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DTMテストのオーストリアからフォーミュラEベルリン、WECスパと大移動!【池ノ内ミドリのジャーマン日記】

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DTMテストのオーストリアからフォーミュラEベルリン、WECスパと大移動!【池ノ内ミドリのジャーマン日記】

ベルリンでは駐車場所を探すのに四苦八苦!

季節はめぐり、早いものでもう新緑の美しい5月に入りましたね。モータースポーツのシーズンが開幕してからは、毎週のように西へ東へ、北へ南へと愛車を走らせていまして、先週さえもどこに行ってたっけ? と記憶が曖昧になったりもしている今日この頃です。

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去年のチャンピオンのBMW M4 GT3。 DTM Red Bull Ringへの道中は本格的な雪景色(2)


ニュルブルクリンクへ行ったかと思えば、オーストリアのレッドブルリンクへDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)のシーズン前の公式テストへ。その後はすぐにフォーミュラEの取材で首都ベルリンへ。ベルリンから戻って荷物を入れ替えて、そのままWEC(世界耐久選手権)の為にベルギーへという怒涛の4月を過ごし、この1ヶ月だけで軽く5000km以上は走行した事になります。

ガソリン価格の大高騰により、最近はあまりスピードを出さないようにしていますので、若干燃費よく走れているかとは思いますが、それでも大体500km前後で52Lの燃料タンクはほぼカラになりますので、平均的に10km/Lという感じでしょうか。
私の住む街、ドイツのミュンヘンではE5のレギュラー1Lの価格が1.90ユーロ前後(約290円)と相変わらずの高額ですので、長距離移動ドライバーの私にはとても痛い出費です。この4月で訪れたオーストリアでは、ドイツに比べて30~40セント(約45円~60円)程安く給油が出来ます。またベルギーでもドイツよりは約30セントも安いので、近隣国との価格差に唖然としてしまいます。自走して、実際に各国で給油している感じですと、ルクセンブルグが最も安いと感じています。

もしも国境近くに住んでいたら、少し走って国を跨いで給油をしに行く事も可能ですが、私の住む街から一番近くのオーストリア国境の街までは約100kmもありますので、現実的ではないのが残念です。

サンデードライバーやバカンスドライバーが増える春以降、アウトバーンの路肩に故障やパンク、事故で停まっているクルマを時折見掛けますが、うっかり道路へ出てしまう人達にも驚きです。同乗しているお子さん親御さんの後ろに着いて、一緒に車道に出ているパターンも見掛けた事がありヒヤヒヤします。

ヨーロッパでは自動車やトラックなどに反射板のついた安全ベストを乗車人数全員分常備しておく義務があり、不携帯の場合には罰金の対象となります。緊急に路肩や道路上にクルマを停めざるを得ない場合は、この安全ベストを着て速やかに三角停止版を出して、ガードレールの内側へ避難する必要があります。

明るい時間帯でも後方確認をせずに事故車から降りている人がいますが、本当に一瞬で更なる事故を誘発しますので、クルマを降りてその場で電話をせずに、速やかに安全な場所へ避難をしてからにしましょうね。

日本では安全ベストの車載は義務ではありませんが、ホームセンターなどで安価で手に入りますので、絶対に積んで置いて損はないと思いますので強くおススメしますし、明るい時間帯でも必ず着用をしましょう。ダサい、恥ずかしい……そんな感情も最初はあってちょっと抵抗もあるのですが、慣れてしまえば全く平気!

この安全ベスト、ドイツでは自転車に乗る際にもヘルメットと一緒に着用している方が多くおられますし、子供用にも小さなサイズの物も販売されています。日暮れから夜、明け方までクルマを運転中に自転車や歩行者が見え難くくてヒヤリとした事はありませんか? でも、クルマの運転をした事のない自転車乗りの方にはあのヒヤリの感覚は全く分かって貰えないものですよね。そのため、蛍光色で反射テープが縫い付けられた安全ベストは、自転車に乗る際にも自分の身を守るためにはとても有効的ですので、こちらもおススメします。

ところで、ドイツの首都ベルリンへは数年ぶりにクルマで行ったのですが、次回からは電車で行こうと心に誓いました(苦笑)。私の住むミュンヘン市の市内のほぼ全域では、路上駐車にはパーキングチケットか住民の駐車許可証が必要になりますが、ベルリンではよほどの繁華街でない限り、大半が無料だったのは良いのですが、縦列駐車でどこもかしこもびっちり。

ギリギリ一台が入るかどうかと思われる箇所を発見しても、交通量がとても多いので後続車がたくさん続いていて、素早くほぼ一発で入れないとクラクションの嵐です。初日の夜にベルリンへ到着したのは良いですが、宿泊先のペンションの前に路駐をしても良いですよ、と言われていたものの空きスペースがなく延々と2時間近くに渡って駐車スペース探しに出る羽目になりました。まるで峰不二子のようなプロポーション抜群のペンションの受付女性に聞いても、「有料の駐車場は近所にはありません」との冷たいお言葉にトホホ。予算が多くあれば、駐車場付きの高級ホテルに泊まれるのでしょうが、そういうワケにもいきませんからね。

ちなみに久々に行ったベルリン。地区にもよるのでしょうが、私が宿泊していた街には道路には大型ごみも家庭ごみもそこら中に散乱、歩道は犬のフンだらけ。建物は落書きだらけでボロボロ。ブクブクに太ったドブネズミが大運動会。ジャンキーやアルコール臭プンプンの方達が昼夜を問わず路上で宴会中とあり、なかなかパンチのある街でした(苦笑)。ベルリンからミュンヘンの自宅に戻り、ドイツ人の住みたい街No.1に長年選ばれているミュンヘン市がいかに美しいか再確認しました。

