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右足がとまらない! このご時世にエンジンの「快音」が楽しめる激レアなクルマ5選

掲載 更新 85
右足がとまらない! このご時世にエンジンの「快音」が楽しめる激レアなクルマ5選

 いい音がするガソリンエンジンを堪能するなら今!

 10年前と比べて、街中を走る乗用車は静かになったと感じませんか? 東京都環境局による交通騒音調査データでは、千代田区神田須田町あたりの騒音が平成21年は昼間で71dbありましたが、令和元年では65dbまで低くなっていました。ハイブリッドをはじめとする電動化車両が増えたり、技術者の努力によって排気音が抑えられたり、道路の舗装にも騒音対策が施されるようになったことも貢献しているかもしれませんね。

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 でもまだまだ、まるで楽器のように美しい音色を奏でる、ずっと聴いていたいようなエンジンサウンドを響かせてくれるクルマだって、健在です。最近はエンジンサウンド・コントロールといった先進技術によって、人工的に「いい音」を聴かせてくれるクルマも増えてきました。今回はそんな、うっとりするようなエンジン音を持つクルマをご紹介したいと思います。

 1)トヨタGR86

 1台目は、先日2代目にフルモデルチェンジしたトヨタのGR86。こちらはアクセルを踏み込むとかなりリニアで勇ましいエンジン音が、室内にも響き渡ります。そのサウンドにテンションを高められて、どんどんアクセルを踏んで攻めてしまいそうな、高揚感をアップさせてくれる野太い音なんです。

 初代には、吸気音を車内に引き込んで音を攪拌する「サウンドクリエーター」が備わっていたんですが、新型に搭載されているのは、まさに高揚感のあるサウンドを人工的に演出する「アクティブサウンドコントロール」。

 具体的には、200Hz~400Hzの中回転域と、600Hz以上の高回転域の力強いサウンドを、雑味を取ってスピーカーから聴かせるというもの。ちなみにスバルBRZとはそのサウンドの聴かせ方を変えているそうなので、乗り比べてみると面白いと思います。

 2)日産スカイライン400R

 2台目は、羊の皮を被った狼との呼び声高い、ニッサン・スカイライン400R。スカイライン史上最強の3リッターV6ツインターボエンジンは、そのままでも日産V6エンジンのDNAを受け継ぐ官能的なサウンドが楽しめるのですが、それをもっともっといい音にして聴かせてくれるのが、やはりアクティブサウンドコントロール。

 走行時にエンジン回転数やドライブモードに応じた音をスピーカーから出し、車内で聴こえるエンジンサウンドの音質を高めてくれるというものです。スカイライン400Rには、オプションでBOSEのパフォーマンスシリーズ・サウンドシステムが設定されているんですが、それだと室内後方のウーファーからも響くということで、全身が包まれるようなサウンドが楽しめます。

 しかも、スカイラインには「アクティブノイズコントロール」というシステムもあって、天井のマイクでエンジンのこもり音を検知して、スピーカーから自動的にこもり音を打ち消す音を出すというのです! なんという芸の細かさ。不快な音は聞こえず、いい音だけを聴かせてくれるなんて、素晴らしいですよね。

 迫力と快音の調律が取れてる輸入車もオススメ!

 3)マセラティ・ギブリ

 3台目は、輸入車で「いい音の代名詞」と言えばフェラーリなのですが、ちょっと手が届かなすぎるのでもう少しだけ現実的なモデルで最高峰の音を聴かせてくれるのが、マセラティ・ギブリ。

 パフォーマンスのすべての原点はモータースポーツにあると言い切るマセラティなんですが、ただ速いだけじゃなくていかに優美に、周囲を魅せるかにも相当なこだわりがあります。なので、580馬力、730N・mを誇るV8エンジンのサウンドはもう格別の美しさ。全身が痺れるような、芸術的なサウンドというのでしょうか。

 それが「孤高のラグジュアリーセダン」と呼ばれる由縁です。世界的なオペラ歌手であったルチアーノ・パバロッティが生涯の愛車としてマセラティを愛し続けたというのも、この音に秘密があるのかもしれませんね。

 4)ホンダ・シビック

 4台目は、1.5リッターエンジンでは最もいい音を聴かせてくれるのではと思う、8月5日に発表されたばかりの新型ホンダ・シビック。

 普通に走っている時にはボンネットやダッシュボード、インパネのインシュレーターなどでノイズが抑えられていて、基本的には静かなクルマなのですが、ただの静かなクルマで終わらせないのがホンダらしいところ。

 吸気音をはじめとするエンジン音がチューニングされていて、スピード感とぴったりリニアなサウンドで盛り上げてくれるのです。勇ましすぎず、回転が高まった時の音も上質感があるので、とても心地よい気分にさせてくれます。

 5)アルファロメオ・ジュリア

 5台目は、ドイツのニュルブルクリンクサーキットで世界最速4ドアセダンのタイム(2016年)を叩き出した、アルファロメオ・ジュリア。とくに、モータースポーツシーンでの伝統の紋章、四葉のクローバーを受け継ぐクアドリフォリオの音は、強く美しく官能的です。

 アルファロメオは以前、「ツインスパーク」というエンジンを作っており、その音がいいと大評判になったのですが、現在のこの2.9リッターV6ターボエンジンの音も100%アルファロメオ純血で、それに通じる魅力があるのです。しかも、ALFA DNAドライブモードシステムで4つの走行モードが切り替えられて、「Race」モードにするともう、戦闘態勢開始! とばかりに猛烈な雄叫びをあげるからびっくり。以前、大黒埠頭でエンジンをかけたら、その音に惹かれてギャラリーができてしまったほどでした。

 車内にいる人だけでなく、周囲にもしっかり聴かせてくれるエンジン音というのが、アルファロメオらしいところ。ヒュンヒュンとダイナミックに吹け上がるエンジンといい、走るのが楽しくて仕方がないセダンです。

 というわけで、今でもいい音を聴かせてくれるクルマたちをご紹介しました。世の中どんどんエコや快適性を意識するようになり、音がうるさいクルマは悪者になりがちですが、こうして人の心を震わせるエンジンサウンドは、どうか次世代まで生き残ってほしいと願うばかりです。

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