現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 「カスタム=インチアップ」って思い込んでない? あえて16インチを選択したヴェゼルのHuNTに乗って感じた「インチダウン」のメリットとは

ここから本文です

「カスタム=インチアップ」って思い込んでない? あえて16インチを選択したヴェゼルのHuNTに乗って感じた「インチダウン」のメリットとは

掲載 31
「カスタム=インチアップ」って思い込んでない? あえて16インチを選択したヴェゼルのHuNTに乗って感じた「インチダウン」のメリットとは

この記事をまとめると

■クルマのカスタマイズにおいて「インチアップ」という手法がある

【試乗】大幅改良のヴェゼルはこのクラスでベストバイ! ハイブリッドの制御だけが惜しい!!

■「インチアップ」は本来スポーツカーのブレーキサイズアップのために用いられていた

■「インチダウン」することでタイヤの扁平を厚くできるので乗り心地向上が見込める

足もとのカスタムはインチアップが定番

クルマのカスタマイズやドレスアップといえば足もとの“インチアップ”が定番といえる。

あらためてインチアップを説明すれば、タイヤが組み込まれ、一体となっているパーツ「ホイール径」を大きくすること。慣習的にホイール(=タイヤ内径)のサイズ表記の単位にはインチが使われていることで、インチアップ=ホイールのサイズアップを意味している。そして量産車において、ホイールをサイズアップするということは本来、ブレーキシステムを大きくして性能アップさせるためだった。とくにスポーツカーにおいて、大きなブレーキローターやブレーキキャリパーを収めるためにホイールがサイズアップしていったという経緯がある。

そうした進化の流れを受け、大きなホイールはスポーティに見えるというトレンドになっていき、ブレーキ性能にかかわらず、インチアップはカスタマイズだけでなく新車のデザイン的な視点からも定番の手法となっていった。

ただし、車体側に手を加えない限り、タイヤの外径は標準装着のサイズと同程度とする必要がある。

そのため、インチアップした場合には、タイヤの厚みを変えて(薄く)してつじつまを合わせる。たとえば215/60-16サイズのタイヤを18インチにインチアップする場合は225/50-18サイズにするわけだ。それぞれのサイズ表記にある60や50という数字は偏平率と呼ばれ、タイヤ幅に対する厚みの比率を%で示したときの大まかな数字となっている。

つまり、インチアップ≒低偏平率になるということだ。低偏平の薄いタイヤがもつ物理的な特徴として多くのドライバーが感じられるのは、タイヤのしっかり感が高いことだろう。シチュエーションでいえば、ハンドルを切ってコーナリングしようとする際に、思いどおりのラインを描きやすいというメリットがある。

また、上記の例でも示したように、インチアップとタイヤのワイド化は同時に行われることが多い。これもコーナリング性能アップに効いてくる。

インチダウンもさまざまな効果あり!

さて、前置きが長くなってしまったが、ここからが本題だ。2024年上半期におけるSUVのベストセラーモデルであり、4月にマイナーチェンジで進化したホンダヴェゼルのトップグレードは18インチタイヤを履いている。そのトップグレードにはPLaYパッケージと呼ばれる都会的なコーディネートが設定されている。これはマイナーチェンジ前のPLaYグレードを進化させたものといえる。

さらに、新しくなったヴェゼルではエントリーグレードにも「HuNTパッケージ」というアウトドア志向のアクティブテイストのパッケージが用意された。ここで注目したいのは、ヴェゼルのエントリーグレードは16インチタイヤを履いており、HuNTパッケージ仕様としたときもタイヤサイズは変わらないという点だ。ドレスアップを狙った仕様であればインチアップを伴うのはなかば常識とも思えるが、あえて16インチのままとしている。

たしかにオフロード走行を想定したタイヤ選びにおいては、タイヤが変形して路面をとらえるようにするため高偏平タイヤを選ぶことが多く、むしろインチアップは走破性を下げてしまうという見方もあるが、ヴェゼルHuNTパッケージが想定しているようなアウトドアシーンはそこまでハードな走行性能を求めてはいないだろう。

しかしながら、新型ヴェゼルの18インチ仕様と16インチ仕様を乗り比べた筆者には、HuNTパッケージをあえて16インチタイヤとしていることが正解だと感じられた。ちなみに前述したタイヤサイズはヴェゼルのそれで、あらためて記せば、225/50-18と215/60-16となっている。

18インチタイヤを履いたヴェゼルは、50偏平ということもあってたしかにコーナリングはシャープで、SUVに期待する以上のスポーティなテイストを実現している。しかしながら、市街地を走っているときには、とくにFFにおいてコツコツとしたタイヤの硬さを感じることもあった。

一方、60偏平の16インチタイヤを履いているヴェゼルでは、そうした硬さは感じられない。適度な柔らかさがシャシーとの好バランスにつながっており、けっしてハンドリングがダルくはないが、いい意味でのユルさがあった。アウトドアテイストのHuNTパッケージには、このタイヤのほうがキャラに合っているといえそうだ。

クロスオーバーSUVであっても、ホイールサイズが大きい、インチアップしたほうがエライといった考え方もあるだろうが、あえて高偏平のインチダウンサイズを選ぶことのメリットをヴェゼルHuNTパッケージに試乗して再確認することができた。

これはヴェゼルだけにいえることではないだろう。SUVであればホイールサイズが小さいほうのグレードを選ぶのもいいだろうし、上級グレードのオーナーがあえてインチダウンを検討するというのもアリかもしれない。

ただし、冒頭でも記したように、ホイールサイズの選定はブレーキシステムを収めることも考慮されているので、インチダウンするときにはブレーキとホイールが干渉しないことを確認する必要がある。純正で設定されている範囲でのインチダウンや、ホイールを試着できるショップを利用するなど、注意してインチダウンカスタマイズを楽しんでほしい。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

ホンダの大型スポーツバイク「NC750X」が2025年モデルへアップデート! 充実装備と新フロントデザインを採用した新型の魅力とは?
ホンダの大型スポーツバイク「NC750X」が2025年モデルへアップデート! 充実装備と新フロントデザインを採用した新型の魅力とは?
VAGUE
トヨタ新「アルファード」登場! 最新なのに懐かしいレトロ仕様”がスゴイ! 「昭和感」漂う装備とは? 高級感がアップするバブル世代が大歓喜の「渋イイ」コーディネートとは?
トヨタ新「アルファード」登場! 最新なのに懐かしいレトロ仕様”がスゴイ! 「昭和感」漂う装備とは? 高級感がアップするバブル世代が大歓喜の「渋イイ」コーディネートとは?
くるまのニュース
ホンダ「CB125R」【1分で読める 国内メーカーの2025年現行バイク紹介】
ホンダ「CB125R」【1分で読める 国内メーカーの2025年現行バイク紹介】
webオートバイ

みんなのコメント

31件
  • aki********
    無理してインチアップして、ブレーキはノーマルの小さいままな車のこの貧相な事よ…
  • ******
    ホイールもタイヤもかなり安くなる。そして大概は軽くなる。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

264.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

62.0396.0万円

中古車を検索
ヴェゼルの車買取相場を調べる

査定を依頼する

あなたの愛車、今いくら?

申込み最短3時間後最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!

あなたの愛車、今いくら?
※1:本サービスで実施のアンケートより (回答期間:2023年6月〜2024年5月)
メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

264.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

62.0396.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

あなたの愛車、今いくら?

申込み最短3時間後最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!

あなたの愛車、今いくら?
※1:本サービスで実施のアンケートより (回答期間:2023年6月〜2024年5月)
メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村

ガソリン軽油割引中