まだまだ認知度は低い「新型(可搬式)オービス」。文字通り“可搬(移動)”できることで神出鬼没ではあり、速度計測には電波(レーダー)ではなく「レーザー」を使用している。
これに対応する新型のレーダー探知機は価格も高めだ。すでに非対応とはいえ、まだ現役であるレーダー探知機を所有しているユーザーにとってはわざわざ買い替えるのも面倒だし、何よりも出費が大きい。
神出鬼没の新型オービスに対抗! レーザー受信に特化した安価なレーダー探知機を狙え!
そこでこの新型オービスからのレーザー光のみを単体で受信する“機能特化型”に注目したい。単一機能ゆえのメリットやオススメモデルを紹介する。
文/高山正寛、写真/ユピテル、セルスター、ベストカー編集部、Adobe Stock
■新型オービスはそもそも方式が違う
新型の可搬式オービスはどこにあるか分からないうえに探知方式も従来とは異なるなど、非常に厄介な存在だ。より慎重な運転が重要だ(moonrise@AdobeStock)
これまでレーダー探知機を使ってきた人にとっても最新の新型オービス(可搬式速度違反自動取締装置)は非常にやっかいだ。
何よりも可搬(移動)ができることで、朝に設置して夕方には回収、などスピーディな運用が可能。固定式と比べて「過去取り締まった場所には設置しない」位、自由度が高い。
そして極めつけはこのオービスから発射されるのが従来までの電波などとは異なる“レーザー光”である点。もちろん新型オービスの中にはレーダー(電波)を使っている機器も存在するが、昨今勢いのあり、全国で設置が加速しているのはやはりレーザー方式である。
方式が違うのだから、従来のレーダー探知機で取締情報が受信できないのは当たり前の話。そこでレーダー探知機などを開発・製造するメーカーは従来までの方式に対応しつつ、レーザー光を受信できる専用の受光部を設置したいわゆる“ハイブリッド型”をリリースしている。
■毎年のように性能は向上、でも高い!
現在販売されている新型オービス対応モデルは毎年のように性能が向上している。具体的にはレーザー光をより早く、確実に受信できるための技術進化だ。当然、感度も含めた受信感度が高くなれば警告も早く鳴る、ゆえにドライバーも安全運転を心がけることができる。
また“光”という特性上、電波とは異なり,色々な波長(太陽光や測量機器など)が含まれていることもあり、これらをカットしつつレーザー光を受信しなければならない。これらをワンボディに収める技術により価格はやはり高くなる。
■レーザー光のみを受信する探知機が狙い目
そこで既存のレーダー探知機を所有しているユーザー、また固定式オービスなどの情報は後述するスマホアプリなどから取得できるので新型オービスのみの対策をしたい、という人向けに、ユピテルやテルスターから「レーザー光特化型」レーダー探知機が発売されている。
メリットとしてはまず何よりも価格が安い点だ。単一機能なので当然と言えば当然だが、7000円未満で手に入る。さらにアクセサリーソケットに挿すだけですぐに使える点も魅力だ。
またすべての商品ではないが、対応する既発のレーダー探知機と専用ケーブルで接続することで、ほぼフルスペックのレーダー探知機として使うこともできる。
■人気のスマホアプリと組み合わせるのもGOOD!
