現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 約4500万円のランボルギーニ「ディアブロ」のオーナーは元トヨタF1のパイロット「オリヴィエ・パニス」だった!

ここから本文です

約4500万円のランボルギーニ「ディアブロ」のオーナーは元トヨタF1のパイロット「オリヴィエ・パニス」だった!

掲載 16
約4500万円のランボルギーニ「ディアブロ」のオーナーは元トヨタF1のパイロット「オリヴィエ・パニス」だった!

アウディが親会社になって作られた「ディアブロVT6.0」

 アヴェンタドールの生産が終焉を告げたランボルギーニにとって、1990年に誕生したディアブロは、まもなく発表されるだろうニューモデルから数えて3世代前のフラッグシップモデルとなる。実際に見るディアブロは、現代のスーパースポーツと比較すればかなりコンパクトなモデルに見えるが、もちろんそのリヤミッドには伝統のV型12気筒エンジンが搭載され、多くのライバルとそのパフォーマンスを競い合ったことは記憶に新しい。

縦置きミッドシップ4WDってディアブロと同じ! たった4年で消えた「ホンダZ」という惜しすぎる軽自動車

アウディがモデル末期のディアブロの商品性向上を図った理由

 1990年代をフルに生き、最終的には2001年まで生産が継続されたディアブロ。その過程でさまざまなモデルが誕生したが、その中でも大きな転機となったのは、ランボルギーニの親会社が現在のアウディに変わったことを直接の理由に、2000年に誕生することになった「VT6.0」ではないだろうか。

 その前年には新たに固定式のヘッドランプを採用したMY99シリーズのほかに、限定生産を前提とした「GT」、モータースポーツ仕様である「GTR」など、積極的にディアブロの商品性向上にアウディは取り組んだ。

 彼らがさらにVT6.0を登場させた背景には、ディアブロの後継車を開発する時間的な余裕を稼ぐという事情があったことは想像に難くないところである。

 VT6.0のボディデザインは、基本的には1999年に登場したMY99のシルエットを受け継いだものだが、後に後継車のムルシエラゴやV型10気筒モデルのガヤルドをデザインするルク・ドンカーヴォルケは、より優秀なエアロダイナミクスを意識して、さらにスムーズなフィニッシュに徹している。

 フロントのバンパースポイラーは、左右にエアインテークを持つタイプ。GTで見られたアウトレットが継承されなかったのは、GTとはオイルクーラーの配置が異なることを意味している。

 フロントフェンダーはMY99よりも明らかにワイドなデザインになっており、これはフロントのトレッドがMY99のそれと比較して90mm大きな数字であることを物語っている。ちなみにリヤトレッドは同様の比較で30mmワイドな設定となった。

最初のオーナーはF1パイロットのオリヴィエ・パニス

 リヤミッドに搭載される6L仕様のV型12気筒DOHC48バルブエンジンは、最高出力で550psを発揮する。トランスミッションは5速MT、駆動方式は「VT=ビスカス・トラクション」の文字が物語るとおり、必要時には最大17%のトルクを前輪側に配分するスタンバイ型の4WDのみの設定。0-100km/h加速は3.95秒、最高速は330km/h以上というのが、発表時のオフィシャルデータだった。

 今回RMサザビーズのモナコ・オークションに出品されたモデルは、2000年に400台以上が出荷されたとされるVT6.0の1台だ。コンディションは生産から20年以上を経過しているにもかかわらず、オークショネアのRMサザビーズも認める良好なもの。

 付属のサービスブックには、2001年(4245km)に始まり、2004年(1万1350km)、2010年(1万7062km)、2013年(1万8595km)、2021年(2万257km)時の定期的なサービス記録も残されている。

 さらにこのVT6.0の価値を高めているのは、ファーストオーナーが、F1ドライバーとしても有名なオリヴィエ・パニスであったことだろう。現在もその名前は、サービスブックの最初のページに記載されており、さらに右側テールランプの上には、彼のサインが残されている。ちなみにパニスは2014年までこのVT6.0を所有し、約1万9200kmを走行したということである。

 こうした特別なバリューも評価されたのだろうか。今回この2000年式ランボルギーニ・ディアブロVT6.0は、32万ユーロ(邦貨換算約4470万円)で落札された。カウンタックに続いて、そろそろクラシックとしての価値も見え始めている一連のディアブロ。新型12気筒モデルがランボルギーニから登場することで、その存在はオークションの世界ではさらに注目されることになりそうだ。

