オーナー達の熱き思いに応え続ける無限S2000プロジェクト
たゆまぬ努力で維持し続けられているワークスクオリティ
「“ここまでやるか!”と叫びたくなる超改造AZ-1!」バーチカル式GTウイングのステーはフルチタン!?
そのスタートは1973年。ホンダ2輪、4輪車のチューニングパーツ開発と販売を担うメーカーとして創立された無限(現在はM-TECがブランドを継承)。F1を頂点とするレース活動をはじめ、数々の栄光はホンダファンにとっては説明不要のものだろう。そうした長年に渡る技術の蓄積を元に生み出されるカスタマイズパーツは、チューニングファンに欠かせないものになっている。
基本的には現行モデル中心のパーツ開発体制が敷かれるなか、生産終了から10年経ってもなお多くのパーツが供給されているモデル、それがS2000だ。デモカーも初代のAP1ベースから現在のAP2で3台目となっていることをみても、無限にとってS2000は特別な存在ということが分かる。
早速デモカーを見ていく。純正フロントバンパーの下部に装着する翼断面のロアウイング(8万5000円)。下面をアップスイープ形状とすることで、高速域のドライバビリティが向上する。
美しいボンネットは、オートクレーブ製法で成型されたエアアウトレット付きのカーボン仕様(29万8000円)。無限のハイパフォーマンスエアクリーナー&ボックスの装着に対応する形状となっている。
風洞テストを繰り返してデザインされたハードトップは、オートクレーブ製法で成型されたカーボンタイプ(53万8000円)と、グラスファイバータイプ(29万円)の2モデルを用意している。
マフラーは、排気効率にこだわってストレート構造を採用したスポーツエキゾーストシステム(14万8000円)をインストール。11.9kg(純正23kg)という軽さもポイントだ。メインパイプはステンレス、テール部はチタン素材を採用する。
スリットタイプのローター(F3万1000円 R2万8000円)は、耐熱性能の高い逆ベンチ形状を採用したタイプ(F4万3000円)も用意。パッドはステージに合わせた2タイプ(F2万2000円~/R1万9000円~)、ステンメッシュホース(3万2000円)もラインナップされている。
シンプルにまとめられたインテリア。60φの水温、油温、油圧計と専用メーターフードがセットになったアシストメーター(13万円)は、ピークホールドやワーニング、リプレイ機能も備えた逸品だ。シフトノブ(9000円~)はアルミ切削タイプとなる。
レカロベースのフルバケットシートMS-R(20万円)は、サーキット走行の激しい横Gにも対応する高いホールド性と軽さを両立。表皮はアルカンターラで、無限ロゴは刺繍タイプだ。
これら無限ブランドのチューニングパーツの最大の魅力は、なんといっても純正部品と同様の精度に支えられた高性能。そしてレースでの経験をフィードバックした洗練されたスタイリングと言えるだろう。
「ここのところまた新しいユーザーが増えてきているようで、パーツの動きは活発です。これだけ長期に渡ってパーツを供給し続けられているのは、そうしたユーザーからの根強い支持に支えられているからなんです」とはM-TEC広報部。
人気のパーツを聞いてみると、やはり一番はハイパフォーマンスエアクリーナーボックス(13万2000円)。その装着に対応した形状のエアロボンネットと、合わせて購入する人も多いという。それに続くのが風洞実験でデザインされたハードトップで、カーボンタイプが圧倒的な人気とのことだ。
こうしたFRPパーツは精度が命。元々マスターモデルから製作しているのに加え、定期的に型の更新を行いながら、無加工でフィッティングが可能な純正クオリティを維持し続けているというから驚きだ。
残念ながら新規のパーツ開発予定はないようだが、今後も長くパーツ供給を続けていくなかで、素材や形状の見直しなどが検討されているというから、S2000ユーザーは無限の動向に注目されてはいかがだろうか。
取材協力:MーTEC 埼玉県朝霞市膝折町2-15-11 TEL048ー462ー3131
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みんなのコメント
やっぱりホンダに期待するしか無いのか・・・