現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ミニバンの鉄板オプションだった「後席の画面」が人気薄になったワケ

ここから本文です

ミニバンの鉄板オプションだった「後席の画面」が人気薄になったワケ

掲載 更新 76
ミニバンの鉄板オプションだった「後席の画面」が人気薄になったワケ

 この記事をまとめると

■最近のミニバンはリヤエンターテインメントシステムが重視されている

その課金ちょっと待った!  付けて後悔しがちなクルマのオプション5選

■しかしリヤの大画面ディスプレイは必須でなくなってきている

■理由はUSBポートの採用や人気コンテンツの変化にある

 USBポートにタブレットを接続して使用している人が多い

 ミニバンの販売にあたり、販売する新車ディーラーが声高にアピールしていたオプションが、リヤエンターテインメントシステム。2列目シートから後ろの乗員向けに前席後ろ付近の室内天井部分に、収納式の大画面ディスプレイを装着したり、運転席&助手席のヘッドレストにそれぞれディスプレイを埋め込むなど種類はいくつかあるが、クルマで移動する際に子どもを飽きさせないためにアニメなどを見てもらうことができる便利装備となっていた。

 2022年1月に正式発売となった新型ノア&ヴォクシーでも14型の有機ELディスプレイがディーラーオプションとして設定されている。しかし、販売現場で話を聞くと以前ほどはミニバン購入における“マストオプション”ではないとのこと。

「未就学児童など幼いお子様向けとしてはまだニーズはありますが、お子様が小学生になると、いまではそれほど必要性を感じないお客様が目立っておりますね」とは現場のセールスマン。

 その理由を尋ねると、展示してあるミニバンへ案内してくれ車内のある装備を指さした。「いまどきのミニバンには乗員全員分をカバーできるほどのUSBポートが用意されております。小学生になられたお子様となりますと、このポートにタブレット端末を接続し、動画配信サイトや動画投稿サイトを見て車内で過ごすケースが多くなっております。

 テレビではなくネットのコンテンツが見たいという事情も

 そもそもいまどきの子どもたちはテレビを家族全員で視聴するといった習慣は、いまの大人が子どものころほどありませんし、各々が個別のタブレットでテレビ放送ではなく、ネットを活用して見たいものを見ているようです」と説明してくれた。

 世相の変化とテクノロジーの進化がミニバンの名物装備ともいえた、リヤエンターテインメントシステムをある意味脇に追いやったような印象を受けた。そもそも、リヤエンターテインメントシステムは、大画面ディスプレイなどを装着するので、いざ着けるとなれば、かなり高額となっていたので、ミニバンを購入する親としても負担軽減となるのは間違いない。一方でディーラーとしては高額なオプションだっただけに惜しいことになったと考えているかもしれない。

 カーナビについても、いまどきの若い世代はインパネに入力端子のある7や9もしくは10インチ当たりのディスプレイがあれば、自分のスマホでナビゲーションアプリを起動させ、それをディスプレイに表示して使用するのが目立っている。

 いまどきは、新車の納期遅延も目立っているが、カーナビの納期遅延のほうがさらに深刻ともいえる状況となっている。車種にもよるようだが、「メーカーは大画面カーナビの生産を優先しているようで、7インチ画面のカーナビは、まず軽い納期遅延傾向の新車の納車にも間に合いません」とは前出セールスマン。筆者の周辺では「いまのカーナビの納期遅延が、さらにカーナビ離れを助長するのではないか」という話にもなっている。

 我われの生活習慣の変化などがクルマの装備に影響を与えている、そんなことを改めて確認したような気分になった。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

