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三菱「新型トライトン」24年2月に発売! 12年ぶりに国内復活へ 「トヨタ独占市場」への切り札となるか

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三菱「新型トライトン」24年2月に発売! 12年ぶりに国内復活へ 「トヨタ独占市場」への切り札となるか

■パワフルで力強いデザインの新型トライトンが国内デビュー!

 三菱自動車工業(以下、三菱)は2023年12月21日、新型1トンピックアップトラック「トライトン」を2024年2月15日より発売すると発表しました。
 
 同社がピックアップトラックを国内へ導入するのは12年ぶりとなります。

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 後部に大きな荷台を備えたピックアップトラックは、商用としてのニーズのみならず、乗用車の代わりに使われたり、さらに近年ではアウトドアレジャーでの需要も拡大するなど、世界中で多様な使われ方をしています。

 三菱では、1978年登場の「フォルテ」から始まり、その後「ストラーダ」「トライトン」と名を変えながら、アセアンやオセアニアを中心に、中東、欧州、アフリカ、中南米など世界約150の国と地域で販売され、45年間で5世代のモデルを展開。

 累計約560万台を生産し、同社にとっても重要な世界戦略車へ成長しました。

 そんなトライトンは、2023年7月にフレームやボディ、エンジンに至るまで全てを新開発し、約9年ぶりのフルモデルチェンジを実施しました。

 新型は、フォルテから数えて6代目のモデルとなります。

 国内ではこれまで初代から4代目までが導入されていましたが、市場の縮小を受け2011年に販売を終了。

 一方で2017年にはトヨタが「ハイラックス」を13年ぶりに導入し、国内市場を独占する状態となっていました。

 今回三菱は、こうしたトヨタの独占市場に対し新型トライトンで12年ぶりの復活を遂げ、再び戦いを挑む格好となります。

 新型トライトンは、タイをはじめとする海外市場で、用途や仕向け地に応じた複数のボディタイプや駆動方式を用意しますが、今回発表された日本仕様では、4ドア・5人乗りの「ダブルキャブ」ボディと4WDを組み合わせたモデルが導入されます。

 ボディサイズは、全長5320-5360mm×全幅1865-1930mm×全高1795-1815mm、ホイールベース3130mmです。

 外観デザインのコンセプトは「BEAST MODE(勇猛果敢)」。パワフルで力強いデザインを目指し開発されました。

 ピックアップトラックに求められるタフさや力強さに加え、堅牢さを持ちながら俊敏さを併せ持つ堂々とした佇まいを表現したといいます。

 特に三菱のフロントデザインコンセプト「ダイナミックシールド」は、力強く立体的なフロントグリルや、フェンダーからつながる力強い造形、そしてそれらを強調するプロテクターにより、ピックアップトラックに最適化されたデザインとしています。

 ヘッドライトも、猛きん類をイメージしたという3連のL字型LEDランプを配したデイタイムランニングランプを採用し、3眼プロジェクター式ヘッドライトとともに、存在感とたくましさを強調します。

 内装デザインは、水平基調で力強い造形のインパネを採用。ソフトパッドを要所に多用することで、質感向上と乗員保護を図ります。

 スイッチ類は視認性にこだわり、ダイヤルなどの操作系は手袋をしたままでも確実に操作できる節度感をもたせました。

 またフロントシートは、腰回りをしっかりサポートしながら、肩付近は動きやすく開放的な形状とし、ドライバー疲労軽減に寄与する設計としています。

 着差位置を高め視認性を確保しながら、フロントピラー(柱)の形状を立たせたことでドア開口部を拡大したほか、幅広く滑りにくいサイドステップを採用したことで、乗降性も向上しています。

■ラダーフレームやエンジンなど全てを新開発

 新型トライトンでは、ラダーフレームも新開発しました。

 剛性を大幅に高めながらハイテン鋼(高張力鋼)の採用比率を大幅に増加させることで重量増を抑え、走行性能や乗り心地を向上させるとともに、耐久性や堅牢性も高めています。

 同様にボディにも超ハイテン鋼を採用して軽量化を図りながら衝突安全性も強化しました。

 エンジンは、新開発の2.4リッター直列4気筒 2ステージターボ付きクリーンディーゼルを搭載。最高出力150kWで、最大トルク470Nmは約1500回転からフラットに発生する特性とし、トルクフルな走行を可能としました。

 また排出ガスをクリーンにする尿素SCRシステムを採用し、窒素酸化物(NOx)を安定して浄化させます。

 組み合わされるトランスミッションは、6速スポーツモード付ATです。

 足回りでは、ダブルウイッシュボーン式のフロントサスペンションはハイマウントタイプとし、ストロークを確保して接地性と乗り心地の向上を図っています。

 また強度向上と軽量化を図ったリーフスプリング式のリアサスペンションも、大径ショックアブソーバーと共に快適な乗り心地を実現しました。

 4WDシステムは後輪駆動、フルタイム4WD、センターデフ直結、ローギアの4種類が選択できる三菱独自の「スーパーセレクト4WD-II」システムを採用。それぞれの4WDモードに対応する7つのドライブモードを選択できる仕様となっています。

 また、旋回性を向上させる「AYC(アクティブヨーコントロール)」を新採用したほか、ブレーキ制御タイプのアクティブLSDも搭載することで、大柄なボディながら意のままの走行性能を実現したといいます。

 このほか、ヒルディセントコントロールやヒルスタートアシストも採用し、悪路などでのドライバーの負担を軽減します。

 新型トライトンでは、先進運転支援機能「e-Assist」として、衝突被害軽減ブレーキやレーダークルーズコントロール、車線逸脱警報システムや車線逸脱防止支援機能など、9つの機能を搭載するなど、安全性を向上させています。

 このほか、コネクティッド機能「三菱コネクト」を採用し、リモートエアコンやリモートドアロック/アンロックといった便利機能や、万が一のSOSコール、ドライブ見守り通知機能などを備え、ドライバーの負担を軽減します。

 新型トライトンの国内仕様は、上級モデル「GLS」と、最上級モデル「GSR」の2グレードを設定。

 GSRでは、フロントグリルをボディ同色に、ドアミラー、フロントバンパーガーニッシュ、ドアハンドルなどをブラックに、フロント・サイド・リアの各アンダーガードはダークチタニウム仕上げにしたほか、ブラックのルーフレール、フェンダーアーチモール、荷台にスタイリングバーを装着するなど、精悍さを高めた上質な仕様となっています。

 ボディカラーは、新色「ヤマブキオレンジメタリック」や「ブレードシルバーメタリック」をはじめ、全6色を用意します。

 またドレスアップアイテムや、荷台保護のベッドライナー、トノカバー、テールゲートアシストなど、純正アクセサリーも多彩に用意されています。

 デザインを担当した三菱 デザイン本部 プログラムデザインダイレクターの吉峰 典彦氏は、新型トライトンについて次のように話します。

「他とはひと味違う、個性が際立つクルマですが、乗用車以上の乗り心地や快適性も備えているので、長く乗ってもらえるクルマに仕上がったと自信を持ってオススメできます。

 またデザインには、カスタマイズも楽しめるような自由度も持たせていますので、自分好みの1台に仕上げても楽しめると思います」

 新型トライトンの販売価格(消費税込み)は、498万800円から540万1000円まで。2024年2月15日に発売を開始します。

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みんなのコメント

6件
  • pot********
    どこの国の「国内」かと思ったら 珍しい 日本の話題だわ
    雪降りそう
  • rik********
    高過ぎる!
    ピックアップは安いから魅力があるのであって、安く買ってカスタムベースにするのが本来の姿だと思うのだが。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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