■トヨタ「C-HR」は販売台数でホンダ「ヴェゼル」を上回れるか!?
近年、国内のSUV市場のなかでコンパクトSUVが盛り上がりを見せています。2019年1月から11月までのSUVの販売では、1位をホンダ「ヴェゼル」、2位をトヨタ「C-HR」が獲得し、安定した人気を見せたほか、2019年10月24日にはマツダ「CX-30」が新たに発売されました。
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人気モデルの存在に加え、新型車も登場するなど、勢いのあるコンパクトSUV市場ですが、それぞれのモデルにはどのような違いがあるのでしょうか。3車種の特徴や違いについて検証します。
ホンダ「ヴェゼル」は、全長4330から4340mm×全幅1770から1790mm×全高1605mmのボディサイズを持つコンパクトSUVです。最低地上高は170mmから185mmで、街中での扱いやすさにも影響する最小回転半径は5.3mから5.5mとなっています。
搭載されるパワートレインは、1.5リッター直列4気筒エンジンと、1.5リッター直列4気筒エンジン+モーターのハイブリッド、そして1.5リッター直列4気筒ターボの3種類です。1.5リッターターボは2WDのみとなりますが、それ以外には2WDと4WDが設定されています。
ヴェゼルの特徴として、コンパクトSUVであるにも関わらず高い実用性を持つことが挙げられます。
室内は広く、とくに後席は長身の人でも、ゆったりと座ることができるよう設計されているといいます。ホンダによると、膝まわりの空間はミニバン並の広さを確保しているということです。
また、スポーティさが売りとなる高出力なガソリンターボエンジンの設定も、ヴェゼルの特徴です。2019年1月31日に追加された「TOURING・Honda SENSING」グレードに搭載され、最高出力は172馬力を発揮。今回比較する3車種のなかではもっとも最高出力の高いスペックとなっています。
ホンダの開発者は、ヴェゼル TOURING・Honda SENSINGについて、次のようにコメントします。
「2019年1月におこなわれたTOURING・Honda SENSINGの追加時、ヴェゼルは発売してから5年ほど経過していました。そのためヴェゼルの販売を維持することと、いままでできなかった性能面でのさらなる底上げということで、『上質とスポーツ』というポイントから新たなエンジンを追加することになりました。
また、TOURING・Honda SENSINGは上質という面でも静粛性の向上や内装の質感アップをおこなっています。
また近年のSUVには、今までのSUVに対するデザインや目新しさ以外に、『運転の楽しさ』を求めるユーザーが増えていると感じます。これはTOURING・Honda SENSINGを投入した理由にも繋がります」
※ ※ ※
トヨタ「C-HR」は、全長4385から4390mm×全幅1795mm×全高1550から1565mmのボディサイズとなるクルマです。2WDモデルの全高は、多くの立体駐車場の入庫制限をクリアする1550mmに抑えられていますが、その分最低地上高はSUVとしては低めの140mmから155mmに設定されています。最小回転半径は5.2mです。
パワートレインは2種類設定され、1.2リッター直列4気筒ガソリンターボと、1.8リッター直列4気筒ガソリン+モーターのハイブリッド仕様があります。ガソリンターボは2WDと4WDがあり、ハイブリッド仕様は2WDのみです。
C-HRの特徴としては、クーペフォルムを感じさせる個性的な外装デザインが挙げられます。トヨタがグローバルモデルを中心に展開する外装デザインテーマ「キーンルック」が採用され、鋭いヘッドライトが印象的なスピード感ある外観となっています。
2019年10月18日には初のマイナーチェンジがおこなわれ、顔つきもより洗練されたものに進化しています。エアインテークを左右に広げ、ワイドスタンスが強調されたことが、大きな変更点です。また、1.2リッターターボに6速MT車が追加されました。
また、マイナーチェンジでディスプレイオーディオと車載通信機DCMが全車に標準装備され、コネクティッド機能がより進化しました。スマートフォンとの連携も、Apple CarPlay、Android AutoのほかにSmartDeviceLinkに対応している点が特徴です。
■CX-30がライバル2車種に対して持つ長所とは?
マツダ「CX-30」は、2019年9月20日に国内での予約受注が開始され、その後同年10月24日に発売されたコンパクトSUVです。お披露目自体は2019年3月に欧州でおこなわれたジュネーブモーターショー2019でおこなわれ、その後半年強の期間を経て国内での発売となりました。
ボディサイズは全長4395mm×全幅1795mm×全高1540mmで、2WDと4WDのどちらも1550mmを下回っています。最低地上高は175mmを確保し、最小回転半径は5.3mです。
パワートレインは全部で3種類で、2リッター直列4気筒ガソリンエンジンと、1.8リッター直列4気筒ディーゼルターボエンジン、そして世界初の圧縮着火技術を採用したエンジン「スカイアクティブX」が設定されます。
各エンジンに2WDと4WDの設定があります。なお、スカイアクティブX仕様は2020年1月下旬の発売予定です。
CX-30の特徴として、3車種のなかで唯一のディーゼルエンジンの設定が挙げられます。1.8リッター直列4気筒ディーゼルターボエンジンは最高出力116馬力、最大トルク270Nmを発揮し、最大トルクは今回比較する3車種でもっとも高いです。
また、トランスミッションの設定について、CX-30は2リッターガソリンとスカイアクティブXの2WD仕様・4WD仕様に6速MT仕様が設定されている点も特徴です。ヴェゼルにはMT仕様の設定がなく、C-HRにはガソリンの2WD仕様にだけ6速MTが設定されているので、幅広いラインナップでMTを選べるのは対照的といえます。
さらに、CX-30は5名乗車時の荷室容量で430リッターを確保しており、これはヴェゼル(393リッター)やC-HR(318リッター)を上回ります。
※ ※ ※
マツダには、CX-30の登場前からコンパクトSUVの「CX-3」(全長4275mm)が存在していました。CX-30より全長が30mm短く設定されているものの、両車のボディサイズは非常に近いです。
一方、CX-30より全長が150mm長い、上級モデルとなる「CX-5」(4545mm)も存在し、マツダにはCX-30に近いボディサイズのモデルが多数存在する状況です。
似ているSUVが多すぎるのでは、という声もあるものの、マツダの販売店スタッフに話を聞くと「従来のコンパクトSUVのCX-3とミドルサイズSUVのCX-5では、囲えないユーザーに対して、おすすめできるサイズのモデルが出てくることは嬉しい限りです」といいます。
トヨタとホンダのコンパクトSUVが好調であるなか、今後も新しいモデルの登場が予想され、各モデルの売れ行きがどうなっていくのか気になるところです。
各車の車両価格(消費税込)は、ヴェゼルが211万3426円から352万8800円、C-HRが236万7000円から309万5000円、CX-30が239万2500円から371万3600円です。
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C-HRはヘッドライトがとても気持ち悪い