旧テンペルホフ空港のあちこちに、空港のなごりがあって面白い。 旧テンペルホフ空港の名残があちらこちらに。 旧テンペルホフ空港中の探検は楽しい。 会場入り口。


そんなベルリンですが、現在のアウトバーンA115号線は約9kmに渡る直線道路なのですが、かつてここはサーキットとして1998年までAVUS(アーヴス)という旧サーキットがあった場所でもあるんですよ。なので、ここを通る度に、よくここでDTMなどのレースをしていたもんだなぁ~と思いながら通っています。世界最古の自動車専用道路だったらしく、その歴史は100年以上もあるんだそうですよ。

メルセデスハウスはサーキット時代の名残ですが、後にサービスエリア、現在はホテルとしても利用しています。今回は外見だけ写真に収めてきました。

アンドレ・ロッテラーのピット。 クプラのVIPゲストをおもてなしする方々もなんだか宇宙人。 クプラのVIPラウンジの入り口はなんだか宇宙的。 グリッドガールもいいけど、グリッドボーイもいいもんですね。 サーキットにクルマを置いて毎日電車やバスで通勤。
スーパーGTやスーパーフォーミュラで活躍したニック・キャシディ選手は現在ポイントランキング第二位でチャンピオン目指して頑張ってます。 セーフティカーはポルシェのタイカン。カラフルでキュート。 ファンコーナーは数多くの来場者で満員! ポルシェのホスピ前。 ポルシェホスピ前。
マーシャルのオジサンがいつも大事そうにしておられたクマちゃんがカワイイ。 他のレースようなメディアシャトルはありませんので、ひたすらコースサイドをカメラを担いで歩きます。 電車の中で突然ギターを弾いて歌い出す人が。 道中にマクドへ。これはイチゴクリームパイなのですが、明らかに以前よりサイズダウンいていてびっくり。 二日目の決勝レースがスタートするまさかその時に、環境保護団体の抗議運動が乱入。この後は逮捕されて手錠がかけられました。
日産オーラもFEマシンと同じデザインで。 日産のマシン。桜のデザインなのです。 日産のマシンは日本を意識したデザイン。 日本で活躍していたサッシャ・フェストラズ選手のヘルメットにはカタカナで名前が。


続いて行ったベルギーもとても寒く、吐く息が白く厚手のダウンジャケットを着てコースサイドで取材をしました。今年は昨年に比べてハイパーカークラスにはポルシェやキャデラック、フェラーリも加わり、かなりの盛り上がりを見せています。来年はこのフィールドにはランボギーニとBMWも加わり、グループC時代を思わす盛況ぶりが戻ってきますよ。

メディアセンターからの眺め。フェラーリのトランスポーター、カッコいい。 メディアセンターは満員。加齢臭や汗臭や食べ物のニオイはキョ―レツ。 ミュンヘンでは見た事のないDS9。 見事ポール トゥ ウィンを飾ったトヨタの7号車のドライバートリオ。 今年のル・マンのカラーリングがお披露目されたポルシェ963。
私の中ではモヒカンのプジョー。独創的なデザインですよね。速さがもっと欲しいところ。 長年日本でも活躍し、アウディのワークスドライバーとしてWECやル・マン、DTMで活躍したロイック・デュバル選手。 揚げたてがめちゃくちゃおいしそうなチュロス屋さん。しかし一箱がなんと10ユーロ(約1500円)。 プジョーファンもフランスから駆けつけています。 WECスパのイベントコーナー。
キャディラックの低音V8NAサウンドがろっ骨に響きます。 コーナーの名前にもなっているオールージュ。下には鉄錆で赤く染まった水が流れる川からその名称が付きました。この日は赤みは少な目。 ここからオールージュのスタンドまではかなり急勾配のキツイ坂道が続きます。 サポートレースのカレラカップのホスピ前にカワイイVWの電気自動車が。 ソーセージの焼ける匂いがたまりません。
ダラーラのカッコいいスポーツカーをパドックで発見! トヨタチームのハイパーカー。7号車には小林可夢偉選手もドライブ。 パドックの様子。フェラーリやポルシェのホスピタリティはさすがにかっこいい! フェラーリは何から何まで洗練されてカッコいい! プジョーのピット裏。


スパ・フランコルシャンサーキットは、ドイツ・オランダ・ルクセンブルグ・フランスの国境にとても近いので、色んな国の言語が聴こえてきました。ポルシェはこのスパでル・マン24時間レース用の特別カラーリングをプレゼンテーション! グループC時代の数々の勝利を飾ったマシンのそれぞれのカラーが組み込まれている特別なものです。ポルシェは今年でスポーツカー75周年、911が60周年を迎える年ですから、ポルシェファンも多く応援に駆けつけていました。

フェラーリの囲み取材は人が多過ぎて全く近づけませんでした。 プジョーの展示ブースは充実。 プジョーの展示ブースは充実(2)
ポルシェ ペンスキーチームのピット裏。 ポルシェ963のピットストップ風景。 ポルシェのくまちゃんを抱っこ紐で抱えた熱心なファン。


さて、4月は本当に寒く厚手のダウンジャケットも大活躍。シートヒーターやステアリングヒーター、暖房をいつまで使うのだろう? と5月に入っても考えている今日この頃です。

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