現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 自動車大国ドイツで日本の旧車は人気! 一方「日本の新車」は「安さがウリのクルマ」という扱いだった

ここから本文です

自動車大国ドイツで日本の旧車は人気! 一方「日本の新車」は「安さがウリのクルマ」という扱いだった

掲載 25
自動車大国ドイツで日本の旧車は人気! 一方「日本の新車」は「安さがウリのクルマ」という扱いだった

 この記事をまとめると

■ドイツ国内の新車販売における日本車の割合は7.5%と非常に少ない

メルセデス・BMW・アウディの御三家は「本国」なら普通に買える……と思ったらそうでもない! 日本の「高級ブランド」はドイツでどんな位置づけか現地在住ジャーナリストに聞いてみた

■低価格なモデルやスポーティなモデルはドイツ国内でも人気がある

■ドイツ国内で見かけるトヨタ・プリウスはタクシーのイメージが強い

 ドイツではまだまだ日本車は珍しい存在

 日本と同じく自動車大国のドイツ。自国には世界に名立たる自動車メーカーがひしめくドイツだが、じつは欧州各国はもちろんのこと、北米、ロシアやアジアからこんなにも数多くの世界中の自動車メーカーが参入している国はないのではないか、と感じている。ドイツで勝負を賭けるからには、相当な自信や特徴がないと厳しいということはいうまでもない。

 日本メーカーがドイツに進出したのは、1960~1970年代前半。ホンダが1961年、マツダが1969年、トヨタが1971年、日産は1974年と、各社半世紀以上の歴史と実績があり、知名度とそのクオリティは十分に周知されているといえる。

 それこそドイツ進出当時には、極東アジアからやってきた日本車は、非常に物珍しがられたのではないだろうかと想像するが、現在の日本車の立ち位置はどうだろうか? ドイツ連邦自動車局(KWA)によると、2023年にドイツで新車登録された日本車は21万2100台と発表されている。しかし、ドイツ市場に占める日本車の割合はたったの7.5%と非常に少ない。地方に行けば日本車を見かける機会は若干増えるものの、実際に日常的にドイツ国内を日本車が数多く走行しているのか、と問われれば、必ずしもそうではない。

 ドイツ人が日本車に求めるものとは、なんといっても低価格だろう。輸入関税や輸送料が含まれていることを考慮しても、御三家と比較すると車体価格はかなりお手頃な上、維持費も安いことから日本車の需要は一定数存在し続けている。

 また、日本車特有の走りが好きだという人々もおり、そのコアなファンたちに愛される日本車には定評があるのかも知れない。その代表格はマツダMX-5やホンダ・シビック タイプRなどで、最近ではGRヤリスもそのなかに加わった。

 可もなく不可もなくこだわりのない人が購入しているイメージ

 とくにここ10年ほど前からドイツの若者に日本車の旧車人気がすさまじく、関連イベントは毎回かなりの大盛況で、その熱気には圧倒される。最新モデルよりも、むしろ1990年代の日本車のほうが、人気を集めているのかも知れない。

 私のまわりのドイツ人のなかに日本車オーナーは非常に少ないのだが、購入理由を聞いてみると「価格」、もしくは「親が所有していたので、子どものころからクルマといえば日本車だった」という意見が聞かれた。

 たとえばトヨタ・カローラのステーションワゴンを所有する方によると、「可もなく不可もなし。クルマに選びに大きなこだわりはなく、家族全員が乗れて荷物が収まればいいので、安くてそこそこのグレードで十分」といい、とくにクルマへのこだわりや趣味性を求めない層に支持をされている一方で、年金生活者のシニア層にも人気だ。

 日本でのラインアップがドイツ市場で販売されているというワケではない上に、必ずしも日本の人気車種がドイツ人のライフスタイルに合うとは限らないので、販売車種が随分と絞られているのが残念なところだ。日本で販売されている人気車種をドイツ人に見て貰えれば、きっと彼らの日本車に対する考えは、少し変わるのではないかと予想する。

 トヨタ車を例にすると、日本では一日に必ず何台も遭遇し、街に溢れ返っている大人気車種のプリウス。ドイツでも長年販売されてはいるもののまったく人気がなく、年間で考えてもわずか数台しか見かけることはない。あえていうのなら、都市部のタクシーとしてプリウスプラス(日本名:プリウスα)が利用されており、むしろタクシーというイメージのほうが強いのではないだろうか。また、日本の高級車の代表格であり、ステータスの象徴のレクサスも、ここドイツではほとんどその姿を目にする機会はなく、ドイツ人にはその存在さえ知らない人もいるくらいだ。

 20年程前までは、自動車のみならず家電やオーディオも日本製品のドイツでの地位はもっと高かったと感じるが、家電やオーディオ類はほぼ姿を消し、昨今はそれに代わって韓国や中国製が店頭に並び勢力を拡大している。残る自動車業界には頑張って踏み止まって貰いたいところだが……。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

