■雪道全開で走って大笑い!?「RAV4」が生まれ変わった
一度は日本から姿を消したトヨタ「RAV4」ですが、5代目となる新型で日本にも3年ぶりに復活しました。雪深い北海道のテストコースで一足お先に全開走行を試してみました。果たしてどんなクルマに仕上がっているのでしょうか。
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最初から厳しいことを書きますが、これまで雪道を走って楽しいと思えるトヨタ車は存在しませんでした。
もう少し正確に書けば、WRCで活躍した「ST185」というタイプの「セリカGT-FOUR」だけは雪道での大暴れ走行を楽しめたけれど、モデルチェンジして「ST205」になったら、楽しさ半減。トヨタの4WDって、実用性しか考えていなかったんだと思います。
もちろん普通に雪道を走るだけなら、他のメーカーの4WDと同等の性能を持っています。でも楽しいかといえば、答えは「いいえ」。これまで日本の自動車メーカーで楽しい4WDを作ってきたのは三菱自動車とスバルだけです。
そんな実用性最優先主義のトヨタながら「もっといいクルマを作ろうよ!」という豊田章男社長の呪文で、少しずつ雰囲気が変わってきたのです。
ここにきて章男社長、「移動の手段としての馬はいなくなったが、競走馬と乗馬用の馬は残っている」ということもいい出しました。けだし名言です。
確かに実用性ばかり重視していたら、埋もれてしまうでしょう。そんなトヨタの新しいクルマ作りの第一弾が今回紹介する新型「RAV4」だと思います。
今回の新型RAV4、結論から書くと、雪道を全開で走って大笑いしちゃうくらい、楽しいです。
■新開発の四駆システムはブルドーザーの信地旋回のよう!?
まず新型「RAV4」は、全く新しい4WDのシステム「ダイナミックトルクベクタリングAWD」を採用しました。前輪は普通のFFと同じながら、後輪を左右独自に駆動力を伝える「トルクベクタリング」と呼ばれる制御を行うものです。
簡単にいえば、ブルドーザーなどの信地旋回です。ブルドーザーが右に曲がるときは、左のクローラーを右より多く回すというもので、同じことをクルマでも行っています。
すなわち、右のコーナーではハンドル切った時に左後輪へ多くの駆動力を掛けてあげると、驚くほど素直に曲がっていきます。滑りやすい雪道でも全くストレスはありません。「楽しい」とすら思ってしまうでしょう。
今回はテストコースということもあり、ハンドル切ってアクセル全開! するとリアから曲がっていこうとします。テール流れますね。
通常モードだとVSC(横滑り防止装置)が介入し、適当に楽しく曲がっていけます。それでは、ということでVSCをカット。するとスピンモードに入る直前までテール流れてくれるのでした。
こうなればクルマの運転も「スポーツ」です。思わず私(国沢光宏)はスノーラリーのような走りを楽しんでしまいました。文頭に戻りますが、こんな楽しいトヨタ車は久しぶりです。
■狭い道での全開走行でもヒヤリとすることすらない
続いて普通の山道をイメージしたハンドリングコースを試します。対向車が来たらスレ違えないほど狭い道幅でしたが、そんな細い道だってアクセル全開で走れちゃうのです。加えてコントローラブルです。時速100キロ以上出したって「ヒヤリ」とすることすらありません。
私は仕事でクルマに乗る場合、「楽しくなったら試乗を終える」と決めているのですが、存分に楽しませて頂きました。
さて、新型RAV4でトルクベクタリングの4WDを採用しているのは「アドベンチャー」と「G“Z package”」というグレードだけです。
新型RAV4には、普通の電子制御4WDと後輪をモーターで駆動するハイブリッドモデルもあります。こちらは今まで通りの実用性最優先の味付けだと思っていたら、とんでもございません。
アドベンチャーと比べればワクワク度は下がる傾向ですが、開発チームは「せっかくなので可能な限り曲がるようにしよう」と考えたそうです。かくして普通の4WDやハイブリッドモデルまで雪道を走って楽しいクルマになっていました。
なかでも驚いたのがハイブリッドモデルです。後輪モーターの出力を上げ、ほぼ最高速まで駆動力を残します。「後輪モーターの4WDもこんなに楽しくなるのね」と感心しました。
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