イソッタ・フラスキーニは、来季2024年のWEC世界耐久選手権・ハイパーカー・クラスでのデビューシーズンに向けて、デュケーヌ・エンジニアリングとパートナーシップを締結した。
11月27日に発表された暫定エントリーリストによってWECへの参戦が確認されたイタリアのマニュファクチャラーは、2013年のル・マン24時間レースでLM-GTEアマクラスのウイナーとなったジャン・カール・ベルネイとELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズLMP3チャンピオンのアレハンドロ・ガルシアのために、1台のハイパーカーをフィールドに置いた。
ベクター・スポーツがイソッタ・フラスキーニへの関与停止を発表。LMHメーカーの契約違反を主張
赤地に白文字で“11”と描かれたゼッケンをまとう『イソッタ・フラスキーニ・ティーポ6 LMHコンペティツィオーネ(ティーポ6-C)』は、長年ELMS参戦し今シーズンのLMP2ランキングで4位となったデュケーヌによって運営される。
“デュケーヌ・チーム”としてELMSに参戦しているフランスの組織は、イタリアの老舗ブランドによるスポーツ・アクティビティを管理するとともにトラック・オペレーションを担う予定だ。
ティーポ6-Cの技術的マネジメントは、モータースポーツ責任者であるクラウディオ・ベッロの監督の下、引き続きイタリアのマニュファクチャラーの手に委ねられる。
「新しいイソッタ・フラスキーニ・マネジメント・グループが任命されて以来、その目的は2024年のFIA WECだった」とベッロは述べた。
「ミケロット・エンジニアリングの協力のもと、1年間の集中的な作業の末、プロジェクトは目標を達成した。今後私たちは世界でもっとも重要な自動車メーカーと競争していかなければならない。このコミットメントは、私たちと私たちのスポーツパートナーであるデュケーヌのモチベーションをさらに高めてくれることだろう」
デュケーヌがイソッタ・フラスキーニのLMHプログラムに参加することが確認されたのは、ベクター・スポーツがこのプログラムへの関与を終了することを明らかにして間もなくのことだった。
イギリスのレーシングチームであるベクター・スポーツは当初、新しいル・マン・ハイパーカーのテスト兼レースチームとして契約を結んでいたが、27日(月)に声明を発表し、イソッタが「再三の要請にもかかわらず」マシンとそのデータを公開しなかったとして、コマーシャル・ディレクターのアダム・ショアが「明白な契約違反」であると主張している。
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