前述したようにレーザー光特化型のレーダー探知機は何よりも価格が安く、導入しやすいのが特徴だ。さらにコスパを高める手段としてオススメなのが、過去にも紹介したことのある「オービス&取り締まりアプリ」との併用だろう。
スマホ向けに開発されたこのアプリには文字通りオービスや取り締まり情報、さらにユーザーからの投稿などからも常時アップデートされているのが特徴だ(筆者も使っている)。
実はこれらのアプリにも新型オービスの情報は掲載されていることもあるが、冒頭に述べたように“神出鬼没”である以上、その情報は参考程度、ただこのアプリと特化型レーダー探知機の併用で質、量とも充実した情報を取得できるはずだ。
最後に伝えておきたいのはこれらはすべて「安全運転をサポートするもの」である点。取り締まりとレーダー探知機の世界は“イタチごっご”のようなもの。どちらが優れているとか、反応しなかったとか言うのは不毛な議論だ。とにかく交通ルールを守ってドライブを楽しむためのツールとして活用してほしい。
■オススメのレーザー光特化型レーダー探知機3選+1
●ユピテル LS20
実勢価格:6500円
ユピテル LS20
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■バランスの取れた特化型レーダー探知機
2020年に初代モデルである「LS10」を発売、この「LS20」は2021年モデルになる。
同社によればLS20は第3世代モデルで、第2世代に比べ約40%探知距離が向上しているという。
単体使用はもちろん可能だが、同社の対応レーダー探知機との接続によりレーダー探知機としてフルスペックの性能を持つことが出来る。
このモデル自体はすでに生産終了しており、現在は在庫のみ(とはいえ、まだ購入できるサイトやカー用品店もある)。あくまでも予想だが近いうちに後継モデル(LS30?)が発売されるかもしれない。
●セルスター AL-01
実勢価格:5000円
セルスター AL-01
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■買ってすぐに使えるコスパ抜群のモデル
セルスターのレーザー光特化型モデルはレーザー光の受信レベルを強・弱の2段階で判定できるのが特徴だ。
これにより新型オービスまでの距離感(危険度)を感覚的に把握できるので安心感も増す。
アクセサリーソケットへ挿すだけの簡単導入だけでなく、連携できる同社のレーダー探知機の種類も多い。
またアクセサリーソケットへ接続する専用コードの他、この手の商品ではオプション扱いになりがちなレーダー探知機(同社ではセーフティレーダーと呼ぶ)との接続コードなども標準装備されて実売が5000円前後なのでコスパの点でも高いモデルと言える。
●セルスター AL-02R
実勢価格:6000円
セルスター AL-02R
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■リアからのレーダー探知にも対応できるスゴ腕探知機
発売したばかりの新モデルでAL-01の機能アップ版といった立ち位置だ。
本体は少し大きくなったが、同社のレーダー探知機の最新モデルにも採用された「フレデリックスレンズ」をこのモデルにも早速搭載。従来機より約2倍の受信感度だけでなく、水平上下最大60°の広範囲受信に対応している点が大きな進化ポイントだ。
単体使用はもちろん、レーダー探知機との接続が可能な点はAL-01と同じだが、驚くべきはこのAL-02Rをリア側に取り付けることで後方からのレーザー受信を可能にした点にある。
使用するためには対応するレーダー探知機と専用ケーブル「RQ-123(実勢価格4000円)」が必要だが、ケーブルの長さは9mもあるのでミニバンなどにも対応できる。
●セルスター GR-99L
実勢価格:8500円
セルスター GR-99L
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■実は特化型ではないディスプレイレスのレーダー探知機
最後に紹介するGR-99L。レーザー光を受信できる機能としては上記の「AL-02R」と同等のスペックを持っているが、実は「GPSレシーバー」というカテゴリーに位置する商品だ。
つまり本体には取り締まりのための「電波を受信する機能」は搭載していないのでレーダー探知機としてではなく、あくまでもGPSとデータを活用、警告は音声とLED表示で行うのでディスプレイは搭載されていない。
ただ収録されるオービスや取り締まりデータ量は膨大で、データの更新も専用スマホアプリやPCからダウンロード更新できる。もちろんこれらは無料というのも太っ腹だ。
この機能自体は同社のドライブレコーダーの上位モデルにも採用されているものなので、もしこれらを所有しているユーザーは同じ機能を2つ持つことになってしまうので購入時には注意が必要だ。
関連記事:スマホがレーダー探知機代わりに!? 「オービス&取り締まり」アプリは本当に使えるのか?(リンク先)
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みんなのコメント
基本的にレーダー探知機は必要としない。