こんな記事も読まれています

もう“永遠の2番手”じゃない。ヌービル、悲願のWRC初タイトルは「諦めず頑張り続けたご褒美。残る全てはオマケだ!」
もう“永遠の2番手”じゃない。ヌービル、悲願のWRC初タイトルは「諦めず頑張り続けたご褒美。残る全てはオマケだ!」
motorsport.com 日本版
「くっそかっこいいやん!」トライアンフの新型ミドルアドベンチャー登場にSNSは好感触
「くっそかっこいいやん!」トライアンフの新型ミドルアドベンチャー登場にSNSは好感触
レスポンス
「横で積む」それとも「縦に置く」? 知らないドライバーも多数! 外した「夏タイヤ」の「正しい積み方」正解はどっち!?
「横で積む」それとも「縦に置く」? 知らないドライバーも多数! 外した「夏タイヤ」の「正しい積み方」正解はどっち!?
くるまのニュース
メルセデス・ベンツ「Gクラス」の電動仕様「G580」のスゴさとは? 戦車みたいに“その場”で旋回! BEV化にて舗装路も悪路も「走りが格上」に
メルセデス・ベンツ「Gクラス」の電動仕様「G580」のスゴさとは? 戦車みたいに“その場”で旋回! BEV化にて舗装路も悪路も「走りが格上」に
VAGUE
初めてのスポーツバイクにオススメ 『境川サイクリングロード』を走ってみた
初めてのスポーツバイクにオススメ 『境川サイクリングロード』を走ってみた
バイクのニュース
サインツ予選2番手「マクラーレンに勝ってタイトルをつかむため、最大限のポイントを獲得する」フェラーリ/F1第22戦
サインツ予選2番手「マクラーレンに勝ってタイトルをつかむため、最大限のポイントを獲得する」フェラーリ/F1第22戦
AUTOSPORT web
日産が93.5%の大幅減益! ハイブリッドの急速な伸びを読めなかったのは庶民感覚が欠けていたから…「技術の日産」の復活を望みます【Key’s note】
日産が93.5%の大幅減益! ハイブリッドの急速な伸びを読めなかったのは庶民感覚が欠けていたから…「技術の日産」の復活を望みます【Key’s note】
Auto Messe Web
【カワサキ×IXON】初コラボでジャケットを設定!2024秋冬から販売中!緑がチラチラ、かっこいい!  
【カワサキ×IXON】初コラボでジャケットを設定!2024秋冬から販売中!緑がチラチラ、かっこいい!  
モーサイ
残す? それともクビ? レッドブル、ラスベガスでも大苦戦セルジオ・ペレス処遇を最終戦後の会議で決定へ
残す? それともクビ? レッドブル、ラスベガスでも大苦戦セルジオ・ペレス処遇を最終戦後の会議で決定へ
motorsport.com 日本版
4K映像 × EIS手ブレ補正機能搭載のバイク用ドライブレコーダー「AKY-710Pro」の予約販売が12月末スタート!
4K映像 × EIS手ブレ補正機能搭載のバイク用ドライブレコーダー「AKY-710Pro」の予約販売が12月末スタート!
バイクブロス
悲願の「全固体電池」が実現間近! ホンダが2020年代後半の量産開始を目標にしたパイロットラインを初公開
悲願の「全固体電池」が実現間近! ホンダが2020年代後半の量産開始を目標にしたパイロットラインを初公開
THE EV TIMES
ホンダ『N-BOX JOY』の走りを変える! ブリッツの「スロコン」「スマスロ」が登場
ホンダ『N-BOX JOY』の走りを変える! ブリッツの「スロコン」「スマスロ」が登場
レスポンス
「えっ…ホント!?」マイ自転車に取り付ければ“電動アシスト化”! フル充電で約50kg走行する「P.Wheel」って何?
「えっ…ホント!?」マイ自転車に取り付ければ“電動アシスト化”! フル充電で約50kg走行する「P.Wheel」って何?
VAGUE
究極の新型「爆速ラグジュアリーSUV」実車公開! 史上最もパワフルな「新型ディフェンダーオクタ」が置かれたイベントとは
究極の新型「爆速ラグジュアリーSUV」実車公開! 史上最もパワフルな「新型ディフェンダーオクタ」が置かれたイベントとは
くるまのニュース
全長3.4m切り! ダイハツ「車中泊“特化型”軽バン」がスゴい! 超デカい2段ベッド×ちょうどいい感じの「シンプル仕様」! カスタムセレクト「コンパクトAS」どんなモデル?
全長3.4m切り! ダイハツ「車中泊“特化型”軽バン」がスゴい! 超デカい2段ベッド×ちょうどいい感じの「シンプル仕様」! カスタムセレクト「コンパクトAS」どんなモデル?
くるまのニュース
茨城県唯一の本格的石垣城砦「笠間城」に昂る!
茨城県唯一の本格的石垣城砦「笠間城」に昂る!
バイクのニュース
【ハーレー】カタルーニャサーキットでレース仕様ロードグライドのテスト走行を実施
【ハーレー】カタルーニャサーキットでレース仕様ロードグライドのテスト走行を実施
バイクブロス
えぇぇぇ!? 三菱製[軽スポーツ]が今めちゃくちゃ[アツい]って知ってた??
えぇぇぇ!? 三菱製[軽スポーツ]が今めちゃくちゃ[アツい]って知ってた??
ベストカーWeb

みんなのコメント

16件
  • Z32のライトだ。。。
  • デザイン的には一番落ち着いて洗練されてると思う
    デジパネでないところもカッコいい
    ランボの魅力を良く分かってると思う
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2250.04150.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

5500.06500.0万円

中古車を検索
ディアブロの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2250.04150.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

5500.06500.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村