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ついにマツダがアウトドアに本気出す!? 都会派「CX-5」がオフローダーにイメチェン! SUV戦略の狙いとは

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ついにマツダがアウトドアに本気出す!? 都会派「CX-5」がオフローダーにイメチェン! SUV戦略の狙いとは

■CX-5のアウトドア系モデル「フィールド ジャーニー」

 最近、マツダがアウトドアやオフロードを意識したモデルを日本やアメリカで次々に導入しています。

【画像】都会派「CX-5」が本格アウトドア仕様になった!? ゴリゴリのワイルド系「CX-50」との違いは?

 その狙いは一体どこにあるのでしょうか。

 日本市場で注目されるモデルといえば、2021年11月に商品改良した「CX-5」で新たにラインナップされた「Field Journey(フィールド ジャーニー)」です。

 コンセプトは「家族や仲間と日常生活もアウトドアライフも楽しむために、都会と自然を自由に行き来するため」という設定です。

 CX-5はマツダのグローバル販売の約3分の1を占める主力車種ですが、国や地域によって使用される実態には若干の差があります。

 CX-5の商品企画責任者を長年にわたり務めてきた松岡英樹氏は「CX-5は洗練された都会派SUVですが、日本のマツダ社員のなかにはCX-5をアウトドアユースする人が結構いました」とCX-5の実態を教えてくれました。

 そうしたなかで、「日本ではフィールドジャーニーをCX-5に設定し、アメリカのCX-50と差別化することになったのです」といいます。

 アメリカの場合、スバル「アウトバック」を筆頭とする最低地上高が高いC/Dセグメントのワゴンが根強い人気があります。

 アメリカのマツダ販売店からも、CX-30とCX-5の中間といえるようなモデルが欲しいという声が挙がり、その結果としてスモール商品群に属するFFプラットフォームを活用したCX-50が誕生しました。

 マツダの現行モデルは、2012年に登場した初代CX-5から始まったマツダ第6世代の改良型プラットフォーム、「マツダ3」からの第7世代のスモール商品群、そして2022年中に日本で発売予定の新型「CX-60」を皮切りとするFRプラットフォーム採用のラージ商品群という、大きく3つのグループに分かれています。

 そうしたなか、グローバルでのSUVのアウトドアやオフロードユースについて、マツダは日米双方の市場性を考慮して、アメリカにはCX-50を、そして日本ではCX-5フィールドジャーニーを導入することになったのです。

 なお、マツダによると、現時点でCX-50が日本市場に導入される計画はありません。

■スタイルだけじゃない! フィールドジャーニーのオフロード性能は?

 実際にCX-5 フィールドジャーニーに乗ってアウトドア気分を味わってみました。今回は東京都心から千葉県房総半島の山間部を目指します。

 まず感じたのは、NVH(ノイズ・バイブレーション『振動』・ハーシュネス『路面からの突き上げ』)に関する性能向上です。

 2.2リッターディーゼルのSKYACTIV-Dは、加速したときの室内音が商品改良前と比べて明らかに静かになっているのが分かります。また、運転席の足元であるフロアからの微振動もかなり軽減しているため、音と振動という両面からディーゼルを乗っていることを忘れてしまいそうになるほど。

 そのうえ、ディーゼルの特徴である、市街地でも高速道路でも低回転域から太いトルクが発生し、軽いアクセルワークでスムーズに加速するので運転がとても楽に感じました。

 駆動方式が四輪駆動であるため、クルマ全体としてはそれなりの重さ感がありますが、
ずっしりとした重厚感がクルマ全体としての上質感を醸し出しているといえるでしょう。

 山間部に入り、オフロード走行も体験してみました。

 商品改良から加わった、MAZDA INTELLIGENT DRIVE SELECT(通常:Mi-DRIVE(ミードライブ)で、オフロードモードに切り替えることで、悪路での走行安定性が増し、安心感が高まりました。

 なお、今回の試乗車にはYOKOHAMA GEOLANDAR A/T(225/65R17)が装着されていました。

 次に、緑地帯の広場にCX-5 フィールドジャーニーを停めて、しばしのキャンプ気分を味わってみます。

 ちょうど日が差してきたので、ポータブルの太陽光パネルを広げてスマホを充電。また、電気ポットをポータブルバッテリーにつないでお湯を沸かして、ゆったりコーヒータイムを楽しみました。

 試乗車には、THULEのルーフキャリアを装着されており、アウトドアなスタイルである点でもキャンプ気分がさらに高まります。

 新色の外装色である「ジルコンサンドメタリック」は、強い太陽光にあたると華やかに、また曇り空のなかではシックなイメージになるなど、光の加減で色が変化。「雄大な自然との調和を表現」したというマツダの説明ですが、まさにその通りだと感じます。

 フロントグリルやヘッドライト、リアコンビライトな、デザインが洗練されており、
フィールドジャーニーは都会派と自然派が見事に両立しているモデルでした。

※ ※ ※

 商品ライフとしては成熟期に入ったCX-5ですが、梅雨の訪れが近づくちょっとした合間に、オフロード色を強めたフィールドジャーニーでアウトドアショートトリップを楽しく過ごすことができました。

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