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人気中古車実車レビュー【ジープ ラングラー アンリミテッド】レア車「パワートップ」登場!

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人気中古車実車レビュー【ジープ ラングラー アンリミテッド】レア車「パワートップ」登場!

輸入車 [2024.02.09 UP]


人気中古車実車レビュー【ジープ ラングラー アンリミテッド】レア車「パワートップ」登場!

輸入車は趣味で選べ!ライフスタイルに合わせた令和の愛車購入法

今回の人気モデル:ジープ ラングラー アンリミテッド
[ジープ ラングラー アンリミテッド]自動車ジャーナリスト 竹岡 圭と巡る人気中古車実車レビュー

文●竹岡 圭、ユニット・コンパス 写真●ユニット・コンパス
※中古車参考価格はすべてグーネット2024年1月調べ。
(掲載されている内容はグーワールド本誌2024年3月号の内容です)

Profile:自動車ジャーナリスト 竹岡 圭
カーライフのサポーターとしてTVやラジオなどでもおなじみの人気自動車ジャーナリスト。全日本ラリーにも参戦経験を持つ。2023-2024 日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。


ジープのアイコンであるラングラーの4ドア版
 今回チェックするのは、アメリカを代表する輸入車ブランドであるジープの本格クロスカントリー系SUVの「ラングラー アンリミテッド」。取材させていただいたのは、2019年登録の「ルビコン スカイワンタッチパワートップ」で、走行距離は2万7000km、販売価格は620万9000円となっています。

 実車チェックを行う自動車ジャーナリストの竹岡圭さんは、小柄なタイプではありますが、一緒に並ぶとラングラーが一層大きく見えます。

 「ほんといつ見てもカッコイイし、映えるクルマだよね。ラングラーアンリミテッドは、先代モデルのときから男性だけでなく女性からも凄く人気があって、私のまわりにも乗っている人がいたんだけど、どうしても背が低いとドライビングポジションが取りにくかった。それが現行型になって改善されたのもうれしいところだったりする。とにかく、今のジープ人気を支えてきた1台だね」

 初代ラングラーアンリミテッドが登場したのは2007年のこと。それまで実力と知名度は高くても、マニアックな存在であったラングラーが4ドアモデル化。SUVブームの追い風もあり大ヒットモデルとなった。今回紹介するのは、2018年から販売されている第2世代。

 主なグレードは、エントリーモデルの「スポーツ」、快適性を重視した「サハラ」、そしてオフロード性能を追求した「ルビコン」。エンジンは2L直4ターボ(272馬力)と3.6LV6(284馬力)を用意。2L直4ターボは新世代エンジンで、低燃費と力強い走りを両立している。「ルビコン」にはさらに、2L直4にモーターを組み合わせたプラグインHVの「ルビコン4xe」も存在。燃料はすべてレギュラーだ。

 「びっくりしたのが、今回取材させていただいた車両が電動ソフトトップを装備していたこと。ルビコンはハードトップを外せるのが特徴なんだけど、外すのも大変だし、外したトップを保管する場所も必要で、あんまり付け外しすることはできないのね。これなら気分によって簡単にオープン気分が楽しめるから、これだけでも欲しくなっちゃう」

 竹岡さんの話を聞いて笑顔になったのが、ジープ厚木の吉田店長。じつはこちらの車両は、『スカイワンタッチパワートップ』。ルビコンをベースに電動開閉式ソフトトップを装備した限定車で、ヘラヤライエローC/Cのボディ色は49台のみ輸入されたレア車なのだ。その希少性とラングラーの中古車価格が高騰したことにより、じつはこの車両は、新車時より高いプライスになっている。

 それだけを聞くと残念かもしれないが、新車のルビコンが905万円ということを考えれば納得のいくプライス。ラングラーアンリミテッドはリセールバリューが非常に高く、中古車になっても残価率を高く設定できるため、残価設定型ローンを活用すれば、月々の支払い額もかなり低く抑えられるという。

 「ラングラーアンリミテッドは、輸入車を代表するアイコン的なモデル。現行型になって運転支援の装備もかなり充実して、ほんとうに普通のSUVに近い感覚で乗れるようになった。今回チェックしてみて、改めて人気の秘密がわかった気がするな」


ファミリカー的なSUVとしても人気
 ラングラーアンリミテッドの中古車はファーストカーとして扱われることが多いため、走行距離を重ねている物件が多いとのこと。一方で、本格的なクロカンSUVでありながら、実際にオフロードコースを走るユーザーは少なく、キャンプなどのアウトドアユースがほとんど。そのため、いい状態の車両が多いそうだ。


取材協力|ジープ 厚木
 2023年12月にグランドオープンしたばかりのジープ 厚木。国道129号線沿い、圏央道「県央厚木IC」からクルマで3分という好立地。敷地面積約1200坪というスケールは国内最大規模で、大型の屋根が備わる全天候型展示場に良質な認定中古車が並ぶ。「どうぞお気軽にお越しください」と吉田店長(株式会社ファイブスター東名横浜)。

住所:神奈川県厚木市金田150-1
TEL:046-297-1250
定休日:毎週水曜日
営業時間:10:00~18:00
URL:https://gmc-cjd-ty.jp/jeep/


ジープ ラングラーアンリミテッドの実車をチェック!

