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やっぱりトヨタ「アクア」が好き!? 登場から9年でも衰えず人気な理由

掲載 更新 13
やっぱりトヨタ「アクア」が好き!? 登場から9年でも衰えず人気な理由

■やっぱり「アクア」がちょうどいい?

 2011年12月26日に発売されたトヨタ「アクア」。トヨタ「プリウス」の弟分的な立ち位置として登場後、瞬く間に売れるクルマとして人気が確立されました。近年では、後発で登場するライバル車に押され気味であるものの、今でも売れ筋上位を保っています。なぜ、これほどまでに人気が続くのでしょうか。

【なぜ燃費でプリウスがランク外!?】燃費トップ5にアクア、ノートも無し! 国産車の最新燃費ランキング

 アクアは、発売翌年の2012年には、26万6567台を記録しプリウスに次いで登録車2位に、その後2013年から2015年までは登録車1位を連続で記録。2016年から2018年でも2位や3位と好調を維持していました。

 その後、2019年1月から9月は単月平均7000台を超えており、なかでも1月から3月は単月1万台超えを記録するなど好調が続きます。

 しかし、2019年10月の消費税増税を機に、10月は8位(4967台/前年比47.7%)、11月は9位(6021台/59.0%)、12月は9位(5623台/前年比74.6%)、2020年1月は8位(6622台/前年比62.1%)と大きく数字を落としているのです。

 最新の2020年2月では、前年9月ぶりに8000台超えとなる8433台(前年比74.8%)を記録し5位にランクイン。前年比こそ約7割ほどの数字となっていますが、発売から年数が経過していることや、同月に発売されたトヨタ新型「ヤリス」やホンダ新型「フィット」など、アクア以上の性能(燃費や安全面)を持った車種が続々と登場しているなかでは健闘しています。

 近年のアクアについて、トヨタの販売店スタッフは次のように話します。

「アクアは、デビュー当初からプリウスよりもコンパクトなハイブリッド車ということあり、多くのお客さまから支持されています。また、価格面でも約50万円から約70万円ほど安く、年配層や買い物用などの普段遣いの足として人気が高いです。

 しかし、2019年10月以降は新型ヤリスや新型フィットが発表があったことや、それに伴いヴィッツの在庫車の販売を底上げするために、値引きをおこなったことなどがアクアの販売に影響し、台数としては落ちていたのだと思います」

 また、登場から年月が経っているのにも関わらず堅調な販売が続いている要因について、別の販売店スタッフは次のように話します。

「アクアはちょうどいいクルマなのだと思います。実際にアクアに乗られるお客さまは、幅広い年齢の人がいます。

 近場の買い物や通勤・通学などの日常使いとして重宝されているので、『室内空間の広さ』や『街中での扱いやすさ』、そして『燃費の良さ』などバランスが取れているのが、年月が経っても売れる要因なのだと思います」

■ヤリス&フィットよりもアクアが良い?

 2019年10月に発表された新型ヤリスや新型フィット。2台は、国内市場で人気の高いコンパクトカーカテゴリーに属していることもあり、多くのユーザーから注目されていました。

 その影響もあって前述のように、アクアの販売台数に影響が出ていましたが、両車が発売された2020年2月の販売台数では予想外の結果となったのです。

 同月の登録車販売台数では、これらのうちアクアが8433台でもっとも上位の5位にランクイン。続いて、7位フィットが8221台、22位ヤリスが3491台、28位ヴィッツが2876台となりました。

 新型2台の発売日はヤリスが2月10日、フィットは2月14日とほかの登録車と比べると期間が狭まりますが、先行受注分を2月に登録していればその分台数が多くなります。

 また、この登録車販売台数には、新型フィットが発売される前に、ディーラーなどで在庫販売されていた先代フィットもカウントされていますが、ヤリスとヴィッツは車名が異なっているため別車種として表記されていることも、新型2台に差がある理由です。

 では、そんななかでもアクアの台数が伸びた要因とはなんなのでしょうか。前出の販売店スタッフは、次のように話します。

「新型ヤリスは、これまでのコンパクトカーの概念を打ち破るほどの燃費性能や安全・快適機能が搭載され、トヨタ初の機能も多く魅力的な車種です。

 ただし、新型ヤリスよりアクアや先代ヴィッツの方が室内長に余裕があるため後席でも窮屈さを感じません。

 新型ヤリスは、ファミリーユースよりもパーソナルユースを重要視したと聞いています。しかし、実際に日本でコンパクトカーを検討されるお客さまの多くは、使い勝手の良さが一番のアドバンテージになります。

 そうなると、新型ヤリスよりもアクアを選ぶ人が一定数存在したことが、アクアの台数増加の理由かもしれません」

※ ※ ※ 

 パーソナルユースを重要視した新型ヤリスと5つの異なるスタイルを提案する新型フィット。そこに、9年目を迎える「ちょうど良い」アクアが対抗した形となった2月の登録車販売台数ですが、新型モデルの先行受注分が納車される3月では、どのような結果となるのか注目です。

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モーサイ

みんなのコメント

13件
  • アクアに限った事じゃないけど
    何かしら、文句を言ってる人たちが
    おすすめする車って何?
  • トヨタ車はアクアでおk
    ヤリスじゃなくてアクア出してくれー
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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