■日本にもある全長5m超の自家用車
大型の自家用車は、広大な土地やゆったりとした道路のある国ではめずらしくありませんが、日本だと取り回しがしづらく、運転に不便さを感じてしまうかもしれません。
【画像】圧倒的存在感と迫力! 巨大「5m超マイカー」を写真で見る(27枚)
とは言え、大きいクルマはインパクトや優れた居住性、積載性を有します。日本では細い路地など走れる道にも制限が生じたり、運転には周囲の車両に気を遣うことになりますが、それでも全長5mを超えるクルマは意外と多く販売されています。
そこで今回は、日本でも手に入る全長5m超えのクルマを3種類介します。
●ハマー「H2」
米ゼネラルモーターズのハマー「H2」は、全長5171m、全幅2062mm、全高2012mmという存在感のあるボディを持ちます。
前身のハマー「H1」は、ボディビル世界チャンピオンにしてハリウッドスター、そして元カリフォルニア州知事のアーノルド・シュワルツネッガー氏が、米軍の高機動多目的車、通称「ハンヴィー」を元にした特注車両をAMゼネラル社にオーダーしたもので、1992年にハンヴィーの民生品モデルとして登場しました。
その後登場したH2は、軍用車両をルーツとするH1とは違い、シボレー「タホ」を元に開発したモデルです。
しかしほぼ直立した大きいフロントガラスや箱型のフォルムからはH1の面影が感じられ、販売当時は大ヒットとなりました。5m超の全長と2m超の全幅は、圧倒的な存在感と迫力を与えますが、日本の道路事情には少々大きすぎるようです。維持にかかる税金も高額なので、マニア向けの一台といえるでしょう。
■国内メーカーにもある5m超モデル
●リンカーン「ナビゲーター」
「ナビゲーター」は米フォード・モーターの一部門であるザ・リンカーン・モーター・カンパニーが販売している高級車です。ブランド名の由来は第16代アメリカ合衆国大統領、エイブラハム・リンカーンにちなんだもので、「キャデラック」と並び、アメリカを代表する高級車として知られています。
そんなリンカーンのナビゲーターですが、2022年モデルにおいてマイナーチェンジを敢行しました。
変更後の大きな特徴はまず、フロント、リアライトデザインの変更、バンパー形状の変更がなされ、これまでの「スプリット・ウイング・グリル」からレクサスやアウディと類似した大型一体のグリル形状になったことでしょう。室内は高級感あふれる上質な革張りの空間が広がっています。
ナビゲーターの全長は5290mmもあり、居住性は快適そのもの。体格の良い大人が8人乗車しても余裕の空間が確保できます。車内においてはモニターの大型化やセカンドシートにマッサージ機能が追加され、北米専用ですが、自動運転システムの追加も可能です。走行性能もSUVとは思えない素晴らしい乗り心地で、長時間の運転にも疲労を感じません。
●トヨタ「ハイラックス」
ピックアップトラックは、アメリカなどの海外では日常生活でも多用されるありふれたクルマです。ピックアップトラックは、広い荷台になんでも詰める積載力と、悪路をものとしない高い走破性能などからSUVとは一味違ったクルマといえるでしょう。
アメリカのような広い道路が少ない日本ではピックアップトラックの需要は低いですが、代わりに小回りが利く軽トラックが普及しています。
そんな中、国内メーカーが日本で販売している唯一のピックアップトラック(2022年10月現在)が、このトヨタ「ハイラックス」です。2017年に導入された8代目の全長は5335mm、このサイズだと住宅街や都市部では取り回しがしづらい道もあるでしょう。
ハイラックスは1968年に初代が発売。その後国内での販売はしばらく停止していましたが、2017年登場の8代目から国内販売が再開しました。2020年にはマイナーチェンジを実施し台形大型グリルを採用。2021年には一部改良と「Z“GR SPORT”」モデルが追加されています。
誕生から50年以上の歴史があるハイラックスですが、世界180の国や地域で販売されており、高いシェア率を誇ります。
また、砂漠地帯でも高い機動性があり、重火器を積載できることから中東やアフリカをはじめとした紛争地域で戦闘車両としても使われているのは有名な話です。
高温や砂に晒されてもなかなか故障しないということも評価され、高い信頼性も得ています。このように、ハイラックスのタフさも世界で愛される理由のひとつです。
国内では近年、アウトドアブームやキャンプ需要が急増し、オフロード走行が可能で大きな道具を運ぶのに便利なハイラックスは、若者層を中心に高く支持されています。ただ、狭い道を走ったり、駐車場に入れるのには苦労しそうです。
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みんなのコメント
狭い道にこんなのが来るとイラッとするわ。