レッドブルのモータースポーツコンサルタントを務めるヘルムート・マルコは、レッドブル・パワートレインズ(RBPT)について、いくつかの遅れが最新のハードウェアであるパワーユニットの進行に影響を与えているとのうわさがあるものの、2026年のF1パワーユニットの開発を“計画通り“に進めていることを保証した。
2019年から現在までホンダとパートナーシップを組んでいるレッドブルは、2026年に導入される次世代パワーユニットに関して、独自のエンジンを構築するという野心的なプロジェクトに着手している。予定されていたポルシェとの協業が2022年に頓挫した後、レッドブルはアメリカの自動車大手企業『フォード』とマーケティング兼技術契約を結び、RBPTのエンジンに有名な青いオーバルのバッジが付けられることになった。またフォードは、RBPTのパワーユニットのハイブリッド要素に関するエンジニアリング情報も提供する。
開発の遅れが噂されるRBPTの2026年F1エンジン。フェルスタッペンは「パニックになる必要はない」と懸念せず
レッドブルの共同創設者である故ディートリッヒ・マテシッツは、F1チームが独立したエンジンマニュファクチャラーになる能力について懸念を表明していた。だがマルコは、このようなプロジェクトに伴う高額なコストを認識しつつも、成功を確信している。
「自分たちでF1エンジンを作ることは勇敢な決断であり、非常にコストのかかる決断でもあった」とマルコは『GrandPrix247』のインタビューで語った。
「だから、ディートリッヒ・マテシッツは心配していた。第一に、我々が単独でできるかということ。そして第二はコストについてだ。他のマニュファクチャラーからも関心が寄せられ、協力の申し出があった」
「そうしてポルシェがやって来たが、マーケティングの観点から彼らは理想的なパートナーだっただろう。結局、それはうまくいかなかった。どのように機能すべきか、それが50対50のパートナーシップであるかどうかについて、我々は異なる見解を持っていたからだ。それは決して簡単なことではなかった。そのため、残念ながらうまくいかなかった」
大胆なエンジニアリングの試みに集中しているレッドブル・パワートレインズは、数十年にわたるエンジン開発の経験を誇るフェラーリ、メルセデス、ルノー、そして2026年にF1に加わるアウディに対峙している。RBPTは、3度の世界チャンピオンのマックス・フェルスタッペンがレッドブルでの将来に疑問を投げかけていると報じられるなど、一見困難な課題に直面しているが、マルコはフォードのサポートにより、RBPTがエンジン面で競うことができると確信している。
「ポルシェと組まない決定をしたあと、レースの詳細に干渉することを望まないフォードという非常によいパートナーを見つけた。なぜなら、その面については我々の方が優れているからだ」とマルコは続けた。
「したがって、我々はフォードが知識とノウハウを提供できるパートナーシップを結んでいる。たとえば、バッテリーの面などになるだろう。しかし、彼らは我々をサポートし、もちろん財政的支援も提供してくれる。だから素晴らしい協力関係だ」
マルコは、今後のパワーユニットのレギュレーションと、メルセデスがフィールドを支配していた時代のレギュレーションとを区別し、メルセデスの覇権が繰り返されることはないと示唆した。しかし、勢力図がどうなるかは、時間が経たなければわからないことだ。
「現時点では、エンジンプログラムは計画通りに進んでいる。すべてがスケジュール通りだ。しかし、問題はそれがまったく新しいレギュレーションであることだ。50%が電気、50%が燃焼だ。だから燃料は大きな要素になるだろう。初めて合成燃料を100%使用する。どれだけ早くバッテリーをエンジンに取り込むことができるか、最終的なレギュレーションはまだない」
「そのことが、メルセデスが50馬力以上先行していた2014年のようなゲームチェンジャーになるとは思わない。最終的には、2026年にエンジンがコースに出てからわかるだろうが、今のところレッドブルは計画通りに進んでいる」
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