現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > トヨタがSUVズラリ なぜまだ追加? 新型「RAV4」復活の意味とは

ここから本文です

トヨタがSUVズラリ なぜまだ追加? 新型「RAV4」復活の意味とは

掲載 更新
トヨタがSUVズラリ なぜまだ追加? 新型「RAV4」復活の意味とは

■トヨタのSUVモデルが更に充実

 一昔前には、若者に人気があるクルマとして話題性が高かったトヨタの「RAV4」。日本国内では2016年に販売終了となっていたので、約3年ぶりに新型モデルとして復活を果たします。

トヨタ 新型「RAV4」こいつは間違いなく売れそうだ! 徐々に詳細も明らかに

 2019年2月20日には、国内の新型「RAV4」公式サイトが公開され、日本仕様の情報も公開されました。「カローラ店」「ネッツ店」の両販売店にて取り扱い、春頃の発売に向けて準備を勧めているようです。

 すでに米国では、2018年12月に発売が開始され、ガソリン車とハイブリッド車を合わせた全6グレード展開で、$25,500(日本円で約282万円)からラインナップしています。

 今回、新型「RAV4」が国内導入されると、「C-HR」「ハリアー」「ランドクルーザー」「ランドクルーザープラド」「ハリアー」といったコンパクトサイズからフルサイズまで、トヨタのSUVラインナップにおいて、ミドルサイズ層が強化されることになるのです。

 国内でのミドルサイズSUVには、マツダ「CX-5」や日産「エクストレイル」、スバル「フォレスター」、スズキ「エスクード」といった、SUV市場のなかでもライバル車が多いジャンルとなります。

 2018年の年間販売台数ランキング(軽自動車・輸入車除く)で、SUVカテゴリーをサイズ別にみると、コンパクトSUVでトヨタ「C-HR(7万6756台)」、ミドルSUVは日産「エクストレイル(5万0304)」、フルサイズSUVにおいてはマツダ「CX-8(3万0701台)」といった状況です。

 最近、「SUV」ジャンルが好調とはいえ、SUVラインナップを増やすことで、モデル間の棲み分けはユーザーの理解を得られるのでしょうか。

 すでにトヨタの販売現場には、新型「RAV4」について多くの問い合わせがあるそうです。実際にトヨタの販売店スタッフは、ラインナップが増えることをどのように思っているのでしょうか。また、「SUV」ジャンルが好調とはいえ、ラインナップを増やすことでのモデル間の棲み分けはユーザーの理解を得られるのでしょうか。

――トヨタブランドのSUVラインナップ増加についてどう思いますか

 以前までのように、SUVの代表車種が『ハリアー』や『ランドクルーザーシリーズ』しかない状態ですと、“少し小さめのサイズが欲しいというお客様”や“ミドルサイズがほしいけどハリアーより大人しめが希望”というニーズに応えるのが難しい部分でした。

 しかし、『RAV4』が新たに追加されることで、お客様の関心度が高いサイズにおいて『ハリアー』と2種類を提案できるのは販売店としては心強いです。

――トヨタのSUV、新型「RAV4」が追加されると6車種もあり棲み分けも大変なのでは?

 SUVモデルの棲み分けは出来ていると思います。最近のSUVは、ミニバンやセダンなどの他ジャンルから乗り換えるお客様も多く、その分ニーズも多様化しています。

 そのため、市販されているSUVも想定した利用シーンが異なり、3列シート車やアウトドア向け、使い勝手の良さなどさまざまな要素を特徴としているのです。

■2019年の大注目SUV、新型「RAV4」

 新型「RAV4(北米仕様)」のパワートレインは、ガソリン(2.5リッター)/ハイブリッド(2.5リッター+モーター)の2種類展開しています。

 ボディサイズは、全長4594mm×全幅1855mm×全高1700mm。トヨタの新プラットフォーム「TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」を採用し、ボディの高剛性化と低重心化も実現。

 さらに、新開発の4WDシステム「ダイナミックトルクベクタリングAWD(ガソリン車)」と「E-Four(ハイブリッド車)」を展開。新型「RAV4」の国内価格は未発表ですが、米国仕様の価格(日本円換算)は、約280万円から約400万円です。

 トヨタのSUVモデルにおける価格面でも、「C-HR」の約200万円から「ランドクルーザー」の約700万円と新型「RAV4」は中間に位置します。

 奇抜なデザインの「C-HR」から都会派「ハリアー」、王道「ランドクルーザー」という独身層からファミリー層までを網羅するラインナップに、新型「RAV4」が加わることでトヨタブランドSUVモデルは、ますます盛り上がるかもしれません。