2度のWRC王者カッレ・ロバンペラ、ドバイ24時間レース参戦へ。WRCフル参戦復帰前に景気付けの一発に?
2度のWRC王者カッレ・ロバンペラ、ドバイ24時間レース参戦へ。WRCフル参戦復帰前に景気付けの一発に?
motorsport.com 日本版
スマホの無料“地図アプリ”全盛時代に「カーナビ」はなぜ売れる?  進化を続ける市販カーナビ “根強い”人気の理由とは
スマホの無料“地図アプリ”全盛時代に「カーナビ」はなぜ売れる? 進化を続ける市販カーナビ “根強い”人気の理由とは
VAGUE
エンジン始動上手なやり方は!? キックスタートのメリットとデメリットとは?
エンジン始動上手なやり方は!? キックスタートのメリットとデメリットとは?
バイクのニュース
KTM本社、再編手続きで営業継続…日本への影響はなし
KTM本社、再編手続きで営業継続…日本への影響はなし
レスポンス
やはり進行していた! ホンダのハイブリッド戦略の要とは?…新開発プラットフォームと次世代e:HEVシステム
やはり進行していた! ホンダのハイブリッド戦略の要とは?…新開発プラットフォームと次世代e:HEVシステム
レスポンス
ウインカー出すの「右・左」どちらが正解? 戸惑う「Y字の斜め接続道路」 判断方法は? 法律は? 警察の回答はいかに
ウインカー出すの「右・左」どちらが正解? 戸惑う「Y字の斜め接続道路」 判断方法は? 法律は? 警察の回答はいかに
くるまのニュース
スバルの[BRZ]に改めて試乗したらめちゃくちゃに良かった件
スバルの[BRZ]に改めて試乗したらめちゃくちゃに良かった件
ベストカーWeb
シボレー「コルベット」がさらにアグレッシブに、そしてカラフルになった!「Z06」は3種類のメーカーオプションで史上最強の1台に
シボレー「コルベット」がさらにアグレッシブに、そしてカラフルになった!「Z06」は3種類のメーカーオプションで史上最強の1台に
Auto Messe Web
CB1300SF/SB、SF SP/SB SP用の「パフォーマンスダンパー」が【アクティブ】から!“上質な乗り心地”で走りたい!  
CB1300SF/SB、SF SP/SB SP用の「パフォーマンスダンパー」が【アクティブ】から!“上質な乗り心地”で走りたい!  
モーサイ
RBメキーズ代表、リカルドの”復活失敗”は「チームの責任も大きい」開発への貢献を改めて賞賛
RBメキーズ代表、リカルドの”復活失敗”は「チームの責任も大きい」開発への貢献を改めて賞賛
motorsport.com 日本版
ホンダと日産が経営統合に向けた検討に関する基本合意書を締結。三菱も参画・関与の可能性を検討
ホンダと日産が経営統合に向けた検討に関する基本合意書を締結。三菱も参画・関与の可能性を検討
Webモーターマガジン
【セミナー見逃し配信】※プレミアム会員限定【独り大喜利】どうなる?2025年の自動車業界~電動化戦略により明暗くっきり~
【セミナー見逃し配信】※プレミアム会員限定【独り大喜利】どうなる?2025年の自動車業界~電動化戦略により明暗くっきり~
レスポンス
2025年末までに100店舗展開を目標に開店ラッシュが止まらない! 全国37番目となる佐賀県初のBYD正規ディーラー「BYD AUTO 佐賀」がオープン
2025年末までに100店舗展開を目標に開店ラッシュが止まらない! 全国37番目となる佐賀県初のBYD正規ディーラー「BYD AUTO 佐賀」がオープン
THE EV TIMES
約1500万円! トヨタ超高級ミニバン「“4人乗り”アルファード」発表に反響殺到!「こりゃ買えん!」「レクサスより高い!?」「廉価グレードが3台買える…」と騒然! 一方で「こういうクルマは夢がある」と盛り上がる声も
約1500万円! トヨタ超高級ミニバン「“4人乗り”アルファード」発表に反響殺到!「こりゃ買えん!」「レクサスより高い!?」「廉価グレードが3台買える…」と騒然! 一方で「こういうクルマは夢がある」と盛り上がる声も
くるまのニュース
レッドブル首脳、ローソン起用に関し角田裕毅と会話「プッシュし続けるようにと言った。彼は落ち着いて前向きだった」
レッドブル首脳、ローソン起用に関し角田裕毅と会話「プッシュし続けるようにと言った。彼は落ち着いて前向きだった」
AUTOSPORT web
いよいよ!「日本一デカい交差点 立体化」通行方法が発表 「計16車線」って一体どーなるの!?
いよいよ!「日本一デカい交差点 立体化」通行方法が発表 「計16車線」って一体どーなるの!?
乗りものニュース
マツダがモータースポーツ技術を活かした市販車発表へ、ベースはロードスター…東京オートサロン2025
マツダがモータースポーツ技術を活かした市販車発表へ、ベースはロードスター…東京オートサロン2025
レスポンス
60年代のアメ車をEV化でレストモッドってクライスラーやるじゃん! 最新の中身だけど「手動窓」のプリマスGTXが「懐かし新しい」!!
60年代のアメ車をEV化でレストモッドってクライスラーやるじゃん! 最新の中身だけど「手動窓」のプリマスGTXが「懐かし新しい」!!
WEB CARTOP

みんなのコメント

25件
  • フルオーバーホール
    中途半端な記事だな
  • マイナスマイナス
    トヨタが世界一位のシェアを誇るように日本車は世界的には評価されている。得意不得意はあるだろうが、ドイツでの小さな評価を気にする必要はない。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

275.0460.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

0.0769.0万円

中古車を検索
プリウスの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

275.0460.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

0.0769.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村