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【モータースポーツ】トヨタ・セリカ 世界ラリー奮戦の歴史を振りかえる(その3)

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【モータースポーツ】トヨタ・セリカ 世界ラリー奮戦の歴史を振りかえる(その3)

市販車では少しナンパな路線で売られていたセリカだが、モータースポーツではラリーを中心にヘビーデューティに使われていた。最終回は初代までさかのぼって、トヨタの本格参戦前史を紹介しよう。

セリカとオベ・アンダーソン。この出会いが、すべての始まりだった。

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セリカは初代からラリーに挑戦した。1960年代からトヨタは欧州イベントでマークII GSSを走らせてはいたが、欧州市場で存在を示すために、ラリーへの本格参戦を決定した。当時のトップドライバーであるオベ・アンダーソンと契約、マシンは新型の初代セリカ(TA22)だ。

デビュー戦となった1972年11月のRACラリーでは、9位に入った。ちなみにアンダーソンは、75年にトヨタの実戦部隊となるTTE(トヨタ・チーム・ヨーロッパ)を立ち上げることになる。

TA22 初代セリカはノーマルに近いグループ2仕様で、上位入賞は難しかった。73年から選手権が世界戦に格上げされると、ほどなく参戦マシンは、セリカと同じ2T-Gエンジンを小型軽量ボディに積んだTE27 カローラ レビンにスイッチされる。

しかし1.6Lの排気量ではライバルに劣り、セリカ2000GT(RA20)に再び出番が回ってきた。ヘッドを4バルブ化した2Lの18R-G改は、シュニッツァーによるチューンで約240psを発揮した。76年のデビュー戦で2位に入るなど、表彰台の常連となる活躍を見せた。

その後、2代目セリカのRA40に78年シーズン途中に交替。当初は18R-Gがグループ2規定によりノーマルの2バルブ仕様しか認められないなど苦戦したが、82年までに何度か表彰台を経験した。(文:武田 隆)

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