安いのはもちろんありがたい そして狭い道で軽カーは便利
車いすのままで、乗り降りできるように介護車に改造された車いす仕様などの福祉車両。車いす仕様以外にもいくつかの福祉車両が各自動車メーカーからも販売されている。ハイエースのような大型車をベースにしたものから軽自動車をベースにしたものまである。
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自動車メーカーの統計によると、そのなかでも軽自動車の福祉車両がよく売れているそうだが、その理由ははたしてコスト面だけなのであろうか? ここでは、軽自動車の福祉車両が売れている理由について調べてみたい。
ますます需要が高まっている個人での所有では?
高齢化が進む日本。介護を必要とされる方や介護に携わる方が増え続けるいま、どの自動車メーカーも福祉車両を当然のようにラインナップするようになってきている。
それらは大きく分けると、車いす仕様(移動車)、昇降シート車、回転シート車などがある。車いす仕様は、車両後部にスロープが装備され車いすのまま乗車できる車両。
昇降シート車は、主に助手席が電動で回転し低い位置まで下がり、楽に乗り降りできるようになった車両。
回転シート車はシートが回転することでスムーズに乗り降りできるようになった車両のことである。
どれも、身体の不自由な方や、介護が必要な高齢者が使いやすいようにさまざまな工夫が施されているのが特徴。「家族の乗り降りをサポートしたい」「最寄りのスーパーや病院まで家族の車いすでの移動をスムーズにしたい」など、施設での利用以外にも個人で福祉車両を所有するケースにも対応している。
個人所有の場合も、軽ワンボックスや、軽ハイトワゴンをベースにした軽自動車の福祉車両が多くのユーザーに選ばれており、各自動車メーカーの車いす仕様を見ていくと、ダイハツのタントスローパーが167万円~、スズキのWITHシリーズのスペーシアが156万5000円~、ホンダのN-BOX G・スロープが157万5640円~と普通車に比べて、車両価格や維持費がかからないことが最大のメリットになっているのは間違いない。
また、以前に軽自動車の福祉車両について、スズキ広報部に聞いたところ、
「車いす移動者の主なユーザーは福祉事業者などの法人になりますが、個人の方でも、病院の送り迎え、日常での外出にご利用いただいています」。
「当社(スズキ)に限ったことではありませんが、福祉車両として軽自動車を選ぶメリットとして、住宅街の路地であったり、玄関先での乗り降りなど、小まわりの利く軽自動車が向いている状況が多くあります。また(当然)、価格・維持費が安いことも魅力です」。
という回答であった。
軽自動車の福祉車両を選ぶ福祉事業者としての意見
そもそも福祉事業(者)とは、障害福祉サービスや介護サービスを提供し、利用者にとっては一定割合の負担はあるものの、その大部分の対価は、国や地方自治体から支払われる報酬によって成り立っている。一般的な企業のように、利潤だけを追求する事業とは異なり、当然ながらコスト面を理由に、軽自動車の福祉車両を購入(またはリース)する事例はたくさんあるようだ。
実際に福祉事業に携わる現場のスタッフからは、以下のような意見を一例として聞くことができた。しかしながら利用目的によっては必ずしも車両価格重視とは言えず、通所型のサービスで大人数を一度に同じエリアに送迎する場合などには、利便性やトータルコストを考えれば、ハイエースのような大型車を配備するケースはもちろんあるという。
ハイエースなどでは、車いす4台+歩ける方6人、または、車いす2台+歩ける方8人など、最大で運転手を含めて10名が一度に移動できる福祉車両もある。
【軽自動車の福祉車両がメリットになること】・1人だけを送迎する場合には大型車よりも軽自動車のほうが理にかなっている。
・現場スタッフには女性も多く、大きなクルマを運転するのが苦手という人が比較的大勢いる。
・利用者の家のギリギリ近くまで行くには、細い道も多く、大型車では行けないところも多い。
・利用者を乗降させるには時間がかかり、大型車では長時間車両を止めておくことができない場合がある。
コストだけじゃなく、日本の道路事情によるところも大きい
以上のように軽自動車の福祉車両が売れている理由として、まずはコスト面が挙げられるだろうが、狭い路地がほとんどだと言われている日本の道路事情を考えた場合には、大型車では行けないようなところでも、軽自動車なら入っていけるというメリットは大きいと言えよう。
福祉車両に限らず、日本国内で軽自動車が売れている理由としても同様のことが言えずはずである。
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