現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > いまこそ体に叩き込んでおきたい 明日からできる省燃費運転術 3選

ここから本文です

いまこそ体に叩き込んでおきたい 明日からできる省燃費運転術 3選

掲載 20
いまこそ体に叩き込んでおきたい 明日からできる省燃費運転術 3選

 ガソリンなどの燃料費の価格の高騰がつづいています。燃料をいれるたびに、レシートを見て、ため息が出てしまう方も多いことでしょう。

 ただ、燃料代は、日々の運転操作にすこし気を付けることで、多少抑えることができます。省燃費なクルマへ乗り換えるにはお金がかかりますが、運転操作を工夫するだけならタダだし、食料品や生活必需品も値上げラッシュとなっているいまは、すこしでも出費を抑えたいところ。今すぐできる省燃費運転術をいくつかご紹介しましょう。

いまこそ体に叩き込んでおきたい 明日からできる省燃費運転術 3選

文:吉川賢一
アイキャッチ写真:Adobe Stock_umaruchan4678
写真:Adobe Stock、写真AC

「ふんわりアクセル」と「一定速走行」

 ガソリンを最も消費するのは「発進時」。発進から5秒間で時速20km程度までを目安する「ふんわりアクセル」を心がけることで、10%も燃費が改善する、とされています。

 一般的なオートマティックトランスミッションのガソリン車の場合、発進時にブレーキペダルを放してアクセルペダルを踏み込む前に、クリープ現象を使ってスルスルと前に進み出す力を利用します。クルマが少し前進を始めたら、アクセルペダルをゆっくりと踏み込み、スピードを合わせればOK。その際、エンジンの回転数(回転計がない場合はエンジンの音)を気にしてください。上手く加速ができれば、エンジン回転数(もしくは音)は低いまま、スピードに乗せることができます。これだけでも、省燃費が期待できます。

 ただし、登り坂ではクリープ現象による惰性走行を利用できません。また交通の流れが早い道路では、後続車の邪魔となってしまいますので、シチュエーションに応じてとり入れるようにしてください。

 もうひとつ、走行中に車速を上下させない「一定速走行」も省燃費には効果的。一般道だと時速40~60km程度、高速道路だと時速80km程度で一定速走行をすれば、エンジンの効率がもっともよく、燃費が伸びやすくなります。車間距離を十分にとって、無駄な加速・減速を行わないよう、アクセルペダルを極力踏み込まずに、車速が落ちてきたら少しだけ踏みまして戻す、そうした操作を繰り返します。

 もしクルマに瞬間燃費計があれば、たまに見ながら、アクセルペダルの踏み加減を調節してみてください。意外と効果的なことに気づくと思います。

ガソリンを最も消費するのは「発進時」。発進から5秒間で時速20km程度までを目安する「ふんわりアクセル」を心がけることで、10%も燃費が改善(PHOTO:Adobe Stock_Imaging L)

ハイブリッド車は「ググッ」と加速、「パッ」とアクセルオフ、「フワッ」と巡行

 ハイブリッド車の場合だと、「エンジンを使う時間を極力短くして、モーターで走行する時間をできるだけ増やす」ことがコツ。信号待ちなど、完全停止したところから発進するようなシーンの場合、モーターの持つ「初動からのトルクの強さ」という特徴をフル活用して、「ググっ」とやや強めの加速を行ってスピードに乗せます(もちろん、前走車がいる場合は、前走車の動きにあわせてください)。ここがガソリン車とは違う点です。

 目標車速(一般道では50~60km/h)に近づいたら、アクセルペダルを完全に「パッ」と戻し、エンジンが止まる瞬間を、音や振動、メーター内の表示で確認します。クルマへ「もう加速する必要がない」と認識させることがポイントです。

 巡行走行中は、エンジンが起動しているのか否かを常に感じながら、アクセルペダルをこまめにもどし、エンジン休止状態を続けます。スピードが落ちてきたら、少し強めに加速をして、また巡航速度に乗せたらアクセルペダルを離す、といった操作を繰り返します。

 かつて日産が、フーガハイブリッド(10・15モード燃費は19km/L)で、横浜~鹿児島間の1373kmを無給油で走破したときにも、電動走行が可能な車速80km/h未満で、極力エンジンを起動せずに一定速走行を行ったそうです。

燃費に効くポイントはほかにも

 その他にも、タイヤの空気圧を適正値に合わせる、積載物は最低限にする、暖機運転は行わない(すぐに発進してOK)など、事前の準備を行うことも有効。また、道に迷って無駄な移動をしないよう、事前に経路を確認しておき、ゆとりを持ったドライブ計画をたてることも「燃費にいい運転」に繋がります。助手席の方が、ドライバーの丁寧な運転操作を誉めて、応援してあげてもよいと思います。

 …と、ここまで細かく書いてきましたが、これらはあくまで「自然に身につけばエコだし財布にも優しくなる」という話で、向いていない人が無理してセコセコやるほどのことでもないとも思います。

 というのも、これらの技術を駆使して、たとえば0.5km/L燃費がよくなったとしても(170円/Lだとしたら)燃費性能10km/Lのクルマが1000km走るために必要なガソリン代は1万7000円で、これが10.5km/Lまで上がったとしても燃料代は1万6190円になるだけ。差額810円。これなら気持ちよく思いどおりに走ったほうがいいよなあと思う気持ちはよくわかります。クルマは嗜好品、楽しんでナンボであります。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