 他の自動車メーカーでも、SUV人気が続くうちにラインナップの拡充や補填を狙いたいところですが、トヨタほどの充実したモデル展開は難しいのが現状といえます。

 SUV戦国時代ともいわれる自動車業界で、新型「RAV4」の復活はどのような影響が出るのか注目です。  【了】

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

こんなクルマよく売ったな!! 【愛すべき日本の珍車と珍技術】もう二度と作ることができない限定400台[インプレッサ22B-STiバージョン]はいまや3000万円以上!!!!
こんなクルマよく売ったな!! 【愛すべき日本の珍車と珍技術】もう二度と作ることができない限定400台[インプレッサ22B-STiバージョン]はいまや3000万円以上!!!!
ベストカーWeb
佐藤万璃音を擁してWEC・LMGT3に参戦するユナイテッドAS、マクラーレン720S GT3エボの新リバリー発表
佐藤万璃音を擁してWEC・LMGT3に参戦するユナイテッドAS、マクラーレン720S GT3エボの新リバリー発表
AUTOSPORT web
【詳細データテスト】プジョー5008 経済性は良好 走りと快適性は及第点 実用性や居住性は不満も
【詳細データテスト】プジョー5008 経済性は良好 走りと快適性は及第点 実用性や居住性は不満も
AUTOCAR JAPAN
「スーパーフォーミュラしかない!」念願かなったルーキーたちの課題は。2レース制増も影響か
「スーパーフォーミュラしかない!」念願かなったルーキーたちの課題は。2レース制増も影響か
AUTOSPORT web
こ、これアウトランダーじゃね!? 決算説明から見えた[日産PHEV第1号車]は三菱からのOEMか?
こ、これアウトランダーじゃね!? 決算説明から見えた[日産PHEV第1号車]は三菱からのOEMか?
ベストカーWeb
日産「フェアレディZ」にワゴンが登場!?  実は「ステージア」ベースで「リーフ」リアゲートを移植…車検をとって公道走行可能なカスタムカーでした
日産「フェアレディZ」にワゴンが登場!? 実は「ステージア」ベースで「リーフ」リアゲートを移植…車検をとって公道走行可能なカスタムカーでした
Auto Messe Web
実はサーキットより面白い? 本気のオフロード走行のススメ SUV人気の裏にある魅力
実はサーキットより面白い? 本気のオフロード走行のススメ SUV人気の裏にある魅力
AUTOCAR JAPAN
「オートモビリア」って、なに? ミニカーや古本などがずらりと並んだ「アミューズメントゾーン」にはキャンギャルも登場して熱気に包まれてました
「オートモビリア」って、なに? ミニカーや古本などがずらりと並んだ「アミューズメントゾーン」にはキャンギャルも登場して熱気に包まれてました
Auto Messe Web
「これが売れなかったら四輪撤退…」→超ロングセラーに! 世界の「シビック」を生んだ“妙な納得感のある理論”とは
「これが売れなかったら四輪撤退…」→超ロングセラーに! 世界の「シビック」を生んだ“妙な納得感のある理論”とは
乗りものニュース
沼にハマる 『レトロモビル2025』でフランス車の魅力に迫る 高い技術力と芸術的デザインの融合
沼にハマる 『レトロモビル2025』でフランス車の魅力に迫る 高い技術力と芸術的デザインの融合
AUTOCAR JAPAN
トヨタ「86」&スバル「BRZ」用クラッチは「歯打ち音」を低減!「ヤリス」用は半クラが扱いやすい…待望のアイテムが「小倉クラッチ」からリリース!
トヨタ「86」&スバル「BRZ」用クラッチは「歯打ち音」を低減!「ヤリス」用は半クラが扱いやすい…待望のアイテムが「小倉クラッチ」からリリース!
Auto Messe Web
先端の「クマ」も再現 ブガッティ・タイプ57 S コルシカ(2) 受賞多数のオープンボディ
先端の「クマ」も再現 ブガッティ・タイプ57 S コルシカ(2) 受賞多数のオープンボディ
AUTOCAR JAPAN
帽子を焦がしたレーシングシャシー ブガッティ・タイプ57 S コルシカ(1) バラバラからの再生
帽子を焦がしたレーシングシャシー ブガッティ・タイプ57 S コルシカ(1) バラバラからの再生
AUTOCAR JAPAN
トヨタ勝田貴元、惜しくも優勝逃す2位フィニッシュ……3.8秒差で僚友エバンスに軍配|WRCラリー・スウェーデン
トヨタ勝田貴元、惜しくも優勝逃す2位フィニッシュ……3.8秒差で僚友エバンスに軍配|WRCラリー・スウェーデン
motorsport.com 日本版
スズキの超ハイルーフ「本格SUV」に期待大!「ジムニー」超える“悪路走破性”に「まるで軍用車!?」な斬新デザイン採用! 日常から“アウトドア”まで大活躍の「エックスヘッド」コンセプトがカッコイイ!
スズキの超ハイルーフ「本格SUV」に期待大!「ジムニー」超える“悪路走破性”に「まるで軍用車!?」な斬新デザイン採用! 日常から“アウトドア”まで大活躍の「エックスヘッド」コンセプトがカッコイイ!
くるまのニュース
10トン超えのバッテリーを搭載して航続距離500km……ってホントにエコ? 大型トラックはBEVよりもFCVのほうが最適解
10トン超えのバッテリーを搭載して航続距離500km……ってホントにエコ? 大型トラックはBEVよりもFCVのほうが最適解
WEB CARTOP
被災3年…ついに架設スタート! 阿武隈川を渡る国道399号“軽くなる”新しい橋の姿は?
被災3年…ついに架設スタート! 阿武隈川を渡る国道399号“軽くなる”新しい橋の姿は?
乗りものニュース
“ランクル250”をハードコアにカスタマイズ!? オフロードチューニングのスペシャリストが最新コンプリートカー「AT37」を発表!
“ランクル250”をハードコアにカスタマイズ!? オフロードチューニングのスペシャリストが最新コンプリートカー「AT37」を発表!
VAGUE

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

323.7391.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

55.0556.3万円

中古車を検索
RAV4の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

323.7391.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

55.0556.3万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村