種、ポニーカー揃い踏み!そして微妙なパワーバランスの変化も…【アメリカンカープラモ・クロニクル】第26回
LE VOLANT CARSMEET WEB
めちゃ「オシャレ」! しかも「ChatGPT機能」搭載! 魅惑のレッドに染まる特別な「DS 4」550万円で発売
めちゃ「オシャレ」! しかも「ChatGPT機能」搭載! 魅惑のレッドに染まる特別な「DS 4」550万円で発売
くるまのニュース
奧伊吹で開幕する2024年のD1グランプリ。注目の2世ドライバーが今季デビュー
奧伊吹で開幕する2024年のD1グランプリ。注目の2世ドライバーが今季デビュー
AUTOSPORT web
円安、コスト上昇の影響はミニカーの世界にも 注目は「レジン」…第62回 静岡ホビーショー
円安、コスト上昇の影響はミニカーの世界にも 注目は「レジン」…第62回 静岡ホビーショー
レスポンス
今週、話題になったクルマのニュース3選(2024.5.11)
今週、話題になったクルマのニュース3選(2024.5.11)
@DIME
アバルト F595Cの第2弾 MTで左右のハンドル位置が選べる限定車
アバルト F595Cの第2弾 MTで左右のハンドル位置が選べる限定車
Auto Prove
フォード、カルロス・サインツSr.の獲得を発表。強力布陣で2025年のダカール挑戦へ
フォード、カルロス・サインツSr.の獲得を発表。強力布陣で2025年のダカール挑戦へ
motorsport.com 日本版
【F1第6戦無線レビュー】「今朝からそんな気がしていたんだ」ようやく掴んだ初優勝。自信を持ってレースに臨んだノリス
【F1第6戦無線レビュー】「今朝からそんな気がしていたんだ」ようやく掴んだ初優勝。自信を持ってレースに臨んだノリス
AUTOSPORT web
運転席が回転するから超便利! 車内スペースを無駄なく使えるトヨタ ノアがベースのキャンパー
運転席が回転するから超便利! 車内スペースを無駄なく使えるトヨタ ノアがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
ホンダの上級セダン「インスパイア」復活!? 全長5m級&縦型グリルで迫力スゴイ! アコードと違う印象は? 中国で試乗
ホンダの上級セダン「インスパイア」復活!? 全長5m級&縦型グリルで迫力スゴイ! アコードと違う印象は? 中国で試乗
くるまのニュース
1.9億円を集めた電動バイクプロジェクト「COSWHEEL MIRAI」が再始動! 完全電動バイク仕様の原付一種&二種モデルが登場
1.9億円を集めた電動バイクプロジェクト「COSWHEEL MIRAI」が再始動! 完全電動バイク仕様の原付一種&二種モデルが登場
バイクのニュース
崖っぷちサージェント、アントネッリとの交代説に惑わされず「僕は精一杯やるだけ」ウイリアムズ代表とは協議
崖っぷちサージェント、アントネッリとの交代説に惑わされず「僕は精一杯やるだけ」ウイリアムズ代表とは協議
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

20件
  • 1.8の177PSじゃアンダーパワー、魅力薄だな。
  • C-HRの1.2ターボみたいなイメージになっちゃうんだけど。あれは遅いよね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

346.5390.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

26.0444.1万円

中古車を検索
フォレスターの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

346.5390.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

26.0444.1万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村