横浜みなとみらい地区でユニークな実証実験を3月まで開催中! 多種多様なモビリティを大量投入した新たな実験とは
横浜みなとみらい地区でユニークな実証実験を3月まで開催中! 多種多様なモビリティを大量投入した新たな実験とは
THE EV TIMES
1000万円超えのトヨタ「日本初の凄い高級ミニバン」発表! 新「アルヴェル」が月額11万6050円から乗れる!? KINTOサブスクが1月9日から開始
1000万円超えのトヨタ「日本初の凄い高級ミニバン」発表! 新「アルヴェル」が月額11万6050円から乗れる!? KINTOサブスクが1月9日から開始
くるまのニュース
「日本でも売って欲しい!」米国テスラが空中浮遊する1/24ミニチュアカー「レビテーティング・サイバートラック」を発売
「日本でも売って欲しい!」米国テスラが空中浮遊する1/24ミニチュアカー「レビテーティング・サイバートラック」を発売
VAGUE
最高価格60億円!ポルシェデザインのタワマン、アジアで初めて販売へ
最高価格60億円!ポルシェデザインのタワマン、アジアで初めて販売へ
レスポンス
ケルビン・ファン・デル・リンデ、弟シェルドンが在籍するBMWに加入。2025年はGT3レースを担当へ
ケルビン・ファン・デル・リンデ、弟シェルドンが在籍するBMWに加入。2025年はGT3レースを担当へ
AUTOSPORT web
高すぎな「ガソリン価格」引き下げへ! 「ガソリンの暫定税率の廃止」を明記!? さらに取得時関連税も見直し? 「税制改正大綱」発表! 自工会もコメント
高すぎな「ガソリン価格」引き下げへ! 「ガソリンの暫定税率の廃止」を明記!? さらに取得時関連税も見直し? 「税制改正大綱」発表! 自工会もコメント
くるまのニュース
【インドネシア】ヤマハ「WR155R」発表! 17馬力のハイパワーエンジン搭載! 軽量「オフロードバイク」が凄い! “カラーフレーム”に新グラフィックを採用して登場!
【インドネシア】ヤマハ「WR155R」発表! 17馬力のハイパワーエンジン搭載! 軽量「オフロードバイク」が凄い! “カラーフレーム”に新グラフィックを採用して登場!
くるまのニュース
2025年の新人ドライバーがカーナンバーを選択。『12』や『7』などかつてチャンピオンの使用したナンバーが復活
2025年の新人ドライバーがカーナンバーを選択。『12』や『7』などかつてチャンピオンの使用したナンバーが復活
AUTOSPORT web
スズキ『スイフト』新型のツートンカラーが「オートカラーアウォード2024」特別賞に
スズキ『スイフト』新型のツートンカラーが「オートカラーアウォード2024」特別賞に
レスポンス
おじさんになったら運転は「目」に注意! 視力低下と防ぐ方法
おじさんになったら運転は「目」に注意! 視力低下と防ぐ方法
ベストカーWeb
[アルファード]なのに4人乗りだと!? えらいさんたちも大満足の[超~VIP仕様]誕生!! 
[アルファード]なのに4人乗りだと!? えらいさんたちも大満足の[超~VIP仕様]誕生!! 
ベストカーWeb
免許取得前の娘のために日産「フィガロ」を購入!「オリジナル状態の車体を選べるうちに手に入れました」…今後入手困難になるのは必至!?
免許取得前の娘のために日産「フィガロ」を購入!「オリジナル状態の車体を選べるうちに手に入れました」…今後入手困難になるのは必至!?
Auto Messe Web
よく見ると「道路標識」の支柱に貼ってある謎の番号! じつは超有能なヤツだった
よく見ると「道路標識」の支柱に貼ってある謎の番号! じつは超有能なヤツだった
WEB CARTOP
【パガーニ創業者も来日】ウアイラ、ゾンダにウトピアも展示 明治記念館でプライベートパーティー開催
【パガーニ創業者も来日】ウアイラ、ゾンダにウトピアも展示 明治記念館でプライベートパーティー開催
AUTOCAR JAPAN
マツダ『ロードスター』リコール情報…障害物検知が正常に働かない
マツダ『ロードスター』リコール情報…障害物検知が正常に働かない
レスポンス
【累計生産100万台を達成】三菱 インドネシアの生産拠点 2017年4月から生産開始で約50カ国へ輸出
【累計生産100万台を達成】三菱 インドネシアの生産拠点 2017年4月から生産開始で約50カ国へ輸出
AUTOCAR JAPAN
あの“マールボロ・マクラーレン”よりはるかに長い43年のスポンサーシップに幕。IMPUL星野一義総監督「カルソニックは俺の人生そのもの」
あの“マールボロ・マクラーレン”よりはるかに長い43年のスポンサーシップに幕。IMPUL星野一義総監督「カルソニックは俺の人生そのもの」
motorsport.com 日本版
【アメリカ】トヨタの「小型SUVコンセプト」がスゴかった! 全長4.3m級ボディに“ゴツ顔”採用! “次期FJクルーザー”ともいわれた「FT-4X」とは?
【アメリカ】トヨタの「小型SUVコンセプト」がスゴかった! 全長4.3m級ボディに“ゴツ顔”採用! “次期FJクルーザー”ともいわれた「FT-4X」とは?
くるまのニュース

みんなのコメント

20件
  • 田舎の50k制限を40kでダラダラ走られたら、煽られるに決まってるだろ。
    メリハリある運転してくれ。
    高速なら登坂車線60kで走ってろや
  • 燃費気にするほど落ちぶれてない。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

551.9709.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

25.0379.5万円

中古車を検索
フーガハイブリッドの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

551.9709.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

25.0379.5万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村