6月9日、アルピーヌは2024年からWEC(世界耐久選手権)に投入する予定のLMDhマシン「A424」のベータ版を公開した。
2022年まで旧規定であるLMP1マシンでWECに参戦していたアルピーヌ。2023年はLMP2クラスに参戦するという形でWECとの関わりを継続し、ハイパーカー参戦開始をLMDh規定2年目の2024年とすることでマシン開発の時間を確保していたが、ついに発表が行なわれた。
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今回発表されたA424はオレカ社の次世代LMP2シャシーをベースに開発され、3.4リッターのシングルターボV6エンジンを搭載している。そこにボッシュとXtrac、ウイリアムズ・アドバンスド・エンジニアリングが開発した標準ハイブリッドシステムが加わる形だ。
WECにはトヨタやプジョー、フェラーリ、グリッケンハウス、ヴァンウォールがル・マン・ハイパーカー(LMH)規定に基づくマシンで参戦。LMDh規定ではポルシェやキャデラックが今季のWECにマシンを投入しており、2024年からはアルピーヌだけでなく、ランボルギーニやBMWがLMDhマシンでWECハイパーカークラスを戦うことになる。
アルピーヌCEOのローラン・ロッシは、今回の発表に際し次のように語った。
「今日、我々は来年から最高のライバルへのチャレンジを行なうために設計された、我々のハイパーカーの先を目指すアルピーヌA424のβ版を発表する」
「この新しいプロトタイプマシンは、“アルペングロー”(アルピーヌのレースコンセプトカー)やA290β(コンセプトカー)に始まる我々の足跡をたどりながら、我々の価値観に忠実に、アルピーヌを未来へと導いていくことになる」
「A424は非常にレーシーでエレガント、そして象徴的かつアイコニックなデザインだ。デザイナーの開発への関与と投資のおかげで、我々の未来と現在を表すものとなっている」
そして現在LMP2クラスで2台体制のチームを運営するシグナテックのフィリップ・シノーは新マシンについて次のように語った。
「こうして新しい章に入る前の我々の使命は、ハイパーカーでの将来を計画しながらも、LMP2でしっかりと移行のシーズンを受け止めることだった」
「我々はなによりもまずレーサーであり、アルピーヌ抜きのル・マン100周年を想像することはできなかった。レースは我々の遺伝子に組み込まれているし、これが準備のための最善の方法でもあったため、必ず出場したいと考えていた」
「膨大な下準備を皆で1年近く行なってきた」
「アルピーヌレーシングとオレカのサポートは、我々が可能な限り最高の位置にいることを保証するものだ。彼らのサポートはこの素晴らしいプロトタイプマシンでフランスと国際的なモータースポーツの頂点に立つことを確実にするためにも、非常に重要だ」
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