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30万円から狙えるアルファ ロメオ「ミト」&「ジュリエッタ」がいまエンスーにオススメ! 中古車購入ポイントとは

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30万円から狙えるアルファ ロメオ「ミト」&「ジュリエッタ」がいまエンスーにオススメ! 中古車購入ポイントとは

庶民でも頑張れば手の届いたアルファ ロメオ

 アルファ ロメオの新車ラインアップが「ジュリア」と「ステルヴィオ」だけになってしまった今、残念ながら敷居の低い「新車で買えるアルファ」が無くなってしまった。少し前まで販売されていた「ミト」と「ジュリエッタ」は、購入の際に日本車と比較検討できる価格帯であった。

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中古車市場にはコンディションの良い格安車がゴロゴロ

 新世代のアルファ ロメオとして登場したミトとジュリエッタは、それ以前のモデルよりも各部の信頼性が高く、数多くのファンがニューカーをゲットした。そのため、現在もミトとジュリエッタのユーズドカーがイタリアン中古車市場を活気のある状態にしてくれている。走りが良いのでサーキット走行を経験していた個体もあるが、オシャレなお買い物カーとしてマイルドに使われていたクルマも多く、そういうミト&ジュリエッタのユーズドカーはコンディション良好だ。

 しかし、である。世間一般的にはマイナーな存在であるがゆえに値落ち率がハンパなく、中古車情報サイトでミト&ジュリエッタのプライスを見て驚いた。ミトは走行距離が10万km前後だと30万円程度、後発モデルであるジュリエッタは走行距離が15万kmオーバーだと30万円程度という低価格で流通しているのだ。その一方、ミトの低走行車は250万円前後、ジュリエッタの低走行車は450万円前後で販売されている。タマ数豊富でユーズド価格の幅が広いので、予算に応じた充実のショッピングを実践できるのである。

コンパクトな3ドア・ハッチ「ミト」

 熱心なアルファ ロメオ好きの間でデビュー前の段階から「ジュニアやベイビーアルファの名で登場するのでは?」と何かと話題になっていたミトは、2008年3月14日に発表され、日本では2009年5月16日から販売された。アルファ ロメオの本拠地があるミラノと、生産地であるトリノの頭文字をとってミト(MiTo/イタリア語でミトは神話・伝説を意味する)と名づけられたこのコンパクトモデルは、デビュー時の寸法が全長×全幅×全高=4070×1720×1475mmで、アルファ147よりも全長が短く、全幅は狭くなっていた。

 当初、日本に導入されたのは排気量1.4Lの直列4気筒DOHC 16バルブターボエンジン/最高出力155psを搭載する「1.4ターボスポーツ」の1グレードのみで、トランスミッションは6速MT仕様だけだった。シンプルなグレード設定だったが、嬉しいことにセンターコンソールのシフトノブ前方にあるスライド式スイッチを操作することでモード選択が可能となる「アルファ ロメオD.N.A.」システムを搭載。

「D」はダイナミックで、ターボ過給圧にオーバーブースト機能が働き、エンジントルクがノーマルの20.5kg-mから23.5kg-mに増大するとともに、電動パワーステアリングのアシスト量を減らし、よりダイレクトなステアリングフィールを味わえた。「N」はノーマル、「A」はオールウェザーモードで、滑りやすい路面などでのドライビングに効果的だった。

 2009年8月にはコルサイエローを採用した150台限定の特別仕様車「イモラリミテッドエディション」が登場し、2010年3月にはAT仕様の「スプリント」と「コンペティツィオーネ」が追加。同年7月に最高出力170psとなった最上級モデル「クアドリフォリオ・ヴェルデ」が登場している。その後いくつもの特別仕様車が発売され、2017年2月にマイナーチェンジされたが2018年10月に生産終了となり、以来、アルファ ロメオの3ドア・ハッチバック車は登場していない。