【デザイン】これぞアイコン!誰もがひと目でわかる顔つき
 丸型ヘッドライトに挟まれたセブン・スロット・グリル、これぞジープの伝統的なデザイン。セブン・スロット・グリルという言葉を知らずとも、ひと目で「ジープ」だと認識させることができる優れた造形だ。ラングラーはさらに、車体から大きく飛び出たオーバーフェンダーやそこから見えるタイヤなど、シルエットだけでもラングラーだと認識できるデザイン。ルビコンはシリーズのなかで最もハードなクロカン仕様ということもあり、ディテールも本格仕様。


ボンネットのロック機構や蝶番がむき出しになった前後ドアは、普通のSUVではありえないディテール。インテリアもいい意味でワイルド。

【装備】定評ある悪路走破のための装備に加えて、先進安全装備も
 本格クロカンであるラングラーだが、現行モデルの装備はかなり先進的。センターのインフォテインメントシステムはスマホと連動。自動緊急ブレーキに加え前車に追従するクルーズコントロールも搭載する。もちろん、ラングラーならではの悪路走破性を高める装備も充実している。ローレンジ付きのトランスミッションに加えて、前後のデフをロックする機能、電子制御式のスタビライザーなどは普通のSUVには備わらない。その本格ぶりが大きな個性であり魅力。


赤く囲われているのがスタビライザーを電子制御で切り離す機構。取材車両は電動で屋根が開く限定車。タッチ操作可能なモニターも搭載。

【使い勝手】特別なクルマかと思わせつつじつは親切な側面も
 スパルタンなイメージの強いラングラーしかもルビコンですが、現行モデルはドライバーサポートが充実。安全装備はもちろん、ドライバーの死角をカバーするカメラも各所に備わるため、運転にあまり自信がない人でも大丈夫。荷室のゲートは普通のSUVと違って2分割。小さい荷物ならガラスハッチだけで手早く出し入れ可能。重たい鉄扉は横に開くので、力がいらないのもうれしいところ。ファミリーカーとしても、じつは想像以上に使い勝手のいいクルマです。


道なき道を行くためのデザインもある意味で使い勝手。4ドアのためファミリーカー的な使い方もOK。タイヤカバーにはカメラがある。

抜群の人気と知名度を誇るアメリカンSUVの傑作

竹岡 圭 レビュー

デザイン[★★★★★]
 「うわぁ~これ! ルーフがスイッチひとつで後ろまで開く~! 実物初めてみたけど、メチャクチャ便利~。これなら屋根開ける気持ちになるよね~」と、感動。屋根を手動で開ける、いや取り外そうと思うと正直億劫だったりして、買ってから一度も外したことないという方も多いと思うのですけれど、これなら大丈夫ですよね。


装備[★★★★★]
 今のジープって、なんだかんだ全部用意されているんですよね。なので、いわゆる普通のクルマから乗り換えて、初めてクロカンの世界に入ってきたとしても、意外とすんなり溶け込めるのでは。冒険に出かけて無事に生きて帰って来られるか、を問われるクルマと考えるとメチャクチャ豪華装備。雰囲気含めて満喫できると思います。


使い勝手[★★★★★]
 「私でもきちんと運転できる!」という点が、ひとつめの感動ポイント。正直に言いますと、先代モデルはどうやってもドライビングポジションが取れなくて、つま先でペダル操作するような感じになっちゃってたんです(笑)。今は普通に運転できるので、道なき道もチャレンジできるようになり、冒険に出かけたくなりました。


編集部 レビュー

デザイン[★★★★★]
 デザインに関してはまさしく文句なし。これぞクロカンSUVの傑作アイコンです。時代が求める要件を満たしながらも、ひと目でラングラーだとわかるのはさすが。もちろんそれは機能に基づいたデザインで、道なき道を行くために磨き上げられたもの。大きなクルマですが、丸目のおかげで親しみやすさもあります。


装備[★★★★★]
 アメリカ車の装備がチープだったのは昔の話。センターディスプレイはタッチ操作に対応するし、スマホとも連携。高速道路で前のクルマと車間距離を一定に追従するクルーズコントロールも搭載。そして、取材車のルビコンは、冒険に行くときに心強い走破性を高める装備も多数標準装備されています。


使い勝手[★★★★☆]
 全長×全幅が約4.9m×約1.9mで、小まわり性能も正直それほどよくありません。しかし、死角を補うカメラが装着されているので、実際にはそれほど問題なし。感心したのが、車体後部のスペアタイヤのカバーにリアカメラが装着されていたこと。デザイン性と使い勝手を両立させているのです。荷室も広く使い勝手良好!


ライバルモデルをチェック!

ランドローバー ディフェンダー
 イギリスを代表する高級クロカンSUV。2ドアの「90」、4ドアの「110」、4ドア3列シートの「130」をラインアップ。本格的な悪路走破性能を備えながら、快適性も十分確保する。

中古車参考価格帯:630万円~1400万円(19年~24年 ディフェンダー全グレード)


メルセデス・ベンツ Gクラス(先代)
 言わずと知れたクロカンSUVの名車。軍用車の名残を感じさせる無骨なスタイルは根強いファンがいて、先代となっても人気は衰えない。価格的にも安定傾向にある。

中古車参考価格帯:450万円~1260万円(94年~19年 Gクラス全グレード)

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