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“第3の目”が追加! スバル新型「クロストレック」の新世代「アイサイト」はここがスゴイ

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“第3の目”が追加! スバル新型「クロストレック」の新世代「アイサイト」はここがスゴイ

「XV」改め「クロストレック」。最大の進化は「アイサイト」
2022年9月15日、スバルは新型「クロストレック」を世界初公開しました。クロストレックは、これまで「XV」の名称で販売されていたコンパクトSUVであり、「クロスオーバー」と「トレッキング」を組み合わせた造語であると言います。

スバルの中村知美社長は発表の場で、クロストレックについて「都市も郊外もクロスオーバーし、軽やかにトレッキングできる自由なクルマであることから命名した」と話しました。さらに「次世代のスバルのラインナップの中核を担うクルマ」と述べるなど、並々ならぬ気合を感じるモデルです。

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2代目XVの登場から数えて約5年ぶりのフルモデルチェンジとなった新型クロストレックは、エクステリアやインテリアのデザイン、走行性能、インフォテイメント機能などあらゆる面で大幅に進化しています。

そんな中で、最も著しい進化を遂げた部分のひとつが、スバル独自の運転支援システム「アイサイト」です。

>>スバル クロストレックのスペック詳細はこちら

各社当たり前となった衝突被害軽減ブレーキ。先鞭をつけたのは「アイサイト」
2021年11月より国内で販売される新車への搭載が義務付けられている衝突被害軽減ブレーキですが、その歴史を語る上で欠かせないのが、2008年に登場した「アイサイト(ver.1)」です。

これは、世界で初めてステレオカメラのみによる衝突被害軽減ブレーキを実現したほか、こちらも現在では必須の装備となりつつある「全車速追従機能付きアダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)」も備えたシステムです。

「アイサイト(ver.1)」が画期的だったのは、それまではミリ波レーダーなどを併用したシステムが多かった中で、ステレオカメラのみで同等の機能を達成したという点です。

部品点数が少なく済むことからコスト面でも有利であり、結果的に多くのモデルに搭載されるきっかけとなりました。

「アイサイト(ver.1)」では、約25度の視野角を持つことから前方および斜め前方が検知範囲となり、約90m以内のクルマもしくは条件付きで人や動物も検知することができます。

その後、2010年に「アイサイト(ver.2)」へ進化しました。基本的な機能は「アイサイト(ver.1)」と同じですが、それまで”衝突被害軽減”のためとされていたのに対し「衝突被害防止」をアピールすることができるようになったので、「ぶつからないクルマ」のキャッチコピーとともに「アイサイト」の名が広く知られるようになりました。

現在でも、衝突被害軽減ブレーキそのものを指して「アイサイト」と呼ぶ人が少なくないのは、この時期のCMの影響と言われています。

そして、2014年に登場した「レヴォーグ」からはユニットが小型化した「アイサイト(ver.3)」が採用されるようになりました。

>>スバル レヴォーグのスペック詳細はこちら

「アイサイト(ver.3)」では、カメラがより視認性の高いCMOS(カラーカメラ)となったことに加えて、視野角や視程が約40%向上されています。

これにより、前を走るクルマの認識範囲は約110mとなり、さらに衝突被害軽減ブレーキの動作速度域が0~160km/hとなるなど、基本性能が大きく進化しました。

その後、細かな改良が行われた「アイサイト(ver.3)」ですが、2020年に登場したレヴォーグからは新世代の「アイサイト」が採用されています。事実上の「ver.4」ですが、これまでのものを大きくしのぐ性能を持っていることから、あえて「ver.4」とは呼ばずに、シンプルに「アイサイト」と呼ぶことにしたと言います。

新世代の「アイサイト」では、カメラの解像度が約2倍となったほか、水平画角も2倍近く広くなったことで認識できる範囲が広くなり、その結果、基本性能が大幅に向上しています。

また「アイサイトX」が搭載されたモデルやグレードでは「3D高精度地図ユニット」が新たに採用されたことで、GPSや準天頂衛星「みちびき」などからの情報を組み合わせ、自車位置を正確に把握できるようになりました。

スバルでは「ステレオカメラやレーダーでは検知しきれない複雑な道路情報まで認識し、新次元の運転支援を実現します」と説明しており、「アイサイト」が安全運転支援システムから自動運転システムへと変革しつつあることが明確になりました。

>>スバル レヴォーグのスペック詳細はこちら
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"第3の目"が備わる新世代「アイサイト」は、クロストレック最大の魅力
現在多くのスバル車に採用されているのは、新世代の「アイサイト」です。

クロストレックにも新世代の「アイサイト」が備わっていますが、そのほかのモデルと異なるのが、クロストレックには日本市場に投入されたモデルでは初となる「広角単眼カメラ」が搭載されている点です。

これまでのステレオカメラでは、簡単に言えば、2つのカメラによる測距点の差をもとにして障害物までの距離や形状を把握していました。

一方、ステレオカメラは広角域の認識が苦手という弱点があり、歩行者や自転車が横から飛び出してきた際への対応を考えると、より広角域の認識ができる方法を模索していたといいます。

そこでスバルでは、単眼の広角カメラを”第3の目”として採用することにしました。これにより、歩行者や自転車の認識性能を高めるとともに、認識した情報を「アイサイト」のシステムと連携して処理することで、低速で交差点に進入する際の横断自転車や歩行者との衝突回避や被害軽減が支援されます。

さらに画像認識ソフトや制御ソフトといったソフトウェアの改良も行なうことで、より幅広いシーンに対応できるように進化したほか、「アイサイト」によるブレーキ作動時の応答性を向上させる電動ブレーキブースターも採用されるなど、ハードウェアとソフトウェアの両面で緊急時の対応力が高めてられています。

>>スバル クロストレックのスペック詳細はこちら

中村社長はクロストレック発表の場で「安全性能はスバルのクルマづくりの根幹」と断言しました。

また、開発責任者の毛塚紹一郎氏は「新型クロストレックでは、誰もがどんなときでも安心できるよう、スバル車として磨き上げた最新・最高の安全装備を搭載しています」と胸を張ります。

スバルは「2030年の交通事故死亡者ゼロ」を掲げるなど、世界中の自動車メーカーのなかでも最も安全に注力しているメーカーのひとつです。そうした目標を掲げるなかで、スバルの中核的モデルであるクロストレックに、最新の安全装備が搭載される意義は非常に大きいと言えます。

もちろん、クロストレックの魅力は安全性能だけにあるわけではありませんが、「3つの目」を持つ新世代「アイサイト」は、まちがいなくクロストレックの大きな魅力のひとつと言って間違いないでしょう。

文:ピーコックブルー
写真:スバル

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みんなのコメント

15件
  • 高齢者対策が需要だけど
    機能が進化しても高齢者は常に退化する
  • 北米で売れるようにしていますので。日本はおまけで売るだけ。売れる国に合わせて作る。当たり前ですね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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