伝統の名跡を継いだ5ドア・ハッチ「ジュリエッタ」

 続いて、ジュリエッタについて説明しよう。第二次世界大戦後、量産車メーカーへと転換したアルファ ロメオがさらなる市場拡大を狙って開発したのが1954年に登場した初代(750系/101系)ジュリエッタだ。その後ジュリエッタは「ジュリア」(105系/115系)に発展し、70年代後半まで生産されたが、さすがに旧態化したため、GT系は1976年に「アルフェッタ」へバトンタッチ(スパイダーは1990年代まで継続生産)。ベルリーナ系はアルフェッタをベースとしたセダンが新型にモデルチェンジした際に2代目ジュリエッタ(116系)の名が与えられ、1977年から1985年まで生産された。

 ということで、今回ピックアップしたのは第3世代のジュリエッタである。2009年にアルファ147の後継モデルとして往年の名車のネーミングを復活させることがアナウンスされ、アルファ ロメオが創立100年を迎えた10年のジュネーブ・ショーでのワールドプレミア後、まずヨーロッパでの発売を開始。日本では12年からデリバリーが開始された。

 アルファ ロメオ社内のデザインセンター(チェントロスティーレ)が手がけたというスタイリングは、同社の「8Cコンペティツィオーネ」に始まり、弟分となるミトにも採用された伝統の盾グリルを強調した顔つきと、クーペ風のウインドウ・グラフィックスが特徴となる。ボディサイズは、全長×全幅×全高=4350×1800×1460mmで、アルファ147の初期型と比較すると、それぞれ180×70mm×40mmほど拡大されていた。

 ベーシックグレードの「スプリント」に搭載されたエンジンは、最高出力170psを発生する直列4気筒SOHC 16バルブ1.4Lのマルチエアターボで、上級スポーティグレードの「クアドリフォリオ・ヴェルデ」には最高出力235psを発生する直列4気筒DOHC 16バルブ1.75Lの直噴ターボエンジンが積まれた。

 ジュリエッタは2021年に販売終了となったが、同年2月に発売されたジュリエッタ・ヴェローチェ・スペチアーレが日本導入最終モデルで、65台の限定車であった。

 初代ジュリエッタにはクーペ/スパイダー/セダンがあり、2代目ジュリエッタはベーシックなセダンだった。「149」や「ミラノ」など、さまざまな車名が噂されていたアルファ147の後継モデルは、結局、5ドア・ハッチバック車でありながら3代目ジュリエッタを名乗ったわけだが、プラットフォームを新開発して世に送り出したアルファ ロメオのスタッフは、3代目にも数多くのアドバンテージポイントとヘリテイジ(走りの良さなど)が備わっていることに最初から気づいていたのであろう。

タマ数が豊富なので良質な個体をしっかり見極めたい

 既述したようにリーズナブルなユーズドカーが数多く流通しているミト&ジュリエッタだが、購入時には経年劣化によるオルタネーターやエアコンのコンプレッサーの不具合、ラジエターの水漏れなどを気にしたい。

 また、デュアルクラッチATの「アルファTCT」はオートマ限定免許で乗れるものの、運転の流儀はMT車そのものなので、上手くない人が乗っていた個体は要注意だ。試乗してみて、発進時や変速時などに違和感がないかをチェックしたい。

 そして、オイルフィラーキャップを開け、キャップの裏側やエンジン内部の見える部分にヘドロのようなドロドロのスラッジが付着していたら、そのクルマは定期的にメンテナンスされてこなかった可能性が高いのでパスしたほうがいい。

 良質なユーズドカーをしっかり見極め、今後、登場するのか分からないアルファ ロメオの3ドア・ハッチバック車であるミトと、名車のネーミングとDNAをしっかり継承している5ドア・ハッチバック車のジュリエッタを、この機会にゲットしてみてはいかがだろうか。

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みんなのコメント

19件
  • アルファを積極的に選ぶ人はそれなりに走る人が多いから、コンディションの見極めは重要ですね。
    安いからと飛びつくと痛いしっぺ返しがあるのはイタリア者特有。
    それを楽しめない人は止めといたほうがいい。
    部品欠品で入荷要諦未定でも笑える度量が必要かもね。
  • 本体安く、維持費は高くを覚悟できる人は買ってもいいと思うけどね。
    壊れても部品1つが高いからねぇ。
    50万で買える元1000万のベンツと一緒だよね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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