この記事をまとめると
■ベントレーが特別モデル「マリナー・バトゥール」を発表した
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■ベントレーの新たなデザイン言語を導入し、今後の方向性を示唆するモデルとなっている
■製作はマリナーが担当、限定18台の発売ですでにすべてが売約済み
ベントレーの今後を表現したクーペモデル
1919年にウォルター・オーウェン・ベントレーが設立したベントレーは、イギリスを代表するラグジュアリーブランドであることはよく知られているが、じつは1927年~1930年まで、世界自動車3大レースのひとつであるル・マン24時間レースで4年連続優勝という華々しい歴史を持っているスポーティなブランドでもある。
そんなベントレーから新たなモデル「マリナー・バトゥール」が発表された。
マリナー・バトゥールは、ベントレーのコーチビルダー部門を担う「マリナー」が製作を担当するモデルとなっている。
マリナー・バトゥールでもっとも注目すべきは、吊り目のヘッドライトが採用されたフロントマスクだ。ベントレーといえば、創業当時から現在まで、丸目のヘッドライトをエクステリアのアイコンにしていたが、今回そのイメージをガラッと一新。新たなデザイン言語を導入したマリナー・バトゥールは、ベントレーBEVのデザイン方向性を示唆するモデルとなっており、今後のベントレーのデザインアイコンになり得る可能性を秘めている。
また、ボディ形状以外のほぼすべてにおいてオーダーメイドが可能で、フロントスプリッターやサイドスカート、リヤディフューザーなどのカーボンファイバー製エアロパーツを装備することでスポーツ性を表現。
ちなみに、発表時の車両は特注の外装色として「ボンネビルパールセントシルバー」を纏い、エアロパーツをブラッククリスタルで塗装。フロントグリルはグロスダークチタンをメインに、ハイパーアクティブオレンジとの塗り分けがなされた特徴あるグリルとなった。22インチ専用ホイールのスポークは、サテンダークチタンでペイントされることで、グリルとの統一感も演出されていた。
内装も所有者の好きなようにカスタマイズ可能に
内装には環境に配慮した素材を採用しており、レザーにはスコットランド産の低炭素レザーやイタリア産のなめし革、本革に代わるダイナミカを設定。その一方で、助手席のウッドパネルには搭載されているW12エンジンのサウンドを模したエッチングが施されるなど、個性を表現している。
ちなみに、発表時の車両のインテリアは主にブラックとレッドとオレンジを組み合わせたもの。黒いレザーシートにダイナミカのオレンジ、ステッチはホワイトとオレンジを組み合わせ糸で手縫いされて、ステアリングホイール下部のスポークにもオレンジを配した。ウッドパネルはグロスブラック塗装で、金属のパーツにはブラックアルマイト仕立てのアルミニウムやサテン仕立てのチタンが採用された。そして、ドライブモードを変えることができるベントレーダイナミックドライブセレクターには18金を使用、ゴールフォの輝きがインテリアにおいてひときわ存在感を放っている。
搭載されるパワートレインはベントレーの伝統のW12エンジン。改良が加えられた結果、最高出力740馬力、最大トルク1000Nmというベントレー史上最強の数値を記録。それを4輪駆動システムで効率よくタイヤに伝えることで力強い走りを提供する。
マリナー・バトゥールのパフォーマンスを引き出すために足まわりも進化しており、サスペンションの各エアスプリングには切り替え可能な3つのチャンバーを備え、エアスプリングの空気量と硬さを好みに応じてセッティングすることができる。また、前後のロール剛性を調整することのできる48Vの電動アクティブアンチロールコントロールシステムを装備し、スポーツモード時にはターンインがよりシャープになって加速時のバランス性能が向上される。
電子制御式のリミテッドスリップデフ(eLSD)も搭載しており、駆動トルクを適切に分配。トラクションとコーナリング時のグリップを確保する。ドライブモードは「スポーツ」「ベントレー」「コンフォート」「カスタム」が用意され、モード切り替えを行うことで先述の機能が各モードに応じて働き、ベントレーのスポーティな走りと高級感のある乗り心地の両方を実現している。
ベントレー・マリナー・バトゥールは限定18台のみの販売で価格は本国で165万ポンド(約2億6600万円)。ただし、注文枠はすでにすべてが埋まっているそうだ。出荷開始予定は2023年半ばとなっている。
電動化によってマルチシリンダーエンジンはますます淘汰されていく時代。ベントレー自身もW12エンジンの終焉を表明しており、残された時間は少ない。そんな意味でも、このベントレー・マリナー・バトゥールは、ベントレーの技術と高級感を最大限に堪能できる特別なクルマだと言えるだろう。
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