【詳細データテスト】プジョー5008 経済性は良好 走りと快適性は及第点 実用性や居住性は不満も
【詳細データテスト】プジョー5008 経済性は良好 走りと快適性は及第点 実用性や居住性は不満も
AUTOCAR JAPAN
「スーパーフォーミュラしかない!」念願かなったルーキーたちの課題は。2レース制増も影響か
「スーパーフォーミュラしかない!」念願かなったルーキーたちの課題は。2レース制増も影響か
AUTOSPORT web
こ、これアウトランダーじゃね!? 決算説明から見えた[日産PHEV第1号車]は三菱からのOEMか?
こ、これアウトランダーじゃね!? 決算説明から見えた[日産PHEV第1号車]は三菱からのOEMか?
ベストカーWeb
日産「フェアレディZ」にワゴンが登場!?  実は「ステージア」ベースで「リーフ」リアゲートを移植…車検をとって公道走行可能なカスタムカーでした
日産「フェアレディZ」にワゴンが登場!? 実は「ステージア」ベースで「リーフ」リアゲートを移植…車検をとって公道走行可能なカスタムカーでした
Auto Messe Web
実はサーキットより面白い? 本気のオフロード走行のススメ SUV人気の裏にある魅力
実はサーキットより面白い? 本気のオフロード走行のススメ SUV人気の裏にある魅力
AUTOCAR JAPAN
「オートモビリア」って、なに? ミニカーや古本などがずらりと並んだ「アミューズメントゾーン」にはキャンギャルも登場して熱気に包まれてました
「オートモビリア」って、なに? ミニカーや古本などがずらりと並んだ「アミューズメントゾーン」にはキャンギャルも登場して熱気に包まれてました
Auto Messe Web
「これが売れなかったら四輪撤退…」→超ロングセラーに! 世界の「シビック」を生んだ“妙な納得感のある理論”とは
「これが売れなかったら四輪撤退…」→超ロングセラーに! 世界の「シビック」を生んだ“妙な納得感のある理論”とは
乗りものニュース
沼にハマる 『レトロモビル2025』でフランス車の魅力に迫る 高い技術力と芸術的デザインの融合
沼にハマる 『レトロモビル2025』でフランス車の魅力に迫る 高い技術力と芸術的デザインの融合
AUTOCAR JAPAN
トヨタ「86」&スバル「BRZ」用クラッチは「歯打ち音」を低減!「ヤリス」用は半クラが扱いやすい…待望のアイテムが「小倉クラッチ」からリリース!
トヨタ「86」&スバル「BRZ」用クラッチは「歯打ち音」を低減!「ヤリス」用は半クラが扱いやすい…待望のアイテムが「小倉クラッチ」からリリース!
Auto Messe Web
先端の「クマ」も再現 ブガッティ・タイプ57 S コルシカ(2) 受賞多数のオープンボディ
先端の「クマ」も再現 ブガッティ・タイプ57 S コルシカ(2) 受賞多数のオープンボディ
AUTOCAR JAPAN
帽子を焦がしたレーシングシャシー ブガッティ・タイプ57 S コルシカ(1) バラバラからの再生
帽子を焦がしたレーシングシャシー ブガッティ・タイプ57 S コルシカ(1) バラバラからの再生
AUTOCAR JAPAN
トヨタ勝田貴元、惜しくも優勝逃す2位フィニッシュ……3.8秒差で僚友エバンスに軍配|WRCラリー・スウェーデン
トヨタ勝田貴元、惜しくも優勝逃す2位フィニッシュ……3.8秒差で僚友エバンスに軍配|WRCラリー・スウェーデン
motorsport.com 日本版
スズキの超ハイルーフ「本格SUV」に期待大!「ジムニー」超える“悪路走破性”に「まるで軍用車!?」な斬新デザイン採用! 日常から“アウトドア”まで大活躍の「エックスヘッド」コンセプトがカッコイイ!
スズキの超ハイルーフ「本格SUV」に期待大!「ジムニー」超える“悪路走破性”に「まるで軍用車!?」な斬新デザイン採用! 日常から“アウトドア”まで大活躍の「エックスヘッド」コンセプトがカッコイイ!
くるまのニュース
10トン超えのバッテリーを搭載して航続距離500km……ってホントにエコ? 大型トラックはBEVよりもFCVのほうが最適解
10トン超えのバッテリーを搭載して航続距離500km……ってホントにエコ? 大型トラックはBEVよりもFCVのほうが最適解
WEB CARTOP
被災3年…ついに架設スタート! 阿武隈川を渡る国道399号“軽くなる”新しい橋の姿は?
被災3年…ついに架設スタート! 阿武隈川を渡る国道399号“軽くなる”新しい橋の姿は?
乗りものニュース
“ランクル250”をハードコアにカスタマイズ!? オフロードチューニングのスペシャリストが最新コンプリートカー「AT37」を発表!
“ランクル250”をハードコアにカスタマイズ!? オフロードチューニングのスペシャリストが最新コンプリートカー「AT37」を発表!
VAGUE
FDJ2がMIDホイール一色に! 公式ワンメイク化でドリフトシーンに新時代到来!!…大阪オートメッセ2025
FDJ2がMIDホイール一色に! 公式ワンメイク化でドリフトシーンに新時代到来!!…大阪オートメッセ2025
レスポンス
【特集】レッドブルの非情なドライバー育成……しかし彼ら以上にドライバー育成に注力してきた存在はゼロ
【特集】レッドブルの非情なドライバー育成……しかし彼ら以上にドライバー育成に注力してきた存在はゼロ
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

76件
  • 酔いやすくなるからな
  • そういえば、ヘッドレストにモニターを埋め込んだクルマ…
    見掛けなくなったな…
    ヘッドレストだけでなくアチコチにモニターがあったりして。
    ただ、同じ映像を流していて何がいいのか分からないけどね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

267.0351.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

17.0569.0万円

中古車を検索
ノアの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

267.0351.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

17.0569.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村