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独BMW、開発中の次期1シリーズの姿を公開

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独BMW、開発中の次期1シリーズの姿を公開

独BMWは3月27日、次期「1シリーズ」について、最終段階に入った走行テストの模様を公開した。

「メルセデス・ベンツAクラス」や「アウディA3」などとプレミアムハッチの覇権を争う1シリーズ。その最大の特徴はセグメント唯一のFRレイアウトだったが、ハンドリングを評価する声がある一方、FFベースのライバル達と比べ、スペース効率に劣ることは否定しがたかった。

こうした状況を打開すべく、BMWでは次期1シリーズをMINIとプラットフォームを共用するFFレイアウトに変更することを決定。5年を開発に費やし、FFでもBMWらしいドライビングフィールを実現すべく、入念な調整を行ってきた。現在、その仕上げとしてプロトタイプの走行テストが南仏ミラマスで行われており、注目の走行性能は新機軸の採用により現行のFRモデルに遜色ないレベルに達したようだ。

肝となるのは、「i3s」で初採用されたARBと呼ばれるテクノロジー。エンジンコントロールユニットに直結するこのシステムは、従来比10倍の反応速度を持ち、ダイナミック スタビリティ コントロール システムと相まってナチュラルなハンドリングを保ちつつ、FF特有のアンダーステアを抑制する。また、各輪のブレーキ配分を個別調整するヨーコントロールシステムや、ねじり剛性確保のためのブーメランストラットが標準装備となることも特筆点だ。

パワーユニットは、すべて新開発の4気筒となり、最上級の「M135i Xドライブ」には306hpを発生する2リッターターボが搭載される。BMW史上最強の2リッターユニットとなるこのエンジンは、強化クランクシャフトや新設計のピストンを採用しており、プレミアムホットハッチにふさわしい心臓になりそうだ。

もちろん、FF化により従来の弱点だったユーティリティは大きく改善されており、後席スペースはレッグルームで+33mm、ヘッドルームで+19mm拡大された。ラゲッジスペースも+20Lの380Lとなったから、使い勝手に関するエクスキューズはもはやなくなったといえそうだ。

全方位で死角を消した新型1シリーズは2019年内に登場する見通しだ。


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