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『私を輸入車で連れてって』前編

掲載 更新 5

年に1度の輸入車の祭典、JAIA(日本自動車組合)主催の輸入車試乗会に、多分会場でも数少ない免許を持たない者として助手席試乗させていただきました。天候に恵まれた大磯の平日、輸入車のアッパーなエネルギーに包まれたいです。

最初に試乗したのが、ボルボ「XC60 T8 インスクリプション」。ボルボの中でも売れまくっている車種だそうです。安全性と高級感、そして北欧センスを兼ね備えたクルマ。しかも走行モードを、スポーティモードやエコモード、ハイブリットモードに切り替えられ、そのときのフィーリングや状況によってドライビングチェンジ。

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オーディオも素晴らしく、スウェーデンにある有名コンサートホールの音場を再現したモードで聴けたり、さらにフロントシートはマッサージもついていたり、至れり尽くせりです。人間にたとえると結構な人格者で、こんな円熟の境地に至りたい……と、クルマに感情移入。

本革のシートにはさり気なくスウェーデン国旗のタグが縫い込まれていて、北欧好きの心を刺激します。もし日本車のシートに日の丸のタグが縫い込まれていたら若干引いてしまいますが、北欧だとおしゃれに見える“スウェディッシュマジック”が。

感動したのが高級なクリスタル製のシフトレバーです。まるで芸術的なオブジェを握っているよう。ゴージャスでセンスも良い空間に浸り、安定感ある走行で箱根まで行きUターン。

「えっ、せっかく箱根まで来たのに寄らずに……?」という思いがよぎりましたが、このイベントはとにかく時間の余裕がありません。箱根に近付いても整形外科と干物屋の看板しか見えませんでしたが、そのまま直帰。でも腰から首までを揉みしだくマッサージ機能のおかげか、温泉に入らなくても満たされていました。

キャデラックのギャップに乙女心を掴まれる2台目の試乗車は、DSオートモビルズの「DS 7 クロスバック HDi」。はじめて拝見しましたが、フランスの高級SUVになります。乗ってみると内装は細部にまで凝っていてラグジュアリーです。

「GRAND CHIC」というグレードの「RIVORI (リヴォリ)」と名付けられた内装仕様で、リヴォリ通りをイメージしたというフレンチシックなデザインセンスが息づいています。格子柄の白いレザーがゴージャスで、行ったことのないフランスへの憧れが募ります。

乗り心地は安定していて道路の段差もフワっとこなします。まるでフランス貴族の舞踏会の優雅なステップのように……。大磯の海岸も、DS 7の車窓から眺めるとニースの海岸線に見えてきました。半径数十メートルをフランス化するおしゃれな車です。

3台目、キャデラック「CT6」は、最上級のアメリカ製セダン。漆黒の大きな車体に漂う威圧感に痺れます。ハリウッドセレブとかラッパーが似合うイメージ。いかつい外観と対照的に走行音は静かで、オラオラ系に見えて実はジェントルマン、というギャップに乙女心を掴まれました。

しかも最新鋭の機能満載で、リモコンを押すと後部座席の前にモニターが出てきたり、ヘッドフォンが常備されていたり、手の届くところになんでもあります。イカついけれど実は紳士で優しいなんて最高です。

さらにマッサージ機能まであり、強めの圧に身を任せたらもうどうにでもしてほしいくらいの気持ちに……。ドライバーに伺うと、「さすがアメリカ車、長距離を運転しても疲れなさそうです」とのことでした。

乗るクルマ、乗るクルマ、どれも素敵で目移りします。これがクルマでなくて人間だったらとてもひとりに決められない……と、妄想してしまいました(後編に続く)。

文・辛酸なめ子 写真・安井宏充(Weekend.)

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みんなのコメント

5件
  • 輸入車いいですね。国産車もいいけど、たまには輸入車を所有するのもいいですよ。
  • ボルボは本当に車格も走行性能も安全性も劇的に上がりましたね。
    特にマッサージを入れてB&Wのオーディオでオーケストラなんて聞きつつ走ったら、これ以上優雅な時間はないだろうと思わせるほど癒やされる。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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